年収調査

日本触媒の年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

日本触媒の年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

ファイン・ケミカルの中堅企業です。

1941年、八谷泰造がヲサメ合成化学工業として設立しました。独自の技術開発により、酸化エチレン、アクリル酸・同エステルをベースに成長し、アクリル酸・同誘導品で世界3強の一角を担っています。また、紙おむつの原料である高吸水性樹脂では世界トップクラスのシェアを誇ります。国内の姫路工場を軸にインドネシア、ベルギーでも生産をし、現在はリチウムイオン電池電解質、化粧品材料にも進出しています。

今回は化学業界の中でも「日本触媒」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

 

1.日本触媒の平均年収は760万円

 

日本触媒の平均年収は760万円

 

2022年の日本触媒の年収の平均は、760万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は2,412名、平均年齢38.7歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定670~1,100万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日本触媒の平均年収 推移(2010年から)

 

日本触媒の平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 日本触媒 業界平均 上場企業平均
2010年 737万円 701万円  
2011年 752万円 722万円 563万円
2012年 797万円 740万円 570万円
2013年 802万円 725万円 571万円
2014年 752万円 718万円 577万円
2015年 771万円 734万円 588万円
2016年 800万円 745万円 594万円
2017年 806万円 747万円 598万円
2018年 778万円 754万円 605万円
2019年 797万円 771万円 612万円
2020年 810万円 774万円 614万円
2021年 766万円 766万円 603万円
2022年 760万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界の日本触媒の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
日本触媒では2010年から2022年の13年間で平均年収が22万円(103%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) 日本触媒の生涯賃金 推移(2010年から)

 

日本触媒の生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 日本触媒 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億8633万円 -  
2011年 2億9204万円 2億2450万円 6754万円
2012年 3億0928万円 2億2729万円 8198万円
2013年 3億1141万円 2億2939万円 8202万円
2014年 2億9204万円 2億3185万円 6019万円
2015年 2億9920万円 2億3631万円 6289万円
2016年 3億1050万円 2億3897万円 7153万円
2017年 3億1283万円 2億4046万円 7237万円
2018年 3億0204万円 2億4320万円 5884万円
2019年 3億0953万円 2億4610万円 6344万円
2020年 3億1462万円 2億4481万円 6981万円
2021年 2億9746万円 2億3421万円 6325万円
2022年 2億9501万円 2億3510万円 5991万円

 

日本触媒に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億9,501万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で5,991万円。
おおよそ日本の平均の1.25倍、化学業界の平均値の0.98倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において6千万円近くの収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) 日本触媒の平均年収を業界と比較

 

  日本触媒の平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、日本触媒の年収推移を比較しました。

結論、日本触媒は業界平均の0.98倍、上場企業の平均年収と比べると1.25倍の収入を得る事ができています。また日本触媒内でも、平均年収が2010年と比べ22万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) 日本触媒の年収カースト

 

日本触媒の年収カースト

 

日本触媒の年収は760万円なので、カーストは“THE 中流層”です。年収カースト全体から見ると中の中に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.日本触媒の給与制度/年収推移

 

日本触媒の給与制度/年収推移

 

2022年の日本触媒の年収の平均は、760万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は2,412名、平均年齢38.7歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定670~1,100万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日本触媒の勤務状況の推移

 

日本触媒の勤務状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 37.9歳 16.3年
2011年 37.8歳 16.1年
2012年 38.0歳 16.2年
2013年 37.8歳 16.0年
2014年 37.6歳 15.8年
2015年 37.8歳 15.8年
2016年 37.5歳 15.5年
2017年 37.9歳 16.1年
2018年 37.8歳 16.0年
2019年 38.0歳 16.1年
2020年 38.3歳 16.2年
2021年 38.5歳 16.4年
2022年 38.7歳 16.5年

 

日本触媒の平均年齢は約38歳~約39歳、平均勤続年数は約16年~約17年の間で推移しています。

これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

日本触媒の数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) 日本触媒の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

日本触媒の年齢別の年収推移

 

年齢 日本触媒の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 400万円 406万円
30歳 543万円 509万円
35歳 686万円 572万円
40歳 829万円 621万円
45歳 901万円 647万円
50歳 972万円 739万円
55歳 1,044万円 808万円
60歳 942万円 730万円

 

日本触媒の給与制度は、初任給が 総合職大卒で月給 232,800円、大学院卒で月給 248,400円、博士卒で月給 272,400円ですので、初年度は300~380万円ですが
50代半ばで年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は930~1,120万円になります。

年功序列の傾向が強く、入社後数年は能力による差はあまり反映されず、役職に付くまでほぼ横並びのようです。ただ近年は人事評価制度の見直しが行われ、実力主義へと移行する動きがあるようです。


日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳     -6万円
30歳     +34万円
35歳      +114万円
40歳      +208万円
45歳      +254万円
50歳      +233万円
55歳      +236万円
60歳      +212万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) 日本触媒の役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~600万円

主任

28歳〜

600万円〜750万円

係長

32歳〜

750万円〜900万円

課長

37歳〜

900万円〜1,100万円

部長

45歳〜

1,100万円〜1,400万円

(編集部独自に取得しているデータと日本触媒の平均年収を掛け合わせて算出)

 

 

年功序列の傾向が強い企業です。よほど評価が悪くない限りは同期は横並びで昇給していき、管理職になると差がついていきます。年2回半期毎に所属上長と評価面談が実施され、評価はよほど大きな成果を出さない限り5段階評価で3がつくようです。ただ近年は人事評価制度の見直しが行われ実力主義へと移行する動きがあるようです。また、係長以上になると資格や能力が必要とされるようです。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 

 (4) 日本触媒の口コミ情報

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 寮は光熱費込みで5000円で住める点が破格。昇給は年一回あるが、能力差による昇給幅の差は無いと感じる。資格試験は2回まで会社から受験費用が出る。

評価制度: 評価シートを多く作成するが活かされていない。

月給 残業 賞与 年収
500万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 年功序列。 逆に言えばどれだけ仕事をしても、しなくても高い給料を支払ってもらえる為、とてもよい。

評価制度: 何をやっても一緒。

月給 残業 賞与 年収
400万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 典型的なJTC企業の給与体系。 大半の社員は給与に満足していると思うが、若手の昇給は遅く、社内改革が進んでいる。 これまでは良くも悪くも同期と差のつかない評価制度であったが、評価が給料に反映されるようになる模様。

評価制度: 新制度を導入中。

月給 残業 賞与 年収
28万円 6万円 120万円 600万円

 

 

20代女性

20代女性
20代女性

給与制度: 若手のうちは、給与が低く上がるまでは苦労するが、ある程度の職級になれば他社と比べて高い水準の給与がもらえる。

月給 残業 賞与 年収
460万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: これまでは年功序列的な給与制度で入社年数が長ければ、それなりの給与が与えられるような制度だった。しかし、これまでの年功序列的な人事制度から2022年の4月に実力主義的な人事制度に変更されたため今後変わっていく可能性はある。

評価制度: 給与制度と同じで、旧制度では評価差が付きにくい部分があった。今後は是々非々で評価を行っていくとの方針だが、こちらも実際の運用がどうなるかは不透明な部分が多いと思う。

月給 残業 賞与 年収
30万円 5万円 180万円 600万円

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

給与制度: 他社とそれほど違いない印象。

評価制度: 優秀な人材は早く昇格させる傾向はある。

月給 残業 賞与 年収
1,200万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) 日本触媒の福利厚生/待遇

 

日本触媒の福利厚生/待遇

 

日本触媒の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に日本触媒での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

交通費支給(当社規定による)、時間外手当、地域手当(関東地区)ほか

休日・休暇

完全週休2日制(土日祝)
 年間休日:123日
 有給休暇:12日~20日
 休暇制度:年末年始休暇、慶弔休暇
 備考:創立記念日(5/1)、5/2、年末年始(12/30~1/4)、誕生日月休日
半日休暇、時間単位有給休暇、特別休暇(結婚・弔事など)、積立休暇制度など

保険

社会保険完備(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険)

福利厚生・諸制度

(1)財産形成:財形、日触共済年金、持株会
(2)住宅関連:家賃補助制度、寮・社宅制度、社内融資、財形持家転貸融資、ふるさと融資、新幹線通勤制度
(3)健康管理:定期健診、健康増進活動、健康保険組合、医療融資
(4)生活援護:食堂、売店、被服貸与、奨学・災害・推奨品(自動車)融資
(5)慶弔見舞:共済会、祝金、弔慰金、見舞金、災害補償給付

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 寮費が破格の安さ。結婚して社宅に入れば手当は結構出る。独身で寮を出ると家賃が重たくなる。退職金制度は一年目から適用される。

オフィス環境: 川崎駅から20-30分の距離にある。

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

福利厚生: 寮、社宅、社員持株会、財形貯蓄、退職金がある。

オフィス環境: 浮島工場は、少し辺鄙な所にあり、昼間にコンビニには行けない。工場内に売店があるので、飲み物やお菓子には困らない。製造部門は外で作業する事が多く、暑寒や雨雪が苦手な人には厳しいと思う。

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: 同業他社と比べても 福利厚生は高い水準にあると思う。

オフィス環境: 施設、建屋全体の築年数が総じて古く、 計画的な修繕や建て替えを行う 気配が無い。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 家族手当、独身寮及び社宅を完備。他メーカーと比較して独身寮費はかなり低額に抑えられる。基本的に単身者は独身寮に住むことになるが、独身寮を出た場合、家賃補助等の住宅手当は出ない点に注意。結婚後した場合については社宅へ移られる方が多い。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.日本触媒に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

4.日本触媒の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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