転職活動で履歴書を書くときに、ボランティア活動をアピールしてよいのか迷ってはいないでしょうか。またアピールした場合、企業はどういった点を評価するのかも気になるところです。
この記事では、転職活動でボランティアの経歴はどう評価されるのか、またボランティア活動についての履歴書の書き方や注意点を紹介します。
1. 履歴書にボランティアを書いてもいい?
自分の人間的な魅力を伝えるために、ボランティア活動を履歴書に書きたいと思う人は多くいます。ボランティア活動について、転職活動の履歴書に書くこと自体は特に問題はありません。
しかし、ボランティアの内容によっては、書いてもアピールとならない場合があります。例えば、定期的に行われている地域の清掃活動などは、ボランティアではありますが、受け身な行動であり自ら主体的に行っているとは捉えられません。
また、個人的に老人ホームの手伝いに数回行っただけであれば、継続した活動でもないためアピールすることは難しいでしょう。
履歴書でボランティア活動をアピールするのであれば、自ら意思を持って継続的に参加し、他者との関わりの中で何かを得られた経験を語れるものを選ぶようにしてください。
2.ボランティア経験はどのように評価される?
企業がボランティア活動から評価するのは、主にその人の性格や人柄です。そのため、ボランティアの内容そのものよりも、なぜそのボランティア活動を行ったのかという理由が企業にとっては重要といえます。そこからその人がどういう思考で動いているのかある程度判断できるためです。
他人を助けたいと心から思う他者貢献の気持ちがあってのボランティアであれば、入社してからも周囲を思いやる心を持ち貢献してくれると評価される可能性が高くなります。
そのためボランティア活動をアピールするときには、どのような考えでボランティアに参加し、その活動から何を学び、どう企業に貢献できるのかを伝えることが大切です。
3. 履歴書でボランティアはどこに書く?
転職活動の履歴書で、ボランティア活動についてアピールできる欄は2つあります。
・自己PR欄
・趣味・特技欄
ボランティア活動についてはどちらに記載しても問題ありませんが、趣味・特技欄はスペースが狭いため、詳しい内容を記載するのは困難でしょう。ボランティア活動について特にアピールしたいことがある場合には、自己PR欄を活用するのがおすすめです。
なおボランティア活動は仕事ではないため、休職期間中などに長くボランティア活動を行っていた場合でも、職歴欄には記載しないようにしてください。
4. ボランティア経験を書くときのポイント
ボランティア経験を履歴書でアピールするときには、最終的にはボランティア経験から得られたことで、応募企業に貢献できると伝わる内容にすることがポイントです。
始めたきっかけや理由についても、説得力のある動機であることが重要で、ボランティアの活動内容自体については、採用担当者が想像できるようにわかりやすく簡潔に記します。
活動中に感じた課題や、解決に向けて行動したことがあれば、主体性や能力をアピールすることも可能です。
5. 履歴書にボランティア経験を書くときの注意点
ボランティア活動について履歴書に書くとき、「ボランティア精神」を前面に強く押し出しすぎてしまう場合があります。ボランティア自体は素晴らしいことですが、会社は利益を追求して仕事をする場所であり、あまりにボランティア精神を強調してしまった場合、そこを理解できているのかと疑問に感じられてしまうかもしれません。
ボランティア体験を通じてアピールするのは、あくまでも自分の人柄や得られた体験であり、それらを入社後どう活かして会社に貢献するのかを伝えるようにしましょう。
6.まとめ
ボランティア活動については、履歴書に記載すること自体は特に問題はありません。しかし、単発のものや、なんとなく参加しただけのボランティアであれば、評価されることはないでしょう。
転職活動の履歴書でボランティア活動をアピールするときには、活動を始めた理由や得られたことなど、この人材なら入社後貢献してくれると採用担当者に思ってもらえるような内容にしてください。