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グループ会社への転籍や出向は転職で使う履歴書にはどう書くの?

グループ会社への転籍や出向は転職で使う履歴書にはどう書くの?
転職活動をしている方のなかには、これまでに勤務した会社のグループ会社に転籍や出向をした経験がある方もいるのではないでしょうか。 そういった経歴を、履歴書に書くときにどのように書けばよいのかわからない、あるいは転職に不利になるのではないかと悩む方が多いです。 この記事では、グループ会社への転籍や出向の経歴を、どう履歴書に記せばよいのかをご紹介します。

1.グループ会社への転籍と出向の違い

転職活動ではまず履歴書を提出し、書類選考を受けるのが一般的です。 中途採用では、“スキルと経験でのマッチング”のため、これまでの経歴をわかりやすく、得られたスキルが第三者にも理解できるよう書類に記載する必要があります。 これまでの経歴のなかでグループ企業に転籍や出向の経験がある場合も、転籍と出向のどちらであったのかを明確に記すことが大切です。そのためにも、転籍と出向の違いを確認しておきましょう。
転籍とは?
在籍していた会社との契約を解消したうえで、転籍した会社と新しく雇用契約を結ぶこと。
出向とは?
現在勤務している会社との契約を維持したままで、あらかじめ定められた期間出向先の会社で勤務すること。一般的に契約期間の満了後は、元の会社に復帰する。
このように転籍と出向では、雇用関係が大きく異なります。 自分がどちらのケースにあたるのかは、雇用契約書を見て確認するようにしてください。

2.グループ会社への転籍や出向は転職で不利になるのか?

グループ会社への転籍や出向と聞くと、左遷のようなイメージを持つ方がいらっしゃいますが、実際はそのようなものではありません。 転籍や出向は一般的に、社員をスキルアップさせて成長を促す、あるいはグループ会社と情報を共有して事業を活性化するために行われるものです。そのため転職活動の履歴書に記載しても、不利になることはありません。 「左遷と思われるかもしれない」と、転籍や出向の事実を隠した場合には、のちのち事実が判明したときに、経歴を詐称したとして印象を悪くし、最悪採用を取り消される可能性もあるため避けましょう。 履歴書に記載するときには、社名とともに、転籍もしくは出向とシンプルに記載するだけで特に問題はありません。

3.グループ会社に転籍や出向をした場合の経験社数はどう数える?

転職サイトを利用する場合などには、WEB履歴書などに「経験社数」の入力項目がある場合があります。転籍や出向した会社はどう数えればよいのでしょうか。 最初にご紹介したとおり、転籍は雇用主が変わり、出向は雇用主が変わりません。そのため転籍の場合は2社と数え、出向の場合は1社と数えます。 転職回数が多いと不利になるのではと考えて、転籍したのに1社として数えた場合、つじつまが合わなくなり変な疑いの目で見られてしまいますので注意が必要です。

4.グループ会社に転籍や出向をした場合の履歴書の書き方例

それではグループ会社への転籍や出向をした場合の、履歴書の書き方例をご紹介します。こちらを参考に、ご自身の経歴にあわせて履歴書を作成してください。 <転籍した場合>
学歴・職歴
2013年 4 〇〇株式会社入社 ××部△△課に配属
2016年 4 △△株式会社に転籍 ◎◎部●●課に配属
<出向し、3年後に元の会社に帰任した場合>
学歴・職歴
2013年 4 〇〇株式会社入社 ××部△△課に配属
2016年 4 △△株式会社に出向 ◎◎部●●課に配属
2018年 10 〇〇株式会社に帰任 ■■部※※課に配属
<出向し、3年後に出向先の会社に転籍した場合>
学歴・職歴
2013年 4 〇〇株式会社入社 ××部△△課に配属
2016年 4 △△株式会社に出向 ◎◎部●●課に配属
2018年 10 △△株式会社に転籍

5.まとめ

グループ会社への転籍や出向は、ネガティブなものではないため、変にごまかしたり隠したりしようとせずに、履歴書にはそのまま正直に記載しましょう。 ただ転籍と出向では、雇用主が異なりますので、自分がどちらに該当しているのかはしっかりと確認したうえで、間違いなく記載するようにしてください。
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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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