就活を進めていくと「就活の軸」という言葉を耳にするかもしれません。就活の軸は就活を進めるうえで欠かせないものです。就活の軸が定まっていることは、一貫した企業選びや面接の質疑ができるかどうかに関わります。
この就活の軸はどうやって作るものなのでしょうか。そもそも就活の軸とは何を指しているのでしょうか。
そこで就活の軸とは何なのか、またどのように考えればいいのか、就活の軸について解説していきます。
1.就活の軸とは就活における「こだわり」のこと
就活の軸とは、企業を選ぶときの基準や条件のことを指します。社会人になったらどんな働き方をしたいか、仕事で何を成し遂げたいかなど仕事に対する価値観を元に定められるものです。
就活の軸にはキャリアやどんな社会人になりたいかといった自分自身の成長のためのものや、大企業、英語を使う仕事、年収など仕事環境に対するものがあります。
もちろん企業選びの条件は1つには絞れませんが、すべての条件が一致する企業を見つけることは困難です。さまざまな条件の中から「これを満たしていれば他の条件は妥協できる」という絶対譲れない条件があなたの「就活の軸」といえるでしょう。
就活の軸は面接で聞かれることもあります。明確な基準を元に仕事選びをしているかを知るためと就活生が望んでいるものを提供できるのか価値観の一致を確認するためです。
そのため、企業それぞれに対する志望動機だけでなく、企業を決める際にどんな基準を設けているのかをきちんと言葉で表せるようにしておきましょう。
- 地域に貢献できる仕事
- 人々の生活を豊かにすることに関われる
- 雰囲気がよくチームワークを大切にしている環境
- 色々な業種の人と知り合って自分の知識を広げられる仕事
- 英語を活かせる会社
- 若手のうちからプロジェクト参加などキャリアを積めるところ
- 雇用への安定性があること
2.自分だけの就活の軸を見つけてみよう
就活の軸と言われても、自分はどんな仕事がしたいのかよくわからないという方も少なくありません。そこで自分の中にある仕事に対する価値観を洗い出してみましょう。
①.感覚的に興味があるかどうかで振り分ける
合同企業説明会や企業一覧など企業について幅広く知ってみましょう。そのときに興味を感じた企業をピックアップしていきます。なんとなく好き、という程度で構いません。
感覚的にリストアップした企業を分析し共通点を考えると、無意識にどんな基準で企業を選んでいるかが浮かび上がってくるはずです。それを自分のこだわりとして就活の軸に据えてみるといいでしょう。
②.これまでの好きなものから考える
好きなものをもとに就活の軸を探すこともできます。一時的に熱中したものや最近好きなものは周りの環境に影響されていることがありますが、子どものころから好きだったものや、過去を振り返ったときに今でも好きな気持ちがにじむものは自分の価値観に大きく影響しているといえるでしょう。
例えば、子供のころから積み木やブロックで何か作る遊びが好きだったという人は「物を作り上げること」の興味が強いかもしれません。こういった自分の興味のあること、得意なことを整理し、それがどう仕事に活かせるのかを考えると自分なりの就活の軸が定まってくるでしょう。
3.就活の軸は就活を成功に導く鍵となる
面接対策のためだけでなく、就活を成功させるためには就活の軸を定めることが欠かせません。軸をはっきりさせないまま進めると、価値観ややりたいことと根本的に合わない会社を選ぶリスクが高まるからです。
最初から価値観や譲れない条件をもとに企業を絞れば、入社後のミスマッチがなく、多少イメージと異なっていても大きな問題になる可能性は低いでしょう。軸を決めることで働く姿をイメージしやすくなり、長く続けられる仕事を選ぶ助けになります。
多くの企業の中で迷ったり面接を受ける会社の優先順位を定めたりしないといけないときにも、就職の軸は判断材料として役立ちます。
無理に面接で好印象を与える「就活の軸」を作り上げるのではなく、自分に合う企業を選ぶための基準であることを忘れないようにしましょう。
4.まとめ
「就活の軸」があると就活で迷いが生じても、ぶれることなく自分に合った仕事を選ぶ助けとなります。もし軸が定まらなくて動けない、となってしまうならまずは色々な企業を見てみるようにしましょう。
会社説明会などから会社や社員の空気に触れてみて、そこから感じる感覚を元に自分に合う社風を探っていくことができます。実際に行動して分析していくなら、徐々に自分の好みや大切にしたい条件がみえてくるでしょう。
就活の軸は満足のいく就活をするうえで必須です。軸をきちんと据えることで、企業選びから入社後まで満足のいく就活を行なうようにしましょう。