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転職・就職面接の必勝攻略法 面接官の質問に心理学で先回りして採用を勝ち取ろう

面接というと、誰もが緊張するものです。

 

面接担当者(面接官)の考えていることが読み取れずに、うまくアピールできなかったり、苦手意識を感じてしまったりする方も多いのではないでしょうか。

 

しかしポイントさえ押さえて準備しておけば、なにも難しいことはありません。

 

いかにして面接担当者にうまくアピールするのか、今回は心理学の考え方を用いて解説します。

 

1.面接担当者の心理を知るためには事前の情報収集から

 

企業選びをする前に、まずは自己分析をするという方は多いと思います。

自分のことがわかっていないと、どの業界やどの企業を選べばいいのかわからないわけですから、自己分析からやり始めるというのは、自然な流れです。

 

ただ、自分のことばかり調べて、業界や企業についての分析が不十分になってしまっては意味がありません。

 

内定を勝ち取るためには、相手のことも良く調べることが重要です。

 

問題は、どうやって調べるかです。

会社案内のパンフレットやホームページなどでは、あまりネガティブなことについては触れられないため、どうしても情報が偏ってしまいます。

 

内部に知っている人がいれば、教えてもらうということもできるでしょう。

 

どうしても知り合いがいないという場合には、応募先が上場企業であれば、有価証券報告書を見るという方法もあります。

有価証券報告書は、投資家に向けた情報であり、ホームページなどで公開されています。

投資家向けの情報と言うこともあり、より中立性の高い情報と言えるでしょう。

 

応募先に関する情報収集で大事なのは、相手はどのようなことに関心を持っているのかを知ることです。

 

人間の脳は、五感を通して入力されてくる情報を全て処理していると、一瞬でパンクしてしまいます。

 

したがって、脳は、自分にとって重要であると判断した情報を優先的に処理するようになっています。

 

ですので、相手の関心にうまくマッチした内容でなければ、聞き流されてしまう可能性が高いのです。

 

相手の興味が分かれば、それに合わせるというのが大事です。

興味のないことを話してしまうと、それだけ相手が欲しがる人材のイメージから外れてしまいます。

 

採用で重要になってくるのが、欲しい人材のイメージに過不足なくピッタリと当てはまるかどうかです。

 

相手が欲しがる人材のイメージを理解したうえで、それにうまく合わせるように質問に答えれば、無駄なく相手にアピールすることができます。

 

2.面接前にやっておきたいロープレ

 

面接の準備というと、よく聞かれる質問に対して答えを用意しておき、それを暗記しておくという方も多いでしょう。

 

ただそれだと、本番でどのように立ち振る舞えばいいのかまで準備できません。

 

そこで、ロープレをすることで、事前に立ち振る舞いも確認しておくというのが重要です。

こうすることで、本番でぎこちない動きで面接担当者の印象を悪くせずに済みます。

 

ロープレといっても、一人ではやりにくいものです。

面接担当者役をやってくれる人がいればいいのですが、一人で二役をこなそうとしても、うまくいかないでしょう。

 

結果として、頭の中だけのイメージトレーニングになってしまいがちです。

 

イメージトレーニングだと、どうしても自分を客観視できないので、できる限り机やイスも準備して、体で感覚をつかみ取るというのも大事です。

 

ロープレを実践するうえで、ぜひやってもらいたいのが、面接担当者が座るイスに自分も面接担当者になったつもりで座ってみるということです。

こうすることで、自分は相手からどのように見えるだろうかということが、なんとなくイメージできます。

 

また脳内には、ミラーニューロンと呼ばれるものがあり、自分が目にした相手の表情やしぐさを、自分自身の表情やしぐさに重ね合わせる機能を持っているということが知られています。*1

面接担当者の動きをマネすることで、脳内のミラーニューロンの働きにより、面接担当者の気持ちをイメージしやすくなります。

 

こうして本番に近い状態でロープレを行えば、本番でもスムーズに立ち振る舞うことができ、心に余裕が生まれます。

 

さらに、ミラーニューロンの働きによって、面接担当者の感じ方がある程度わかっていれば、わからないことによる緊張感は和らぐはずです。

 

大事なことは、面接担当者の目に自分はどう映るのかを知ることです。

それがわかれば、どのように対策をすればいいのかということも、浮かび上がってくるでしょう。

 

3.面接中に気をつけたい自分のしぐさ、相手のしぐさ

 

面接で「何を話そうか」に気を配る人は多いものの、「自分をどう見せようか」に気を配る人は、それほど多くはありません。

見た目対策といっても、清潔感のある身なりをしていくということを意識する程度の方が、ほとんどではないでしょうか。

 

メラビアンの法則によれば、話す内容が相手に与える影響の度合いは、わずか7%であり、残りは見た目やしぐさが55%、声の印象が38%となっています。*2

つまり、自分をどう見せるのかということが、圧倒的に重要であると言えます。

 

では、具体的にどのような点に気をつければいいのでしょうか?

 

しぐさで気をつけたいのが、アイコンタクトです。

視線がキョロキョロしてしまうと、落ち着きが無いという印象を与えてしまい、目を合わせないと、まともにコミュニケーションが取れないかのような印象を与えてしまいます。

 

その他にも、以下のようなもにに気をつける必要があります。

表情が硬い緊張していたり、真剣さをアピールしようとしたりしていると、表情が硬くなってしまいがちです。
あまり表情が硬くなったままだと、面接担当者によっては応募者から睨まれているかのような印象を受けてしまうため、笑顔を心がけましょう。
声が小さい、語尾が不明瞭

面接では、面接担当者との間にある程度の距離があります。普段声が小さいという方は、意識して少し大きめの声を出す必要があります。

また、語尾が不明瞭になってしまうと、自信が無いという印象を与えてしまいますので、語尾はちゃんと聞き取れるように意識しましょう。

早口

緊張のあまり早口になってしまうという方も多いものです。

ただ、早口になってしまうと、自信が無さそうな印象を与えたり、場合によっては、ウソをついているかのような印象を与えることもあります。相手の聞き取りやすいスピードを意識して話すことが大事です。

 

一方、面接担当者のしぐさでは、どういったことに気をつければいいのでしょうか。

 

面接担当者が何を考えているのかわからないと、こちらは緊張するものですが、実は相手の目の動きを見れば、考えていることをある程度読み取れます。

 

目の動きと考えていることの関係を示したのが、以下の図です。

「心を上手に透視する方法」トレステン・ハーフェナー著 P99をもとに筆者が作図

「心を上手に透視する方法」トレステン・ハーフェナー著 P99をもとに筆者が作図

 

何か過去の情報を思い起こそうとしたときに、眼球は向かって右側に動きます。

その際に、イメージされているものが視覚に関する情報であれば、眼球は右上に向かって動き、音に関する情報を思い起こしているのであれば、右横に動きます。

逆に、未来のことについてイメージしているのであれば、眼球は向かって左に動く傾向があります。

眼球が右下に動けば、心の中でブツブツと独り言を言っている状態であり、左下に動けば、何か触覚に関する情報を思い浮かべていることになります。

注意点としては、右利きと左利きの人とでは、眼球が動く向きが逆になります。*2

このように相手の目の動きを見ることによって、相手がイメージしているものの傾向がつかめます。

 

面接担当者の姿勢の読み取りについては、以下のポイントが挙げられます。

姿勢後ろにもたれかかっていれば、それはこちらの話に興味が無いというサインです。

一方、少し前のめりになっていれば、こちらに興味を持っているということになります。

手を開いていれば、何も隠すようなことはしていないということであり、友好的であるサインです。

逆に、手が固く閉じられていれば、こちらと距離を置いているということであり、懐疑的になっていることを表しています。

足のつま先は、興味がある方向に向けられます。
相手の足元を確認して、こちらを向いていれば、こちらに関心があるということであり、違う方向を向いていれば、興味が無いということです。

※「元刑事が教えるウソと心理の見抜き方」森透匡著 P45~46、「心を上手に透視する方法」トレステン・ハーフェナー著 P150~151,162~163をもとに筆者が作表

 

このように、相手の何気ない動作に着目することで、面接担当者から良い反応が得られているのかが判断できます。

 

相手に与える印象に気をつけながら、相手の気持ちを読み取れるように、しぐさには十分気を配るようにしてみてはいかがでしょうか。

 

4.深掘りしてくる質問にどう対処すればいいのか

 

面接の対策本には、志望動機や自己PRのやり方など、面接では定番とも言える質問への答え方が紹介されています。

このような対策本をよく読んだうえで、面接に臨まれれる方も多いのではないでしょうか。

 

ただ、実際の面接ともなると、対策本どおりの受け答えだけでは対応しきれません。

面接担当者は、応募者が対策本に書かれてある程度の準備をしてくることは十分わかっています。

 

そのままだと、内定欲しさのあまりに、話を盛ってくる応募者も出てしまいます。

そこで面接担当者が行うのが、「深掘り質問」です。

 

深掘り質問がなぜ有効なのかというと、深掘りされると飾れなくなるからだとされています。*3

想定内の質問であれば、口のうまい人なら対応できますが、想定外ともなると、本来の自分を出さざるを得ません。

 

深掘り質問以外にも、突拍子もない質問をしてくるということもあります。

それだけ面接担当者は、応募者の本来の姿を知ろうとしてきます。

 

ちゃんと事前に情報収集して、相手がどういう人材を欲しがっていそうなのかが分かっていれば、それほど対応は難しくないはずです。

 

相手が欲しがるものさえ正確に把握できていれば、どこを掘り下げてきそうなのかはある程度予測できるため、相手をよく知るというのは大事です。

 

相手からどう見られるのかは面接に限らず、社内プレゼンや営業においても重要になってきます。

相手からのYesを引き出しやすくするためにも、相手からの見え方には気を配る必要があります。

 

また、相手は何をしてもらいたがっているのかをちゃんと理解することも、コミュニケーションでは大事なことです。

 

相手が欲しがっているものを知り、それに合わせて自分のスキルや経験を印象よく見せるということ意識されてみてはいかがでしょうか。

必ず、良い結果が得られることでしょう。

 

 

参照データ
*1 参考)「脳と心のしくみ」池谷裕二著 P114,115
*2 参考)「心を上手に透視する方法」トレステン・ハーフェナー著P86,87,98~101
*3 参考)「元刑事が教えるウソと心理の見抜き方」森透匡著 P122,123

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