広島の中堅自動車メーカーです。
独自のエンジン技術に特徴があり、走りと燃費性能を両立させた技術「スカイアクティブ」搭載の車種が好評です。電気自動車など次世代技術対応を見据え、2017年よりトヨタと資本提携をしています。また、2021年にはアメリカのアラバマ州にトヨタとの合弁工場を建設予定です。米国の販売改革にも注力していて2022年には555店舗の半分を新型店へ改装する計画が進められています。
今回は自動車業界の中でも「マツダ」の収入という観点に迫ります。
有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。
1.マツダの平均年収は629万円
2021年のマツダの年収の平均は、629万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は23,207人、平均年齢41.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定690~810万円程度と予測されます。
(1) マツダの平均年収 推移(2010年から)
平均年収 | マツダ | 自動車業界の平均 | 上場企業平均 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 571万円 | 596万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 605万円 | 635万円 | 563万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 600万円 | 655万円 | 570万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 573万円 | 655万円 | 571万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 629万円 | 691万円 | 577万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 670万円 | 715万円 | 588万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 681万円 | 724万円 | 594万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 685万円 | 731万円 | 598万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 680万円 | 733万円 | 605万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 677万円 | 741万円 | 612万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 664万円 | 739万円 | 614万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 629万円 | 714万円 | 603万円 |
今回は、自動車業界のマツダの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
マツダでは2010年から2021年の12年間で平均年収が58万円(110%)上昇しています
自動車業界の12年間の上昇平均は118万円(120%)ですので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では11年間で40万円(107%)です。
自動車業界としては新型コロナウイルスの影響により自動車部品の供給が滞り、また世界的な半導体不足に悩まされ、減産を余儀なくされました。自動車への需要は堅調で買いたい人は多いのに、売る新車を十分作れないという状況になっています。
今後各社とも生産回復に向けて動き出しますが、東南アジアでの感染拡大が収まるまでしばらく影響は避けられない状況といえます。
しかし、基幹産業と位置付けられる自動車事業はコロナ禍に伴う経済対策の対象となっています。特に今は、SDGs(持続可能な開発目標)の広がりでカーボンニュートラルの波が押し寄せていて、電気自動車など新エネルギー車は多くの国で消費者の購入の手助けをする仕組みが整っています。
各社は生産活動を再開、継続するために業務のデジタル化や自動化、サプライチェーンの維持や情報セキュリティの高度化などに取り組む準備を進める方向にあるようです。コロナをきっかけにこれからグループ会社や事業の再編などの変革も進むことが予想されます。
(2) マツダの生涯賃金 推移(2010年から)
生涯賃金 | マツダ | 上場企業の平均 | 上場平均との差額 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 2億2178万円 | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 2億3475万円 | 2億2450万円 | 1025万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 2億3300万円 | 2億2729万円 | 571万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 2億2411万円 | 2億2939万円 | -528万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 2億4610万円 | 2億3185万円 | 1424万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 2億6229万円 | 2億3631万円 | 2598万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 2億6652万円 | 2億3897万円 | 2754万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 2億6785万円 | 2億4046万円 | 2739万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 2億6617万円 | 2億4320万円 | 2297万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 2億6484万円 | 2億4610万円 | 1874万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 2億5785万円 | 2億4481万円 | 1305万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 2億4415万円 | 2億3421万円 | 994万円 |
マツダに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億4,415万円の収入を得る事ができます。
日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で994万円。
日本の平均の1.04倍、自動車業界の平均値の0.88倍となっています。
日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において収入差が出てしまうのです。
(3) マツダの平均年収を業界と比較
業界プレイヤー | 平均年収 | 生涯賃金 | |||||||||||||||||||||||||||||
トヨタ自動車 | 858万円 | 3億3326万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
本田技研工業 | 799万円 | 3億1019万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
スズキ | 665万円 | 2億5829万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
日産自動車 | 797万円 | 3億0928万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
マツダ | 629万円 | 2億4415万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
SUBARU | 651万円 | 2億5289万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
三菱自動車 | 652万円 | 2億5315万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
いすゞ自動車 | 759万円 | 2億9482万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
日野自動車 | 620万円 | 2億4073万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
上場平均 | 603万円 | 2億3421万円 |
今回は、自動車業界9社(トヨタ自動車、本田技研工業、スズキ、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車、いすゞ自動車、日野自動車)の平均と、マツダの年収推移を比較しました。
結論、マツダは業界平均の0.88倍、上場企業の平均年収と比べると約1.04倍の収入を得る事ができています。また2010年よりマツダ内でも平均年収が58万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。
(4) マツダの年収カースト
マツダの年収は629万円なので、カーストは“一人暮らし貴族”です。
上場企業の平均年収は603万円で同じく”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収600万円台の企業は527社で全体の28.63%でした。
2.マツダの給与制度/年収推移
2021年のマツダの年収の平均は、629万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は23,207人、平均年齢41.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定690~810万円程度と予測されます。
(1) マツダの勤務状況の推移
勤務状況 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | |||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 39.6歳 | 15.5年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 40.0歳 | 15.4年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 39.7歳 | 15.4年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 39.7歳 | 15.8年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 40.5歳 | 16.1年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 40.4歳 | 16.0年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 40.5歳 | 16.0年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 40.9歳 | 16.2年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 41.0歳 | 16.3年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 41.1歳 | 16.4年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 41.2歳 | 16.7年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 41.5歳 | 16.9年 |
マツダの平均年齢、平均勤続年数は12年で大きな増減をしておらず、一定といえます。
これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。
マツダもほぼこれに当てはまります。
しかし、2019年にトヨタ自動車の豊田社長が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言しました。ですので、同業界の他企業もこれまでの年功序列の終身雇用から脱終身雇用へと舵を切る可能性はあるといえます。
(2) マツダの年齢別の年収推移
平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。
年齢 | マツダの推定年収 | 上場企業の平均年収 | |||||||||||||||||||||||||||||
25歳 | 331万円 | 406万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
30歳 | 450万円 | 509万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
35歳 | 568万円 | 572万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
40歳 | 686万円 | 621万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
45歳 | 745万円 | 647万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
50歳 | 805万円 | 739万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
55歳 | 864万円 | 808万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
60歳 | 780万円 | 730万円 |
マツダの給与制度は、初任給が大卒で月給211,000円ですので、初年度は300-350万円ですが
最大年収を迎える50代の年収は780~930万円になります。
日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は
25歳 ー75万円
30歳 ー59万円
35歳 ー4万円
40歳 +65万円
45歳 +98万円
50歳 +66万円
55歳 +56万円
60歳 +50万円
となり、上場企業の平均よりも少し高い年収となっています。
※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。
当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。
(3) マツダの役職別の年収推移
役職 | 年齢 | 推定年収 | |||||||||||||||||||||||||||||
役職なし | 23歳〜29歳 | 350万円~530万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
主任 | 30歳〜 | 550万円〜700万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
係長 | 35歳〜 | 680万円〜810万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
課長 | 40歳〜 | 800万円〜1030万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
部長 | 50歳〜 | 1000万円〜1,250万円 |
(openworkのデータを参考に編集部作成)
近年は実力主義にシフトしようとしているようですが、まだ年功序列の傾向が強いようです。職位を上げるためには、3~5年の区切りごとに実施される昇級試験に合格する必要があります。 基本的にはどの部署でも論文やTOEIC・面接などがあるようです。
また、相対評価なので頑張っても評価されなかったり、逆に頑張っていないのに評価されたりするというコメントも多く見られました。
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
(4) マツダの平均年収の口コミ情報

月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
24万円 | - | 120万円 | 410万円 |

評価制度: 半期おきに評価が決まる。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
- | - | - | 480万円 |

月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
28万円 | 3万円 | 130万円 | 520万円 |

評価制度: 年4回のキャリアミーティングが実施され、目標設定や評定の話がある。「キャリア」と名前がついているが、中長期的なキャリアの話というよりも、今期の目標どうするか?といった話がメイン。評定に対するフィードバックは少ない。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
- | - | - | 600万円 |

月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
37万円 | 10万円 | 200万円 | 764万円 |

評価制度: 5段階で毎期の評価を定める。それにより翌期の給与や賞与に多少の影響がある。等級の変更については、試験の有り無しなど部署によりやり方が異なると思われる。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
- | - | - | 900万円 |
(5) マツダの福利厚生/待遇
マツダの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にマツダでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。
2021年 新卒採用の募集要項
手当 | 勤手当、時間外勤務手当、他 | ||||||||||||||||||||||||||||||
休日・休暇 | ・週休2日制(土曜・日曜)※年数回土曜出社有り ・年間休日121日(ゴールデンウィーク・夏季・年末年始等) ・年次有給休暇(半日有給制度有り)初年度10日 最高40日 ・各種休暇:特別休暇(結婚、忌引、出産、育児他)・看護休暇 ・各種休職:育児休職・介護休職・キャリア開発休職・赴任同行休職 | ||||||||||||||||||||||||||||||
保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金 | ||||||||||||||||||||||||||||||
福利厚生・諸制度 | 寮・社宅・財形・持株会・社員販売・スポーツ施設(体育館)・共済会(互助) ※一部、ポイント付与によるカフェテリア方式を併用 車両購入時割引制度、車両購入融資制度、選択型福利厚生制度「マツダフレックスベネフィット」 等 |



オフィス環境: 部署によって、駅からかなり遠い。

オフィス環境: 普通の事務所であり、共有スペース等はあまりない。建屋は古く、補修工事がところどころでされている。

オフィス環境: 工場勤務の為オフィスについてはわからない。 工場は古い。雨漏りは当たり前。 和式トイレも普通にあり、増築を重ねた工場も多く、あまり綺麗ではない。 社内には売店が点在し昼食や軽食、飲み物等には困らない。また、社員証で買い物ができる為そこそこ便利。
3.マツダに新卒/転職で入社するには
4.マツダの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには