2.ポテンシャルとは、年相応の経験値からくる将来性と各企業のコンピテンシー
3.どんなに小さな経験でも整理をして話せば将来性は十分に伝わる
面接官をしていると学生は自分をよりよく見せようと必死になっているなと感じます。
それは逆効果であるということを、まず理解しなくてはなりません。
「即戦力っぽい=有利」の構図は新卒採用においては皆無なのです。(しかし平均勤続年収が短い(5年未満)の企業の場合は、どうせ新卒入社しても数年で転職されることもあり、長い時間かけて教育をする思想はないため、「即活躍できる人材」を求める傾向が強いので、そういった企業に入りたい場合は有効)
等身大の自分自身で何を面接官に伝えていけばいいのか。その根底となる考え方と今回は学んでください。

1.新卒/中途は何を評価して採用を決めるのか?
新卒の採用の場合は、学問という限られた世界の中で育まれた人を採用するため、将来的に活躍できるか、という点を採用では各企業が重視しています。
既にやってもらいたい仕事があるからこその採用になるため、それが対応できる経験とスキルを持った人を見つけることが目的になります。
将来的に企業を牽引していけるであろう人材を発掘するための採用なので、「活躍できそう」な人を見つけることが目的になります。そのため、その人が持つポテンシャルを信じて採用とするわけです。

2.新卒採用のポテンシャルによる見極めとは?
(1)「活躍できそう」という抽象的なイメージ
ポテンシャルというのはイメージですので表現が難しいのですが、一般的には「年齢相当の当たりまえ品質」と「その企業で活躍している人と同じような資質」の2点がポイントとなります。
・環境適応能力
・コミュニケーション能力
WANT
コンピテンシーというものです。詳細はこちらの記事で記載をしています。
主体性、達成志向、対人スキル、自己認知、思考力がポイントになります
(2)年齢相当の当たりまえ品質の詳細
環境適応能力
多くの経験を通じて学習し、仕事の幅を広げ、能力を磨いていけるか。それをするには環境適応能力が高いことが必要条件になります。
コミュニケーション能力
企業というのは、例外なく誰かにサービスを提供しその対価としてお金をいただいています。そのサービスに従事する以上は、どのお客様に対しても安心していただけるように、お話ができることが大切です。笑顔、会話のキャッチボール、自然な表情、気遣い・心配りはどの世代のお客様と接するうえでも大変重要になります。

プロセスを説明するには以下のような話の整理が必要になります。
課題把握:その大学に入るための前提として学力は足りていたのか?
課題解決:大学に入るためにはどのような努力をしてきたのか
結果 :結果的に大学に入り目的は達成されたのか
再現性 :そのプロセスでどのような教訓を得たのか
こういった整理して相手に伝えることができる人は、コミュニケーション力が一定あると判断ができます。また、エピソードの中で主体性と自己認知・思考力が高いと判断ができるので総合的に環境適応能力が高そうだと評価ができます。
ポテンシャルとは、これまでの経験で培った環境適応能力と年相応のコミュニケーション能力、各企業のコンピテンシーから判断される。