携帯事業への進出など成長を加速！楽天の採用情報と傾向〜面接やESなど就活対策を紹介

楽天市場から始まったビジネスは、人々の暮らしや社会を豊かにするサービスを加えながら成長を加速。

今や社内公用語として英語を活用し、日本に居ながらグローバルな働き方をする企業の代表格となっています。

創業以来の悲願であった携帯事業を軸に新たな展開が期待される、楽天の採用情報や選考ステップ、面接対策などをみていきましょう。

１．楽天は「グローバル・イノベーション・カンパニー」であり続ける〜職種と初任給

楽天が掲げるミッションは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」こと。

そして、「グローバル・イノベーション・カンパニー」であり続けることを目指しています*1。

具体的には、2020年4月に本格参入した携帯電話事業が今後、核となっていくでしょう。

三木谷浩史会長兼社長の講演（2020年11月11日、第22回日経フォーラム「世界経営者会議」）によると、20年以上、携帯事業を始めるために楽天市場をはじめとした多くの事業を展開してきたと述べています。

「通信網技術の海外輸出で売上高は1兆円超えになる」といい、海外展開に注力していく方針を示しています*2。

常に進化し続け、世界をリードしていくことを目指している楽天は、新卒採用として「ビジネス総合職採用」と、「コース別採用」を設けています*3。

併願はできません。

①ビジネス総合職

インターネットサービスをはじめ、FinTechやデジタルコンテンツなど、楽天グループ約70以上のサービスに関わる下記職種全てが配属対象です。

・コンサルティング営業職

・企画職

・マーケティング職

・クリエィティブ職

・コーポレート職（人事/総務/法務/経理/財務）

②コース別採用

下記のような専門的キャリアを築いていきたい人におすすめの採用方法です。

・FinTech（金融）コース

・クリエイティブデザイン（企画・プロデュース、デザイン、リサーチ・解析など）コース

ビジネス総合職、コース別採用ともに、配属部門がある東京本社、国内支社、海外支社での勤務となります。初任給は、学部卒が月給30万円、院卒が月給31万円です。

また、通年採用でエンジニア職もあります*4。

③エンジニア職

エンジニア職の場合は、応募段階から希望の職種や希望のサービスを選んだうえで選考が進められます。

給与は個人の能力で決まるなど、正当な評価が期待できます。

２．選考ステップと重視されるポイント

①選考ステップ

ビジネス職の選考ステップは以下の通りです。

・Personal Page登録

・Application Form提出

・Web Test受験

・面接（複数回）

・内定

一方でエンジニア職は、選考について特定の時期に限定せず、いつでも選考に参加可能。個人の都合に合わせた入社時期を選べる仕組みとなっています。

②選考で重視されるポイント～志望動機

楽天ではエントリーシートから面接に至るまで、すべての選考ポイントで志望動機が重視されます。

他の就活生と差別化できるオリジナル性の高い志望動機で臨むためには、同社の幅広い事業を理解することがポイントです。

楽天の組織は、各サービスを運営する複数の「カンパニー」と、コーポレート機能を担う「グループヘッドクオーター」から成り立っています*5。

カンパニー制とは、事業部門を一つの独立企業として位置づける体制です。

・コマースカンパニー（楽天市場、Rakuten Fashion、楽天ブックスなど）

・フィンテックグループカンパニー（楽天ペイ、楽天ポイントカード、楽天Edyなど）

・メディア＆スポーツカンパニー（Rakuten TV、Rakuten Music、Rakuten LIVEなど）

・コミュニケーションズ & エナジーカンパニー（楽天モバイル、楽天コミュニケーションズ、楽天エナジー）

・インベストメント & インキュベーションカンパニー（楽天キャピタル、楽天ファーム、Rakuten Super Englishなど）

・グループヘッドクオーター（エンジニア部門や戦略／マーケティングチーム、人事、財務、法務などのコーポレート部門など）

各カンパニーが提供するサービスは実に70以上。

楽天は、様々なサービスと楽天会員などのメンバーシップを軸に有機的に結びつけることで、独自の「楽天エコシステム（経済圏）」を築き上げています。

引用）About Rakuten | 新卒採用 | 楽天株式会社（https://corp.rakuten.co.jp/careers/graduates/about_rakuten/）

楽天のビジネスモデルを理解し、働いてみたいカンパニーで「何をどう実現したいのか」。あなただけの志望動機を考えてみましょう。

③選考で重視されるポイント～自己アピール

楽天が求めている人材は、「自分が活躍するフィールドを果てしなく広げたいと思っている人」です*1。

そして、実現のために具体的な努力を自発的にできる「自走する人材」。

「学生時代にがんばった経験」などから具体的なエピソードをもとに、あなたの成長意欲や実際にやり遂げる力があることをアピールしていきましょう。

３．楽天の企業カルチャーと、就活で欠かせない対策

楽天の企業カルチャーを象徴するキーワードとして、「ダイバーシティ」「起業家精神」「コミュニケーション」の3つが挙げられます*6。

楽天の強みのひとつは、独自の企業カルチャーを守り続けていること。

「ビジネスにおける攻め」をしつつも、「守り」の部分を維持するバランスの良さが、グループ一丸となって進化し続けられる理由と言えるでしょう。

①楽天の企業カルチャー～ダイバーシティ

国籍、宗教、ジェンダー、障がいの有無など、異なるバックグラウンドを持つ従業員が、互いに認め合い、刺激し合ってイノベーションを創出する組織づくりを目指す楽天。

多様な人材がともに成長して活躍できるダイバーシティ経営が息づく社風で、誰もが自分らしく働ける環境があります。

②楽天の企業カルチャー～起業家精神

楽天は、従業員6人でスタートしたベンチャー企業です。

創業以来、常に新しいビジネスモデルや新サービスを作り続けたりすることで成長を続けてきました。

従業員が2万人を超えた今でも、「新しいビジネスを自ら興そう」とするアントレプレナーシップを大切にしています。

③楽天の企業カルチャー～コミュニケーション

社員の4人に1人が外国籍など多様な人材が集まる楽天では、風通しの良い環境を作るための取り組みが盛んです。

1on1ミーティング（上司と部下が1対1でフラットに話し合う場）やニックネーム制度、クラブ活動、イベント（楽天創立記念、ファミリーデー、ハロウィーン、忘年会など）を通じて、社内のコミュニケーションを活性化しています。

また、楽天の就活対策で欠かせないのが英語力の強化です。社内公用語が英語となっており、入社までにTOEICスコア800点の取得が必要に*7。

会議や資料など、社内のやり取りはすべて英語で行われ、人事評価の面でも英語を重要視する体制が築かれています。

４．まとめと参考書籍・参考サイト

楽天の選考では、「自分で未来を切り拓いて自走する」成長意欲をアピールし、より深い事業理解と自分なりの分析ができることがポイントになります。

また、世界での競争を勝ち抜いていくためのグローバルな視点を備えていることもアピールできると良いでしょう。

TOEICスコアが800点に満たない人はできるだけ早く取得できるように勉強を始め、選考中でもその進捗状況を伝えられるようにしておくこと。

なお、楽天について知るための参考情報や書籍には以下のようなものがあります。

成功したコンセプトや、エンパワーメント、楽天エコシステム、社内公用語英語化など、これ一冊で楽天と三木谷浩史氏のすごさがわかります。

・まんがでわかる　楽天と起業家三木谷浩史

https://www.amazon.co.jp/dp/B07BDKNXWF/

楽天公式コーポレートブログでは、楽天の最新動向がつかめるだけでなく、採用・人材開発からの情報として、社内や社員の活躍の様子などを垣間見ることができおすすめです。

・Rakuten Today

https://rakuten.today/?lang=ja

YouTubeのオフィシャルチャンネルでは楽天のニュースを英語で発信しており、英語耳を鍛えるのにも役立ちます。

・RakutenOfficial - YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCFqXMb9hQRELD6WEZzsEVpw

また、楽天の競合であるアマゾンのビジネスモデルも知ることで、楽天への理解がさらに深まるでしょう。

・amazon 世界最先端の戦略がわかる

https://www.amazon.co.jp/dp/4478105057/