国内大手広告代理店の一角である、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ。
文化放送キャリアパートナーズの「2021年入社希望者就職ブランド調査(後半)」*1によると、マスコミ業界のトップにランクインしており、就職活動に励む学生から多くの支持を得ています。
広告ビジネスが大きな転換期を迎える中、次の時代へと変革を進めている博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの採用情報、選考ステップや面接などの対策をみていきましょう。
1.博報堂/博報堂DYメディアパートナーズのビジョンは「未来を発明する会社へ。Inventing the future with sei-katsu-sha」〜職種と初任給
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは共に、博報堂DYホールディングスに属する企業です。
同ホールディングスは、2003年に博報堂、大広、そして読売広告社が経営統合して発足しました*2。
現在その傘下には、前述した3つの総合広告会社に加えて7つのグループが戦略ごとに設けられており、総合メディア事業を担う「博報堂DYメディアパートナーズ」の存在があります。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは関係性が強く、新卒合同採用や人材交流の他、社内制度の均一化なども行っています。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズが掲げる中長期ビジョンは、
「未来を発明する会社へ。Inventing the future with sei-katsu-sha」*3。
近い将来に向けて、同グループが「生活者とともに未来をつくる」存在になりたいという意思を示すものです。
両社とも総合職を募集していますが事業内容が異なるため、業務内容が下記のように異なります。
【博報堂】
総合職:アカウントプロデュース、ストラテジックプラニング、クリエイティブ、PRなど
【博報堂DYメディアパートナーズ】
総合職:メディアプロデュース、コンテンツプロデュース、メディアプラニングなど
2021年は、博報堂が100名、博報堂DYメディアパートナーズが20名の採用を予定。
初任給は年俸制となっており、2019年度実績では360万円です。
さらに、超過勤務手当や業績賞与が付加されます*4。
2.博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの選考ステップと重視されるポイント
先に触れたように、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの選考は全て合同で行われます。
最終選考まで残った場合、実現したい仕事に応じてどちらか一社に内定が決まる仕組みです*4。
選考は下記の通り4つのステップがあります。
・WEBエントリー
・エントリーシート提出
・書類選考・筆記試験
・面接・グループディスカッション
選考の中でも「エントリーシート」と「面接」についてポイントを解説していきます。
①エントリーシートのポイント
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでは「チームによる協働」という働き方が基本となりますので、チームで成し遂げたエピソードを挙げるとともに、自分がどのような役割を担ったのかを記述すると良いでしょう。
チーム適性をアピールすること、自分の人物像や特徴をわかりやすく伝えることがポイントです。
また、他社を含めた志望度(順位)を聞かれることもあります。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの選考を受ける人の中には、業界第1位の電通と併願する人が少なくありません。
「なぜ博報堂/博報堂DYメディアパートナーズなのか」「なぜ電通ではないのか」に対する回答が面接でも求められます。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズと電通の間には、明らかに異なる理念の違いがあります。
後ほど説明しますが、「生活者発想」「パートナー主義」という博報堂/博報堂DYメディアパートナーズにしかない考え方に共感することがポイントです。
②面接のポイント
面接はエントリーシートに記載したことに基づいて行われるため、どの学生に対しても同じ質問をするというものではありません。
自分自身についてや、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズで成し遂げたいことなどについて話します。
面接で大切なのは、「素のままの自分でのぞむこと」。
例えば、マーケティングの知識を披露するために専門用語を使いたくなるかもしれませんが、面接官と言えども広告のプロです。
実体験のない受け売りの言葉では相手を納得させられません。
常日頃から身の回りのことに疑問を持ち、自分なりに分析する訓練をおすすめします。
どのような質問に対しても、自分の言葉で明確に考え方を伝えられることがポイントです。
3.博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの社風と傾向、就活で欠かせない対策
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズには、社内に息づくフィロソフィー「生活者発想」と「パートナー主義」があります。選考対策として重要な事柄のため、以下に引用しましょう。
①「生活者発想」
” 「生活者発想」は、私たちの発想の原点です。
「生活者発想」とは、人を、単に「消費者」として捉えるのではなく、多様化した社会の中で主体性を持って生きる「生活者」として全方位的に捉え、深く洞察することから新しい価値を創造していこうという考え方です。
生活者を誰よりも深く知っているからこそ、クライアントと生活者、さらには社会との架け橋をつくれるのだと考えます。*5”
②「パートナー主義」
”「パートナー主義」は、私たちのビジネスの原点です。
「パートナー主義」とは、「責任あるパートナーとしてクライアントとともに語りあい、行動し、創造する」ことです。
生活者発想という異なる視点を持った上で課題を共有できるからこそ、パートナーになれると考えます。*5 ”
フィロソフィーからもわかる通り、全て「生活者発想」が起点になることを忘れないでください。
また、「生活者」は日本人だけではありません。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは生活者のグローバル化にも注力しており、アジア地域を中心に新興国での体制を強化しています。
今後は、グローバルな生活者発想で世の中を捉えられることが求められるでしょう。
また、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの仕事は、案件ごとにチームが一丸となって進められます*6。
正解のない仕事を皆で知恵を出し合い作り上げていくため、様々な個性を持つメンバーとうまく協働できることも重要です。
4.博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ採用情報と傾向まとめと参考サイト・参考書籍
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの選考では、「なぜ博報堂/博報堂DYメディアパートナーズなのか」に対する回答を重視しています。
理念や社風を踏まえたうえで、自分なりの考え方をまとめてみましょう。
まず、博報堂のサイトは企業情報から事業内容はもちろん、CSR(企業が事業活動を通じて社会に貢献する責任のこと)もしっかりと読み込んでください。
・博報堂 HAKUHODO Inc.
さらに、「なぜ博報堂/博報堂DYメディアパートナーズなのか」を深く追求するために電通のサイトも閲覧し、両社の違いや博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの優位点などを把握しておきましょう。
・電通ウェブサイト
新卒採用サイトも参考になります。
採用コンセプトから、チームでの働き方、若手社員の一日の様子、様々な社員同志の対談まで、充実したコンテンツで読み応えがあります。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズで働く自分の姿が想像できそうです。
・HAKUHODO & HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS RECRUIT 2021
また、博報堂では、2013年からビジネスノウハウを応用した教育プログラム「H-CAMP」を行っており、経済産業省主催「キャリア教育アワード」大賞も受賞するほど好評となっています。
博報堂が一番大切にしているクリエイティビティを、体験を通して楽しみながら実感することを目指した教育プログラムです。一読すると良いでしょう。
・博報堂流・対話型授業のつくり方 | 大木 浩士 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4491040362
https://www.careerpartners.co.jp/laboratory/employ/rank2021_02.html
*2博報堂DYグループについて | 企業・グループ情報 | 博報堂DYホールディングス
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/group/about/
*3ビジョン|博報堂のDNA|企業情報|博報堂 HAKUHODO Inc.
https://www.hakuhodo.co.jp/about/dna/vision/
*4採用情報|HAKUHODO & HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS RECRUIT 2021
https://h-mp-recruit.jp/2021/recruit/
*5フィロソフィー|博報堂のDNA|企業情報|博報堂 HAKUHODO Inc.
https://www.hakuhodo.co.jp/about/dna/philosophy/
*6TEAM|HAKUHODO & HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS RECRUIT 2021
https://h-mp-recruit.jp/2021/team/