「働き方の多様化」への取り組みに注目されている企業、サイボウズ。
社員ひとりひとりの働きやすさを重視しているサイボウズには「人の数だけ制度を増やしていく」という考え方のもと、常に時代に合った働き方が取り入れられています。
また、グループウェアの開発・提供をメイン事業として行っているため、「アフターコロナに強い会社」としての期待も大きく、今後の成長も見込める優良企業です。
今回は、そんなサイボウズの詳しい事業内容から採用情報、働き方などを中心に解説をしていきます。
サイボウズに興味があるという方や、入社を希望されている新卒・社会人の方は、ぜひ参考にして下さい。
1.サイボウズの事業内容、アフターコロナにも期待
サイボウズのメイン事業は、グループウェア製品の開発・販売です。
この「グループウェア」とは、ネットワークを使用した情報共有・管理・コミュニケーションを行い、社内における業務効率を上げるツールのこと。
スケジュール管理や在庫管理、顧客情報、メールなど、煩雑になりがちな社内の情報を全て1つのウェア上で管理し、関係社員が一括でタイムリーに閲覧ができるシステムを提供しています。
①サイボウズの製品例
サイボウズの主力製品「kintone」が羽田空港で取り入れられた例を見てみましょう。(図1)
kintone導入前の場合、例えばお客様から要望やクレームが上がったとします。
お客様は旅客係員にその声を伝え、旅客係員はお客様情報と内容をクレーム対応部署にメールまたは書類で情報を共有します。
クレーム対応部署はクレーム担当者にその情報を共有、そして最終的にお客様対応という流れになり、何回もの「段階」を踏まなければなりません。
サイボウズのkintoneを導入後は、お客様の要望やクレームをkintone上に一括管理、対応部署や担当者が一括してその情報をタイムリーに閲覧ができ、スムーズな対応ができるようになりました。
サイボウズには、このようなお客様対応関連に限ったものではなく、社内の会議情報やスケジュール、仕事の進捗具合なども一括管理でき、関係社員全員がタイムリーに閲覧できるシステムなどもあります。
②アフターコロナにも期待のワケ
コロナの影響で、世の中はリモートワーク推奨の流れになりました。
「出社しなくても仕事は何とかなる」
「情報は紙よりもweb管理の方が便利」
と私たちは気づきはじめたため、コロナ終息後でもさまざまな企業でリモートワーク推奨、情報のペーパーレス化が進むことが予測できます。
サイボウズはまさにその「リモートワーク推進」「情報のペーパーレス化」の手助けとなるシステムの提供をメイン事業に行っているため、コロナ後の成長も期待できる企業です。
業績もここ数年間は右肩上がり、2020年度の営業利益も2019年度に比べて各月約23%アップ(2020年10月時点)しており、今後さらなる成長も期待できます。(図2)(図3)
年次推移
月度推移
2.サイボウズの募集職種、働き方
サイボウズは「働き方の多様化」に非常に力を入れている企業として知られています。
何通りもの働き方があり、社員それぞれに合ったワークライフバランスの実現ができる「ホワイト企業」といえるでしょう。
ここではサイボウズの募集職種や働き方を紹介していきます。
①サイボウズの募集要項・募集職種
サイボウズには、新卒採用・キャリア採用・ポテンシャル採用の入社枠があります。*1
各採用の面接時に、希望する雇用形態や働き方の希望を確認する面談が行われます。
他社との副業も可能な「複業採用」と呼ばれる採用枠もあり、新卒採用・キャリア採用・ポテンシャル採用のいずれの採用枠からでも「複業採用」として入社することが可能です。
a. 新卒採用
2022年度入社、新卒採用の募集職種は以下です。
なお2022年度入社の新卒採用人数は全体で30人~40人を予定しています。*2
ーエンジニア職(プログラミング経験必須)ー
Webエンジニア・モバイルエンジニア・クラウド基盤エンジニア
ーエンジニア職(プログラミング経験不要)ー
QAエンジニア・セキュリティエンジニア・テクニカルライター・プロダクトマネージャー
ーエキスパートエンジニア職(プログラミング経験必須))ー
クラウド基盤エンジニア
※運用本部への配属を確約、別枠クラウド基盤エンジニアは入社後の研修を経て配属を決定
ーデザイナー職ー
UX/UIデザイナー
ービジネス職ー
営業・マーケティング・カスタマーサクセス・システムコンサルティング・人事
ー松山ビジネス職ー
松山ビジネス
ービジネス専門職ー
財務経理・法務
全ての職種において、入社時期は2022年4月までに入社可能な方と決まりがありますが、採用自体は他企業のように6月一斉スタートではなく、通年採用が行われています。
プログラミング経験必須の職種は、細かく必要スキルが決められておりますが、必須ではない職種も多く、学生のポテンシャルも重視してくれていることが窺えます。
b. キャリア採用
キャリア採用は、その職種での業務経験がある方のみが応募可能です。
エンジニア職とビジネス職だけでも数多くの職種があり(図4)(図5)、その他にもサービス活用支援職、インフラ開発・運用職、コーポレートスタッフなどがあります。
業務内容だけでなく、希望勤務地も職種と併せて選択することが可能です。*3
エンジニア職
ビジネス職
c. ポテンシャル採用
ポテンシャル採用では、社会人としての就業経験はあるものの、キャリア採用では職種の要件を満たすことができない、または新しい職種にチャレンジしたいという方が採用試験を受けることができます。
職種は、営業・デベロッパーマーケティング・テクニカルスペシャリスト・カスタマーマーケティング・カスタマーサクセス・法務・松山ビジネス職があり、入社後に配属が決まります。*4
②サイボウズの働き方
サイボウズの働き方は「100人いたら100通り」と言われるほど多様で、社員一人一人の希望に合った働き方が可能です。
新たな働き方を随時取り入れているため、年々離職率も減少しています。(図6)
これまでのサイボウズは、9分類で働き方を分類しておりましたが、「それでも9つ働き方の選択肢では社員の希望に応えられない場合がある」との理由で、「働き方宣言制度」というものができました。
この制度はその名の通り、社員一人一人が「私はこのように働きます」と自由に宣言し、その宣言に基づいた働き方で勤務を行うというものです。
例えば、子どもの世話で週5フル出社は難しいという人は、「私は週3出勤勤務で週2在宅勤務をします」と宣言をし、その通りに働くことができます。
中には「副業をしているので勤務は週4日だけ」という人もいらっしゃいます。*5
ライフプランや個人の事情に合わせて、柔軟に働くことのできる素晴らしい企業と言えるでしょう。
3.サイボウズの社風と求める人物像とは
サイボウズの求める人物像は、「チームワーク×自立」を行動化できる人です。
①サイボウズの「チームワーク」とは?
サイボウズ社長の青野氏も、数あるインタビューの中で1番大切なものはチームワークだと述べており、サイボウズ流のチームワークは、「チームのメンバーが、目標を達成するために役割を分担し協働すること」と定義しています。*6
また、良いチームワークを発揮するために、公明正大(嘘偽りなく)にコミュニケーションを取ること、多様性を受け入れることを大切にしているため、サイボウズの面接では「チームワーク」や「多様性」「公明正大」のキーワードを盛り込んだ質問をされる可能性があります。
前職や学生でも「何かチームで成し遂げたこと」などについてアピールできると良いでしょう。
また、サイボウズからは、
・チームのことだけ、考えた。
・わがままがチームを強くする
・「未来のチーム」の作り方
などの書籍が出版されています。
これらを一読して、サイボウズの考え方について知るのも良いですし、面接時の話題にしても良いでしょう。
②サイボウズの「自立」とは?
サイボウズの社風は「自由」そのものです。
さまざまな働き方を自分自身で選択でき、仕事内容にもノルマはなく、社員一人一人のアイディアやアクションが尊重される会社です。
ですが、だからといって「手を抜く」ことはできません。
ノルマもなく、成果主義でもないサイボウズで重視されるのは、自分自身で仕事への貢献や役割を示し、価値を生み出し続けること。
つまり、自分で何をすべきかを考え、行動を起こし周りを巻き込みながら、成果(価値)を生み出せる人が求められる人物です。*7
人から指示されたことだけではなく、自分自身で考え立案し、成果を生み出せた経験を面接内容に盛り込めると良いでしょう。
③世界を視野に入れているサイボウズ
現在サイボウズは、上海・台湾・ベトナム・アメリカ・オーストラリアなどを初めとする世界中の都市に事業を展開し、「日本No.1から世界No.1」を目指している真っ只中の企業です。*8
海外所点で活躍する人にとって必要なことは、多様性を受け入れる柔軟性だと青野氏は述べており、海外でも「チームワーク」の発揮ができる人物こそが、今のサイボウズが求めている人物だと言えます。
サイボウズはこれから更に世界を目指し、成長が期待できる企業です。
自分自身で「自立」し、サイボウズで何かを成し遂げたい、強い「チームワーク」を発揮してサイボウズを大きくしていきたい、そのような強い想いのある人は、きっとサイボウズから歓迎されることでしょう。