空運(旅客)業界
業界DATA 2019年
業界規模 | 伸び率 | 収益性 | 平均年収 | 平均年齢 | アナリスト予測 |
---|---|---|---|---|---|
3兆8,874億5,300万 | + 5.7% | + 8.7% | 762.9万円 | 41.9歳 |
業界レポート
19年世界航空業界利益は10%増 旅客需要が追い風
国際航空運送協会(IATA)は19年の世界の航空業界の最終利益が18年見込み比10%増の355億ドル(約4兆円)になると予想する。旅客は45億8800万人と6%増える見通しだ。新興国の中間層増や格安航空会社(LCC)の普及が、旅行需要を後押しする。貨物需要も伸び、業界全体の売上高を8%増の8850億ドルと予測する。地域別では全体の半分近くを稼ぐ北米が13%増の166億ドル、アジア太平洋が8%増の104億ドルと好調。
【注目国・地域】
LCC乱立、アジア航空各社の経営厳しさ増す
日本航空機開発協会(東京・千代田)の予測によると、世界の航空旅客需要は2018 年の8.26兆旅客キロ から2038 年には19.4兆旅客キロと2.3 倍になり、その間の年平均伸び率は4.4%。その中で、アジア太平洋地域は年平均5.3%の伸びを示し、シェアは18 年の34%から38 年には40%に増加する。
LCC乱立で、アジアの航空会社の経営は厳しい。LCCの先駆け、エアアジア・グループの2018年12月期の営業利益は前の期比44%減となった。ミャンマーでは地場11社が乱立した結果、5社が運航を停止。インドのジェット・エアウェイズの銀行団は6月、同社の破産を申請した。韓国中堅財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは19年4月、中核企業のアシアナ航空を売却すると発表した
フルサービス航空会社はLCC取り込みで生き残りを探る
空運(旅客)業界のプレーヤー
企業名 | 売上高 | シェア | |
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1 | 全日本空輸 | 2兆583億円 |
52.9%
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2 | 日本航空 | 1兆4,873億円 |
38.3%
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3 | スカイマーク | 883億円 |
2.3%
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4 | ピーチ・アビエーション | 604億円 |
1.6%
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5 | ジェットスター・ジャパン | 570億円 |
1.5%
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6 | AIR DO | 448億円 |
1.2%
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7 | ソラシドエア | 420億円 |
1.1%
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8 | スターフライヤー | 399億円 |
1%
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9 | 春秋航空日本 | 95億円 |
0.2%
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※シェアとは空運(旅客)業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで空運(旅客)業界における各企業の売上高の占有率を知ることができます。