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就職人気No.1、全日本空輸(ANA)の就活対策〜エントリーシート(ES)や面接などについて

就職人気No.1、全日本空輸(ANA)の就活対策〜エントリーシート(ES)や面接などについて

就職人気企業ランキングではトップテン常連の全日本空輸株式会社(ANA)。

旅客収入や旅客数といった事業規模で国内線・国際線共に首位の座にあり、海外では就航地を拡大しています。

また、2019年には傘下のLCCであるバニラとピーチを統合し、LCCでの新たなビジネス展開も目指しています。

 

21年卒の新卒採用活動はエントリーシート提出後、5月からコロナウイルスの影響で新卒採用が中断されていますが、来年以降のためにも傾向と対策などについて見ておきましょう。

 

 

 

 

1.全日本空輸株式会社(ANA)の採用職種と初任給

 

 

ANAが求める人材は「変化に挑戦し、グローバルマーケットで新たな価値を想像できる人材」です。

 

新卒採用は以下の業種です。

 

 

①グローバルスタッフ職(事務)<文系・理系全学部対象>

 

いわゆる「一般職」や「総合職」の採用枠です。

といっても実際の仕事内容はかなり幅広く、いわゆる総務や営業だけではありません。

航空機の運航などオペレーション部門の仕事もグローバルスタッフ職の一環です。

入社後は、「ジョブローテーション」によって、複数の部署と仕事を経験する仕組みになっています。

 

 

②グローバルスタッフ職(技術)<理系学部のみ>

 

整備部門を中心とした技術職です。

航空機に関する知識がなくても、理系学部出身者であれば学科などは問いません。

入社直後は羽田空港エリアへの配属、その後はキャリアパスによって国内外へ転勤の可能性もあります。

 

 

③客室業務職<文系・理系全学部対象>

 

CA業務です。

キャビンアテンダントは、航空業界では契約社員という形態が多いのですが、ANAでは正社員として採用しています。

また、育児サポート制度でにより、4人に1人が子育てをしながら働いているという環境があります。

選考時には身体、視力の適性と、TOEIC600点以上であることが条件です。

また、羽田空港と成田空港に120分以内で通勤可能な場所に居住(予定)する必要があります。

 

 

④運航常務職(自社育成パイロット)<文系・理系全学部対象>

 

入社後1~2年は「地上配置」という形で訓練を開始します。

その後、基礎訓練(約19ヶ月)、実用機訓練(約10ヶ月)により、副操縦士に昇格します。

選考にあたって、視力の適性基準があります。

 

2020年度は、グローバルスタッフ職として、事務・技術合わせて122名が採用されました。

 

そして、気になる初任給は以下のようになっています(試用期間中は月額が異なります)。

 

院卒

大学卒

グローバルスタッフ職(事務/技術)

226,459円

218,557円

客室乗務職

188,221円+諸手当

172,417円+諸手当

運航乗務職

227,346円

219,444円

 

 

 

 

 

2.全日本空輸株式会社(ANA)の選考ステップと出身大学

 

 

エントリーにあたっては、「動画をアップロードする」という職種があります。

動画のテーマは一般公表されていませんが、グローバルスタッフ職(事務)と客室乗務職にエントリーする場合は必要です。

ステップは職種ごとに異なります。

 

 

・グローバルスタッフ職(事務)

 

 エントリーシート、動画提出、総合適性検査 → 面接(3回) → 内々定

 

 

・グローバルスタッフ職(技術)

 

 エントリーシート、総合適性検査 → 面接(3回) → 内々定

 

 

・客室乗務職

 

 エントリーシート、動画提出、総合適性検査 → 英語試験(TOEIC600点以上もしくはGTEC260点以上の照明があれば不要) → 面接(回数不明)・身体検査など → 内々定

 

 

・運航乗務職(育成パイロット)

 

 エントリーシート、総合適性検査 → 一次選考(グループ面接) → 二次選考(簡易航空適性検査、心理検査) → 三次選考(航空身体検査) → 四次選考(個人面接、航空適性検査) → 五次選考(個人面接、英語コミュニケーションテスト) → 内々定

 

 

客室乗務員を除けば英語力に関して決まった制約はありませんが、運航乗務職の場合は業務上必須です。

訓練を海外で行うこともあるため、基本的にはTOEIC700点相当の英語力が必要です。

 

もちろん、「グローバルマーケットで新しい価値を創造できる」というのが求める人物像ですので、英語力は高いに越したことはないでしょう。

 

採用された新卒の出身校は、2020年卒では国内外合わせて51校でした*1。

日本の大学では文系の場合、旧帝大、早慶、MARCH、関関同立レベルがメインです。

 

 

 

 

 

3.傾向と対策〜業界に関する知識と全日本空輸株式会社(ANA)の社風を理解する

 

 

ANAは現在では国内トップのナショナルフラッグキャリアではありますが、その精神は「追いつけ追い越せ」です。

 

航空業界では比較対象はJALしかなくなってしまいますが、ANAとJALの会社としての成り立ちは対照的です。

JALが当初は国営企業であったのに対し、ANAは戦後に生まれた民間のヘリコプター会社から始まりました。

ANAの航空便コードが「NH○○便」となっているのは、前身である「日本ヘリコプター」だった頃の名残です。

 

長きに渡って「挑戦者」であり続けた企業理念は変わることなく、「個性的な挑戦者」を好む傾向にあると言えます。

 

エントリーシートや面接では、「航空業界の現状や課題」についての質問や、「なぜANAを選んだのか」という点がよく質問されます。

 

航空業界に関する主なニュースはおさえておきたいのと、「なぜANAか」という話になると、実質的にはJALとの比較です。

 

この辺りについては明確な答えを持っておきたいところです。

また、「ANAで何をしたいか」という問いも多く、ここは具体性のある答えが求められます。

かつ、個性を発揮するところでもあるでしょう。

 

航空業界は現在、新型コロナウイルスの影響がどこまで続くか、そして東京オリンピックの開催が不透明になったことでどんな対応をすべきかという大きな課題に直面しています。

大きなターニングポイントでもあり、これからの推移に注目して勉強する良い機会でもあります。

 

自分のこれまでの経験がANAという企業とどのように親和性があるか、どこにはどんなオリジナリティがあり、自分ならば何ができるか、といったことを考えておく必要があります。

 

 

 

 

4.全日本空輸株式会社(ANA)の就職活動対策まとめ

 

 

ANAについて知るために、ぜひ見ておきたいサイトがあります。

ANAは現在、「中期経営戦略」と「統合報告書2019(アニュアルレポート)」をWeb上で公開しています。

 

特に、統合報告書には企業の歴史や企業理念だけでなく、現在の事業の様子や財務状況、そして今ANAがもっとも力を入れているプロジェクトなどについて具体的に書かれています。

ANAを知るのには必読の資料です。過去の報告書も掲載されているので参考にすると良いでしょう。

 

[sc_Linkcard url="https://www.ana.co.jp/group/investors/irdata/annual/" title="統合報告書2019(アニュアルレポート)" excerpt="中期経営計画などの資料が閲覧できます。"]

 

また、中期経営戦略や、株主向けに発信している情報に目を通すことで、ANAが内外にアピールしたいこと、こだわっていることも知ることができます。

 

ANAグループ中期経営戦略: https://www.ana.co.jp/group/about-us/strategy/

ANA VISION(株主通信): https://www.ana.co.jp/group/investors/irdata/anavision/

 

そしてANAはイギリスの航空格付け会社であるSKYTRAX社から、日本では唯一8年連続での「5スター」に認定されている企業です。

 

グループ会社であるANAビジネスソリューションから、

 

・「ANAの口ぐせ」

・「仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい」

・「人もチームもすぐ動く ANAの教え方」

 

といった書籍が出版されています。
(https://www.abc.jp/service/anakenshu/item/)

 

これらを一読して、ANAの考え方やこだわりについて知るのも良いでしょう。面接時の話題にすることもできるでしょう。

 

採用側からすると、やはり「ANAのファンである」という学生に来て欲しいと考えるものですし、企業理念や価値観を共有できるかどうかは非常に大切なことです。

 

ANA新卒採用サイト:https://www.anahd.co.jp/group/recruit/ana-recruit/newgrads/

 

*1 就活四季報2021年版 p732

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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