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転職は「貢献できること」で戦力をアピール!面接での答え方と注意点

転職は「貢献できること」で戦力をアピール!面接での答え方と注意点

面接では「会社にどのように貢献してくれますか」と聞かれることがあります。職歴があり何かしらの実績を持っている転職では、直接的に聞かれなくてもアピールしたいポイントです。貢献できることを伝えると、どのような働きをするのかイメージしてもらえるからです。

 

今回は「貢献できること」をアピールするときに、おさえておくべきポイントをまとめました。面接官が注目するような「貢献できること」とは、どのようなものか見てみましょう。

 

1.企業が求めている「貢献できること」であることが最重要

 

転職では持っているスキルや実績を活かして戦力になる人材が求められています。どのようなスキルを持っていて、それが会社にとってどうメリットになるのかをアピールするようにしましょう。

 

ここで注意したいこととして、自分がアピールしたい分野ではなく企業が求めているポイントと合った部分で貢献できることを考えなければいけません。

 

既存製品のブラシュアップを大切にしている企業で、漸進的な新商品の開発に貢献します、とアピールしても企業方針とマッチしない人材だと思われてしまうでしょう。

 

また募集している業務と一致していないと、業務内容を理解していないと判断されてしまいます。

 

企業が望む「貢献できること」は何かという点をベースにして、自分を最大限アピールできる内容を考えれば、面接官へ好印象を残せます。

 

2.「この人に働いてもらいたい」と思ってもらえる回答をしよう

 

すべての面接の回答で共通することですが、テンプレートな答えでは面接官へ良い印象は残せません。貢献できることは人それぞれ異なるので、模範解答というものはないからです。

 

貢献できることを考えるときのポイントを抑えて、あなただけの「貢献できること」を考えましょう。

 

①.なぜ貢献できるのか具体的に挙げて働きをイメージしてもらう

貢献できることを説明するときは、これまでの実績の数字やエピソードなどを具体的に挙げましょう。持っている人脈や知識を含めて、即戦力になる人物であることをイメージしてもらいます。

 

話すときは、貢献できること・理由となる具体的なエピソード・入社後のビジョン(貢献できること)という構成で組み立てると、わかりやすく伝えられるでしょう。

 

【NG例】
営業の経験を活かして、御社の売り上げアップに貢献します。


【OK例】
営業職の経験を活かして、新規顧客の開拓を行ない売り上げの増進に貢献いたします。

営業として昨年度は営業成績1位を獲得し、部全体としては売り上げの10%増を達成しました。その際はさまざまな分野での人脈を広げることができましたので、これを活かして新規顧客の獲得を進め、新たな層にも御社の製品を広めていけると考えております。

 

②.企業研究を行って経営方針や尽力している分野から分析する

企業が重視しているポイントを知るためには企業研究が欠かせません。企業研究の際には、創業の成り立ち、経営方針、力を入れている分野、活躍している人材のタイプから、この企業では何が求められているのだろうかと考えます。

 

ホームページやメディア情報の企業概要や経営者インタビュー、社員紹介などは分析のヒントになります。

 

分析するポイント
・数字を上げていきたいのか
・幅広いタイプの人材を求めているのか
・新しい分野を開拓しようとしているのか
・着実に現状を強化したいのか

 

③.面接で説明された業務内容にリンクさせる

転職の面接では、募集部署の現状やどんな業務を行なって欲しいと思って募集しているのかを説明されることがあります。それこそ、このときに企業が求めているポイントです。自分のスキルや実績で、その需要を満たせることをアピールできれば、面接官からの印象アップは間違いありません。

 

ただしその場で面接官が言いたいポイントに合わせて貢献できることを考える必要があるため、少し高度なテクニックです。

 

面接官が企業の求めていることに触れない場合もあるので、企業研究に基づいた「貢献できること」は準備しておき、それよりも効果的な内容を話せそうだと思ったときに、面接で説明された業務内容に合わせたものに変更するといいでしょう。

 

全部変えなくても、用意していた「貢献できること」と面接官が言ったポイントを一部リンクさせて話すこともできます。

 

3.マッチするスキルがなければ自分の強みからアピールするのもアリ

 

転職であっても、自信を持って「貢献できる」とアピールできるほどの実績がある人はごく一部かもしれません。異業種への転職でマッチするスキルがないというケースもあります。

 

その場合は「貢献できること」を「得意とすること」として考え、自分の強みからアピールしましょう。得意なことを業務にどう活かせるかにつなげて話します。自己PRのようになってしまうかもしれませんが、きちんと企業が求めていることとマッチしているなら「貢献できること」になります。

 

例文
接客業では、お客様の質問に的確に答えたり、何を言いたいのか意図していることをくみ取ったりすることが必要だったため、コミュニケーション能力が鍛えられました。

御社はチームでの業務体制だと伺いましたので、チーム内の指示を的確に理解し、常に一歩先を考えて円滑に業務を行なうことで効率性の向上に貢献したいと思います。

 

4.まとめ

 

「貢献できること」は企業が求めていることを理解し、企業の戦力として働いていくことを表すためのものです。企業が求めていない分野をアピールしても無意味なので、企業研究をしっかり行い、企業の方針を把握するようにしましょう。

 

転職だからこそ、具体的にアピールしやすい質問なので、これまでの経験から培った強み、スキルをしっかり盛り込んで答えることをおすすめします。

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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