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就活でのエントリーは平均何社

就活でのエントリーは平均何社

 

就活時に、エントリーする会社の選択は、学生時代の専攻分野や通勤時間、会社の規模など、いろいろな角度から検討されるのではないでしょうか。

 

しかし、実際に就活する上で、そもそも何社くらいエントリーすればいいのか悩まれる方もいらっしゃると思います。

 

今回は就活でエントリーする数は何社くらいが平均なのか、ベストな数はどのくらいかをご紹介して参ります。

 

 

 

1.20年卒が就活でエントリーしたのは平均何社?

 

 

新卒等若年雇用部会が行った「2020年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、大学生の平均プレエントリー数は21.2社であることがわかりました。

 

プレエントリー数は文系と理系で差が見られ、文系は前年から4.8社減って22.7社、理系は前年より3.2社増えて18.0社となっています。

 

なお、大学生全体の内定社数は平均2.2社で、プレエントリー数から見た内定率は約10.3%となりました。

 

 

 

2.就活時のエントリー数が多い場合のメリット・デメリット

 

 

20年卒の学生は平均21.2社にプレエントリーしていることがわかりましたが、就活が上手くいかなかったときのことを考え、ある程度エントリー数に余裕を持ったほうがいいかもしれません。

 

ただし、多ければ多いほど良いという訳ではないのも現実です。エントリー数が多い場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

 

①エントリー数が多い場合のメリット

 

まずは、2つのメリットをご紹介します。

 

a.視野が広がる

 

世の中にはいろいろな業種があり、会社の規模も大きく異なります。会社の規模や業種を問わず幅広くエントリーすることで視野が広がり、最初の志望職種とは違う業種に興味が出たり、自分に合う業種が見えてきたりすることがあります。

 

b.成長につながる

 

就活は、会社のホームページや就職サイトからプレエントリーを出すところから始まります。その後に履歴書やエントリーシートの作成をし、書類選考を通過すれば、面接へと進み最終面接で合格すれば内定です。

 

書類の作成方法、面接などはある程度数をこなすことで、経験を積むことにつながります。特に面接は複数の人の前で、短時間に考えをまとめて発言することになりますので、良い練習になるでしょう。

 

 

②エントリー数が多い場合のデメリット

 

エントリー数が多い場合、メリットと同じく2つのデメリットも存在します。

 

a.一社ごとに掛けるリサーチが浅くなる

 

エントリー数が多くなると、どうしても一社に掛ける時間は少なくなります。書類選考や面接と就活の段階が進んでいくと、企業理念や業種を取り巻く状況などのリサーチが浅くなり、途中でつまずいてしまう可能性があります。

 

あまりにもエントリー数を増やし過ぎることは、かえって内定を遠ざけてしまう可能性があるので、気をつけましょう。

 

 

b.スケジュール管理や体調管理に注意が必要

 

就活は書類選考だけでも、履歴書やエントリーシートを作成しなければならず、面接時は事前の練習が必要です。

 

就活が進んでいくと、企業説明会や面接の日程が重なってしまうリスクも出てきます。またせっかく内定が出ても、学校を卒業しなければ意味がありませんので、学業も大切です。

 

無理なスケジュールは疲弊するだけで、体調もくずしやすくなるため、就活時にはスケジュール管理や体調管理を無理なく行える数だけエントリーしましょう。

 

 

 

5.就活時のエントリー数を絞った場合のメリット・デメリット

 

 

続いて就活時のエントリー数を絞った場合のメリット・デメリットをご紹介いたします。

 

 

①エントリー数を絞った場合のメリット

 

エントリー数を少なくすると不安感があるかもしれませんが、2つの良い点があります。

 

a.志望意欲が高まる

 

エントリーする企業を、自分の希望とマッチする企業に絞って活動を行う場合、入社後のビジョンも沸きやすく、より志望意欲が高まります。

 

意欲が高まれば就活にも力がはいり、自己PR や志望動機もブラッシュアップされるでしょう。それが面接官へ伝われば、内定への近道になります。

 

b.一社について深いリサーチが出来る

 

エントリー数を少なくした場合、一社ごとの準備に時間を掛けることがで、より深く会社について準備することが可能です。

 

企業理念や会社が必要としている人材、業界を取り巻く経済状況などについても調べておくことは、就活において大きな武器になります。他の学生と差をつけられるでしょう

 

 

②エントリー数を絞った場合のデメリット

 

反対に、エントリー数を少なくすると、不合格だった時の立て直しに時間がかかるというデメリットがあります。

 

エントリーした会社全てで内定をもらえなかった場合、またエントリーから始めるとなると、時間がかかってしまうでしょう。また、他の企業がすでに募集を締め切ってしまうというリスクも考えられます。

 

 

 

6.まとめ

 

 

プレエントリーの平均値は21.2社ですが、文系と理系で違いがあり、文系の方が高い傾向が見られました。

 

何社くらいにエントリーするかについては、自分の選考分野や希望業種ごとに差があり、エントリー数が多い場合と少ない場合ではそれぞれメリット・デメリットがあります。

 

就活は自己分析し、視野を広げるチャンスでもありますが、広げ過ぎると会社ごとのリサーチが浅くなり、内定まで遠回りになってしまう危険があります。

 

スケジュールにある程度余裕をもち、程よいエントリー数の中から、自分に合った企業を探し、内定につなげていきましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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