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就活の逆質問はこれを聞く!逆質問で気をつけたいポイントと質問例

就活の逆質問はこれを聞く!逆質問で気をつけたいポイントと質問例

就活面接の最後に、必ずといっていいほどされるのが逆質問。「なにか質問はありませんか?」と聞かれたときに、思いつかずに「何もありません……」と回答するのはNGです。

 

逆質問は、最後に自分をアピールする絶好の機会です。事前にしっかり準備して、好印象を残しましょう。

 

 

1. 逆質問をされる理由とは?

 

企業が面接の最後に「なにか質問はありますか」と聞くのには、どのような理由があるのでしょうか?

 

①意欲を確かめたい 

 

就活で、学生は多くの企業を受験しているものです。そのため、企業は学生の意欲をチェックするために逆質問をすることがあります。応募企業が多いと、志望度の高いところは逆質問も真剣に考えていきますが、そうでなければ質問の内容もありきたりなものだったり、質問できなかったりするでしょう。もし質問をしなければ、「志望度が低い」と判断される可能性があります。

 

②質問力やとっさの判断力を確かめたい

 

面接中は、面接官が主導して質問をしていきますが、逆質問では学生から主体的に会話をリードすることが求められます。

 

企業は、学生がどれだけ適切な質問ができるか、予想も付かない回答に対してとっさに対応できるのかといった判断力の高さをチェックするために、逆質問をすることがあります。

 

③入社後にミスマッチがないかを調べたい

 

逆質問では自由に発言できるため、学生の個性が表れます。企業側からの質問ではわからなかった素の部分を確認しようと、最後に質問をすることも。

 

例えば、自ら能動的に活躍する人材がほしいと思っているのに、「教育環境は整っていますか」と受け身と感じられる質問をしたときには、入社後にミスマッチがおこると判断される可能性があるでしょう。

 

2.逆質問で気をつけるべきポイント

 

「最後に質問がありますか」と聞かれたときには、どのようなことに気をつければよいのかまとめました。

 

①調べてわかることは聞かない

 

「営業拠点はどのエリアでしょうか?」など、ホームページや会社案内を見ればわかることは、質問するのを避けましょう。すぐにわかるようなことを聞いてしまうと、「興味がないから調べていない」「関心が薄い」と判断されてしまいます。

 

逆にホームページの細かいところまで見なければわからないような質問をすると、「意欲が高い」と評価されることもあります。

 

②すでに話したことは質問しない

 

面接中に話した内容を質問することは避けましょう。「話を聞いていなかったのか」「興味がないのか」と受け取られる可能性があります。

 

質問を一つしか考えていかなかったときには、その話を面接中にしてしまったら慌てることになります。グループ面接では他の学生が同じ質問をすることも考えられるので、質問は3つ以上考えておくのがおすすめです。

 

③条件面の質問だけをしない

 

残業がどれくらいあるのか、有給は取れるのかなどは気になることではありますが、勤務条件や福利厚生の質問だけをするのは避けるようにしてください。

 

仕事内容ではなく、条件だけで会社を選ぼうとしているように思われる恐れがあります。逆質問のときだけではなく、面接中でもできるだけ避けたほうが無難です。

 

④面接官が回答できない質問は避ける

 

面接官は、会社のすべてを把握しているわけではありません。人事が担当しているなら、「早い人は何年ぐらいでリーダーになりますか」といった、人事に関する質問には答えられますが、「御社の営業手法を教えてください」と聞いてもわからないことがあります。

 

面接官の立場に関係なく回答できる質問をするようにしましょう。

 

⑤クローズドクエスチョンは避ける

 

「はい・いいえ」でしか答えられないような質問のことを、「クローズドクエスチョン」といいます。

 

例えば「毎日仕事は楽しいですか?」というような質問は、「はい、楽しいです」とひと言で会話が終わってしまうため避けましょう。質問をするときには、「仕事のどのようなところに楽しさを感じていらっしゃいますか?」といった、「はい・いいえ」で答えられないオープンクエスチョンを心がけるようにしてください。

 

3. 逆質問の例

 

逆質問にはどのようなものがあるのか、「やる気を見せたいとき」「長所をアピールしたいとき」の2つについて紹介します。

 

①やる気があることをアピールしたい

 

やる気をアピールしたいときには、仕事の内容やキャリアプランについて聞くことで、入社後の仕事に対する意欲の高さをアピールできます。入社前に何をするべきかを聞き、志望度が高いことを印象づけるのもおすすめです。

 

<逆質問の例>

  • 学生の間に、「この資格をとっておいたほうがいい」というのはありますか?
  • 御社で活躍している人には、どのような共通点がありますか?
  • 御社でリーダーに昇進するためには、どのような能力が求められますか?
  • ○○について学ぼうと考えていますが、このスキルは御社の役に立ちますか?
  • ○○という事業について興味がありますが、配属はどのようにして決まるのでしょうか?

 

②長所をアピールしたいとき

 

逆質問で長所をさりげなくアピールする方法もあります。次のような質問が有効的でしょう。

 

<逆質問の例>

  • 学生時代に英検1級を取りましたが、業務で活かす機会はありますか?
  • サークルでは100人のメンバーのリーダーをしていましたが、御社でこのような経験を活かすチャンスはありますか?
  • ○○をがんばってきましたが、御社で活躍するためにさらに努力すべき点はどのようなものでしょうか?
  • 自分の意見をハッキリと言う性格ですが、上司の方などにも遠慮なく質問できる環境でしょうか?
  • わたしは人とコミュニケーションを取るのが好きですが、御社では異なる部署が交流するような機会はありますか?

 

4.まとめ 

 

逆質問では、質問をするように見せながら、自分をアピールする絶好の機会です。質問することがなにもない!という状況にならないために、質問は3つ以上用意するのがおすすめです。

 

質問の内容によっては、意欲がないなどマイナスの印象を与えてしまうこともあるため、気をつけるようにしてください。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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