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転職活動で使う職務経歴書に学生時代のアルバイトを書いてもいい?

転職活動で使う職務経歴書に学生時代のアルバイトを書いてもいい?

転職活動をするときには、履歴書のほかにも職務経歴書の提出を求められることがほとんどです。しかし社会人1-2年目の場合は職歴が浅く、職務経歴書に書く内容が少ない方もいらっしゃいます。

 

その場合どうしますか?

 

よく、学生時代のアルバイトを記載してくる方がいらっしゃいます。

 この記事では、転職活動をするときに、職務経歴書に学生時代のアルバイトを記載することについて解説します。

 

1.転職用の職務経歴書に学生時代のアルバイトを書いてもいい?

 

結論から申し上げますと

面接官
おススメしません。大手企業を目指すならアルバイトの経験を記載するのはNGです。ベンチャー企業なら記載もありです。

 

 

職歴とは、身に付けたスキル・経験を記載するところです。

スキル・経験は、背負った責任に比例しますので、アルバイト=オペレーターとしての職歴は“なし”と企業は判断します。

 

アルバイトで身に着けられるのは作業力ですので、ビジネスとして必要なスキル・経験とはならないということです。

 

しかしこの場合は記載をお勧めします。

 

①社会人1年目の離職の場合は、記載をしてもいい

社会人1年目で退職をされる場合、職歴が少なく転職活動で使用する職務経歴書に書く内容があまりないような場合には、学生時代のアルバイト経験を書いても問題はありません。

 

社会人1年目の経験を誇張して記載するより、真実を記載することの方が重要だからです。

※本当は、記載しないことが好ましいのですが、致し方ない。という意味です。

 

願わくば社会人1年目であっても以下3点は整理をして欲しいものです。

①短い期間に何をしてきたのか ②今後どういう社会人人生を歩みたいのか ③そのために、どのような努力をしているのか 

 

②ベンチャー企業への転職の場合は、記載をしてもいい

会社を設立し5年未満の企業では社内の仕組も整っておらず、常に新しいやり方を模索しながら事業を進めていく、いわゆる労働集約型(個人商店)集団となっている場合が多いためです。

 

このような企業の場合、スキルや経験以上に行動力・発信力・突破力を備えていることが重要となるため

過去のアルバイト経験からアピール可能であるならば、むしろ積極的に記載することをお勧めします。

 

 

③転職を希望する職種に関するアルバイトなら、記載をしてもいい

学生時代のアルバイト経験が豊富で、転職を希望する職種に関係する内容のものがある場合には、記入をお勧めします。

アルバイトをしていた企業名以外にも、どんな仕事をしていたのなどの職務内容や、もしなにか実績があるようでしたらそちらもあわせて記載します。

特に実績などがない場合には、学生時代のアルバイトを通して学んだことなどを、誇張することなく記入するとよいでしょう。

 

2.学生時代のアルバイトを転職用の職務経歴書に書くときの注意点

 

上記①~③に当てはまる場合は、学生時代のアルバイトを職務経歴書に書くこと自体にはなんの問題もありません

 

これからお伝えするポイントに注意をしながら記載をしてください。

 

職務経歴書にアルバイト経験を記載する場合には、雇用形態がアルバイトであったこと、またそれが学生時代の経験であることは、必ずわかるようにしておかなければなりません。

 

【学生時代のアルバイトの記入例】

20XX年X月X日〜20年X月X日 ○○株式会社 (アルバイト)

 

これは、転職を希望する企業が、学生時代のアルバイト経験を正社員での活躍だと誤解しないようにするためです。もしアルバイトだと記載しなかった場合には、経歴詐称の疑いをかけられてしまうことも考えられます。

 

よけいなトラブルを起こさないためにも、学生時代のアルバイトであったことは、はっきりと記載しておくようにしましょう。

 

3.社会人経験がない場合には転職用の職務経歴書にはなにを書く?

 

学生時代のアルバイト経験はあるけれども社会人経験がないという人は、転職用の職務経歴書にはなにを書けばよいのでしょうか。

 

面接官
社会人経験がない場合はしかたがないですね。

 

社会人経験がない場合は、職務経歴書を「自分の考えを提示する書類」と捉え、これまで何を学び、何を活かしていきたいのか、ビジョンとこれまでの努力を記載してください。

 

この努力がアルバイトなら、それを記載しても問題ありません。

 

例えば、サークルでリーダーをしていた、あるいは継続してボランティア活動を行っていたなどですね。

重要なのは、自分が今後どうしていきたいのか、それを実現するために「何を学び、どんな努力をして今に至るのか」です。

 

アルバイト経験など単によい印象を与える活動を羅列するだけでは、「職務経歴書の役割を理解していない」と思われてしまいます。そうならないためにも、職務経歴書を埋めることが目的にならないように気を付けてください。

 

また、これから転職したいと考えている職種に関係する資格の取得を目指して勉強している場合などは、そちらも記載しましょう。どうしてその資格を取りたいと思ったのか、またその資格を使ってどのように貢献していきたいのかを記載することも重要です。

 

4.まとめ

 

基本的には、職務経験が少なくてもアルバイト経験を記載することは止めてください。

 

職務経歴書は「余白を埋めることが目的ではありません

 

しかし、特定の条件下においては、

学生時代のアルバイト経験も、自身の思いや考えを伝えるためのアピールポイントになるため、転職用の職務経歴書に記載しても問題はありません。

 

ただし学生時代のアルバイトであったことをきちんと明記しなければ、のちのち問題になる可能性があることには注意が必要です。

転職活動で職務経歴書を作るときには、企業が求めている人物像をしっかり分析してから作成するようにしてください。

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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