就活中はインターシップや面談時に名刺をもらうシーンに直面することがあります。名刺交換は学生のうちに遭遇することが少ない場面のため戸惑ってしまうかもしれませんが、名刺のビジネスマナーを事前に勉強しておけば怖くありません。
今回は就活中の名刺マナーについて解説します。
1.基本的には就活で自分の名刺は必要ない
まず初めに押さえておきたい点として、学生の身である就活中は名刺交換を求められることはほとんどありません。
そもそも名刺は自分の所属や名前を明らかにするためのものです。エントリーシートや履歴書で学校名、氏名などの情報は相手方に伝わっているため、名刺を準備する必要はないでしょう。
ただし、インターンシップや面談など、社会人と接する際は名刺を受け取るシーンが増えるため、もらった名刺をしまえるように名刺入れを用意しておくことをおすすめします。名刺を受け取る際に名刺入れがある方がビジネスマナーをおさえやすくなり、初対面の第一印象を良くすることができるでしょう。
名刺入れはビジネスシーンでスタンダートなレザー製で、ブラウン・黒・ネイビーなどの落ち着いた色・デザインを選ぶと、就職してからのビジネスシーンでも浮くことなく使えます。
2.就活生も押さえておくべき名刺マナー
名刺を持っていなくても、名刺交換のビジネスマナーをおさえておくと「学生なのにきちんと名刺マナーを守れている」と好印象を残すことができます。名刺に関する基本的なビジネスマナーを学んでおきましょう。
①.第一印象を良くする受け取り方
名刺を受け取るときは席を立ち、体を相手の方に向けて、きちんと向かい合うようにします。相手が名刺を差し出したら「ちょうだいいたします」や「ありがとうございます」など一言添えて、必ず両手で受け取りましょう。
その際、名前や社名、ロゴに指が被ってしまうのは失礼にあたるため、持つ位置に注意します。
就活中は名刺を渡すことはないため、胸の高さで受け取った名刺を持ったまま口頭で「○○と申します。よろしくお願いいたします」と自己紹介をすればOKです。相手が名乗らず、読み方がわからないときは「お名前はなんとお読みすればよろしいでしょうか」と聞いても問題ありません。
ビジネスマナーをこなすことに頭がいっぱいになるかもしれませんが、相手の顔をきちんと見て、笑顔を忘れないようにしましょう。
②.名刺をもらった後は大切に扱う
もらった名刺はすぐにポケットや鞄にしまわず、机の上に置いておきます。このとき活躍するのが名刺入れです。直接机に置くのではなく、名刺入れの上に名刺を載せて、名刺入れを座布団のように使います。
複数の名刺を受け取った場合は、役職が最も高い人の名刺を名刺入れの上に置き、その後に役職が上の人から順に並べます。横に並べる場合は、座席と同じ順番で並べるのもOKです。
面談が終了したら、受け取った名刺を丁寧に名刺入れにしまい、鞄やポケットに入れます。名刺をしまった後に、再度取り出して名前を確認するのはビジネスマナーでは失礼にあたるため、名刺をしまう際はきちんと名前を覚えておくようにしましょう。
③.もらった名刺はお礼メールに活用OK
名刺をもらえた場合、その人と連絡を取る際は名刺に書かれている連絡先を使用しても構いません。インターンシップが終わったときなどは、お礼のメールをすると好印象を残せるでしょう。
家に帰ったあと、その人の特徴や名刺をもらった場面、日付などを裏にメモして整理しておくと、誰からもらったか覚えておけます。
ビジネスシーンにおいて名刺はその人自身を表します。もらった後もぞんざいに扱わず、大切にしましょう。
3.ビジネスマナーとして覚えておきたい名刺の渡し方
名刺交換では一番目下の人から名刺を差し出すのがビジネスマナーです。つまり就活生、もしくは入社後なら新入社員であるあなたから名刺を渡さなければいけません。就活生のうちは名刺を渡すことは求められませんが、社会人になったら必要になるビジネスマナーなので、渡し方も覚えておきましょう。
名刺を渡すときは、役職が上の人から先に渡すようにし、必ずその人の前まで行って、両手で差し出します。名刺は相手が読める向きにして、胸の高さで渡しましょう。きちんと顔をみて、自分の所属、氏名を伝え「よろしくお願いいたします」と挨拶しながら渡せば、良い第一印象を残せます。
相手も名刺を差し出して同時に交換する際は、右手で自分の名刺を、左手で相手の名刺を持って、お互い一緒のタイミングで受け取りましょう。
4.まとめ
最初は慣れないかもしれませんが、名刺交換は社会人であれば必須のビジネスマナーです。就活中は受け取ることが主になるため、受け取り方のマナーを中心に頭に入れて実践を繰り返すことで慣れていくでしょう。
こまかいところまでビジネスマナーをおさえているなら、「きちんとしている学生」という印象を残すことができます。
インターシップや面談で残した印象はその後の就活にどこで影響するかわかりません。常に基本的なビジネスマナーを意識しておきましょう。