就活面接の形式の1つに「グループ面接」があります。グループで行われることになんとなく緊張感や苦手意識を持つ方も多いかもしれません。
確かにグループ面接では、自分以外の就活生と一緒に質疑応答が進められるため、個別面接とは異なる注意点もあります。
そこで、今回はグループ面接に臨むなら心がけておきたいポイントを紹介します。
1.グループ面接は少なからず他の就活生と比較される
グループ面接とは1対1の面接ではなく、複数の就活生と一緒に行われる面接のことです。面接官は1人の場合もあれば複数人の場合もあり、全員に同じ質問が投げかけられ就活生が順番に答えていきます。
個別の面接と違うのは、他の就活生の回答内容や受け答えの仕方を見ながら、自分も面接を受けることです。一人だけ的外れなことを言ったり声が小さかったりすると、どうしても悪目立ちしてしまいます。
複数の就活生が並んでいる以上、他の人と比較されてしまうのは仕方がないことです。個別面接ではそれほど目立たない失敗も、比較対象がいる分グループ面接では目についてしまうため、グループ面接に応じた対策をしっかり行なってから臨むようにしましょう。
2.グループ面接にありがちなシチュエーションの対策をとろう
グループ面接で行われる質問内容は、通常の個別面接と変わりはありません。ただしグループだからこその落とし穴もあり、注意して挑む必要があります。
グループ面接ならではの注意点について見てみましょう。
①.身だしなみや基本マナーを再確認
他の就活生の身だしなみがだらしなかったり、少し違ったマナーで面接に挑んでいたりすると、自分は何か間違ってないかと不安になり緊張が増してしまう可能性があるため、身だしなみやマナーについてはきちんと復習しておきましょう。
就活マナーを頭に入れておけば、自分の前の就活生がマナー違反をしていても、惑わされず自信を持って正しいマナーを示せます。
また、グループ面接での入室・退室は個別面接と少し状況が異なります。例えば、入室では、最初の就活生がノックしてドアを開け入室を始め、最後の就活生がドアを閉めます。2番目以降の就活生はドアの前で「失礼します」と言い一礼してから入室する必要があります。先に入室しても、全員が入室して声をかけられるまで椅子に座るのは待たなければいけません。
こういったグループならではの基本マナーも頭の中でシミュレーションしておくことをおすすめします。
②.話過ぎないよう注意する
個別面接よりも一人当たりの回答時間が短いグループ面接では、長々と話しすぎないよう配慮が必要です。グループの人数にもよりますが、どの質疑も1分ほどで答えられるようにまとめておきましょう。
1人が話過ぎてしまうと、他の就活生の答える時間を奪ってしまいます。グループ面接で周りへの配慮ができていないと、協調性がなく自己中心的なイメージを持たれてしまうかもしれません。
③.他の就活生の回答に惑わされない
グループ面接では、他の回答が耳に入るためどうしても意識が散漫しがちです。他の就活生が回答しているときは顔を向けて軽くうなずくなどして耳を傾けているアクションが求められますが、他人の回答内容に惑わされる必要はありません。
完璧に思えるような回答を聞いて、下手に意識すると話にまとまりがなくなってしまうことも。自分の回答に自信を持って自分らしい受け答えを貫きましょう。
また、他の就活生が少しずれた答えをしたときに「こういう答え方でいいのか」と影響されないように注意する必要もあります。質問されているときは集中して質問内容を聞き、的外れな回答にならないよう注意しましょう。
3.答えが被っても慌てずに自分なりの回答を
グループ面接でよく動揺してしまうシーンが「自分が言おうと思っていたことを先にいわれてしまったとき」です。
真似している、オリジナルティがないと思われるのでは、と不安になるかもしれませんが、無理に回答内容を変える必要はありません。
結論が多少被っていても、そう思う理由や考え方、経験談など自分だけのストーリーが入っていれば、それは「同じ回答」ではないのです。「他の方と同じですが」など付け加えずに、堂々と自分の用意していた答えを話しましょう。
4.まとめ
他の就活生がいるため、緊張や動揺しがちなグループ面接も、内容は個別の面接と変わりありません。
大切なのは、自信をもって堂々と自分の考えた受け答えを貫くことです。ハキハキとした声と明るい表情を心がけ、基本的な面接対策をしっかり行なえばグループ面接も怖くありません。