年収調査

日産化学の年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

日産化学の年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

明治時代に日本初の化学肥料を作った企業です。

1887(明治20)年に日本初の化学肥料メーカー「東京人造肥料会社」として創業。2018年に社名を日産化学に変更しました。基礎化学品のほか、液晶向け配向膜や半導体向け反射防止コーティング材、電子材料用研磨剤、農業化学品、医薬品などを製造販売しています。農薬の研究から生まれた動物薬原薬「フルララネル」はペット用外部寄生虫薬「ブラベクト®」として2014年から販売を開始し、現在では世界100か国以上で販売されています。

今回は化学業界の中でも「日産化学」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

1.日産化学の平均年収は815万円

 

日産化学の平均年収は815万円

 

2022年の日産化学の年収の平均は、815万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,929名、平均年齢40.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定750~1,120万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日産化学の平均年収 推移(2010年から)

 

 日産化学の平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 日産化学 業界平均 上場企業平均
2010年 729万円 701万円  
2011年 730万円 722万円 563万円
2012年 740万円 740万円 570万円
2013年 746万円 725万円 571万円
2014年 765万円 718万円 577万円
2015年 777万円 734万円 588万円
2016年 785万円 745万円 594万円
2017年 784万円 747万円 598万円
2018年 794万円 754万円 605万円
2019年 796万円 771万円 612万円
2020年 803万円 774万円 614万円
2021年 807万円 766万円 603万円
2022年 815万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界の日産化学の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
日産化学では2010年から2022年の13年間で平均年収が86万円(112%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) 日産化学の生涯賃金 推移(2010年から)

 

日産化学の生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 日産化学 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億8286万円 -  
2011年 2億8360万円 2億2450万円 5910万円
2012年 2億8743万円 2億2729万円 6014万円
2013年 2億8970万円 2億2939万円 6031万円
2014年 2億9701万円 2億3185万円 6515万円
2015年 3億0168万円 2億3631万円 6537万円
2016年 3億0468万円 2億3897万円 6570万円
2017年 3億0451万円 2億4046万円 6404万円
2018年 3億0826万円 2億4320万円 6506万円
2019年 3億0899万円 2億4610万円 6289万円
2020年 3億1168万円 2億4481万円 6687万円
2021年 3億1318万円 2億3421万円 7897万円
2022年 3億1634万円 2億3510万円 8124万円

 

日産化学に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
3億1,634万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で8,124万円。
おおよそ日本の平均の1.35倍、化学業界の平均値の1.05倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において8千万円以上の収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) 日産化学の平均年収を業界と比較

 

日産化学の平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、日産化学の年収推移を比較しました。

結論、日産化学は業界平均の1.05倍、上場企業の平均年収と比べると1.35倍の収入を得る事ができています。また日産化学内でも、平均年収が2010年と比べ86万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) 日産化学の年収カースト

 

日産化学の年収カースト

 

日産化学の年収は815万円なので、カーストは“勘違い富裕層”です。年収カースト全体から見ると中の上に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収800万円台の企業は112社で全体の6.08%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.日産化学の給与制度/年収推移

 

日産化学の給与制度/年収推移

 

2022年の日産化学の年収の平均は、815万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,929名、平均年齢40.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定750~1,120万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日産化学の勤務状況の推移

 

日産化学の勤務状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 39.0歳 16.0年
2011年 39.2歳 15.5年
2012年 39.6歳 15.8年
2013年 39.9歳 16.2年
2014年 40.4歳 16.6年
2015年 40.7歳 16.9年
2016年 40.6歳 16.8年
2017年 40.2歳 16.2年
2018年 40.1歳 15.9年
2019年 40.0歳 15.8年
2020年 40.0歳 15.7年
2021年 40.0歳 15.7年
2022年 40.2歳 15.8年

 

日産化学の平均年齢は約39歳~約41歳、平均勤続年数は約16年~約17年の間で推移しています。

これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

日産化学の数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) 日産化学の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

日産化学の年齢別の年収推移

 

年齢 日産化学の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 429万円 406万円
30歳 583万円 509万円
35歳 736万円 572万円
40歳 889万円 621万円
45歳 966万円 647万円
50歳 1,042万円 739万円
55歳 1,119万円 808万円
60歳 1,010万円 730万円

 

日産化学の給与制度は、初任給が 総合職大卒で月給 227,600円、大学院卒で月給 248,600円、博士卒で月給 279,300円ですので、初年度は320~400万円ですが
40代後半で年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,000~1,190万円になります。

年功序列の傾向が強く、入社後数年は能力による差はあまり反映されずにほぼ横並びのようです。


日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳     +23万円
30歳     +74万円
35歳   +164万円
40歳   +268万円
45歳   +319万円
50歳   +303万円
55歳   +311万円
60歳   +280万円

となり、上場企業の平均よりもかなり高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) 日産化学の役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~600万円

主任

28歳〜

600万円〜800万円

係長

32歳〜

800万円〜1,000万円

課長

37歳〜

1,000万円〜1,200万円

部長

45歳〜

1,200万円〜1,500万円

(編集部独自に取得しているデータと日産化学の平均年収を掛け合わせて算出)

 

 

年功序列の傾向が強い企業です。よほど評価が悪くない限りは同期は横並びで昇給していき、管理職になると差がついてきます。また、部署によって昇格スピードは異なるようです。住宅手当は少ないようですが、賞与のウェイトが高く、比較的安定してもらえているようです。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) 日産化学の口コミ情報

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 給与は良い。 特に30代半ばからは良くなる傾向。もちろん結果を出して、研修をクリアしている実力がある人が評価が高く、ポジションやプロジェクトも重要なところを担っている。

評価制度: 年功序列の感が否めないが、 結果を出している人は実力に合わせたポジションやプロジェクトに携わっている。

月給 残業 賞与 年収
26万円 6万円 140万円 500万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: 給与体系は年功序列であり、能力評価による賃金上昇はほぼ無い。賞与は安定してもらえているが、今後のDP事業の景気次第で下降の可能性も高い。

評価制度: 年功序列であり、能力による評価はほぼ無いと思われる。昇進は大きく2回タイミングがあり、それにより給与が大きく上がる。

月給 残業 賞与 年収
48万円 0万円 192万円 770万円

 

 

30代男性

30代男性2
30代男性2

給与制度: 年収は化学メーカの中でもかなり高いほうではないかと思われる。賞与のウェイトが高く、ここ最近の業績好調により給与ベースもアップしている。

評価制度: 階級別に昇格研修があり、昇格すると給与が大幅にアップする。実力主義を取り入れようとしているが実際は年功序列の給与体系。

月給 残業 賞与 年収
700万円

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

給与制度: 年功序列で、横並び傾向。手当ては同業他社とそれほど変わらない印象。

評価制度: 上司の単独評価で大勢は決まっている。昇進が遅れると肩身が狭く退職する人も多い傾向。

月給 残業 賞与 年収
62万円 0万円 250万円 1,000万円

 

 

40代男性

40代男性2
40代男性2

給与制度: 毎年昇給はある。 賞与は同業他社と比べても良い方だと思う。 住宅手当は充実していない。

評価制度: 年功序列の色が強い。 若手でどんなに成果を上げても賞与で他と差がつくことは稀である。

月給 残業 賞与 年収
40万円 0万円 220万円 700万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) 日産化学の福利厚生/待遇

 

日産化学の福利厚生/待遇

 

日産化学の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に日産化学での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

超過勤務・通勤交通費、住宅手当、家族手当ほか

休日・休暇

完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、会社創立記念日、
年次有給休暇、結婚・忌引・転勤・マタニティ休暇 等

保険

社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))

福利厚生・諸制度

施設/独身寮、社宅、運動施設、医療施設 等

制度/持株会、財形貯蓄、団体保険、育児・介護支援サービス(法人契約) 等

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 寮、社員持株会、退職金あり。有給休暇は柔軟に対応してもらえる。 フレックス制度もあり、働き方は調整できる。

オフィス環境: 本社は東京の一等地にあり、カフェスペースの利用もできる。

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: しっかりしている。わりと老舗の化学メーカーであるからか、保守的なイメージがあるが、昨今の働き方改革の影響もあり、以前よりも改善が進み働きやすくなっているとのこと。

オフィス環境: 研究職や生産職になると、工場のある地方に転勤することになる。基本的に家庭事情への配慮があるとのことにはなっているが、あくまでも建前であると感じることが多い。オフィス環境としては標準的ではないか。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 確定拠出年金を導入している。 住宅補助は充実していない。 財形貯蓄、社員持株会有り。

オフィス環境: 各拠点のオフィスは大抵中心街に位置している。 本社はフリースペースだが、自分の荷物を会社に置く分には不便。

 

 

40代男性

40代男性2
40代男性2

福利厚生: 寮、社宅の住宅環境は悪い。ただこれらの制度を利用しないと、住宅手当はほとんど出ない。

オフィス環境: 本社は都内の一等地に位置している。また他の支店もその都市の中心部にあり、就業後に遊びには行きやすい。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 独身世帯の住宅補助は1万円ほど、家族持ちには社宅があるが、とても古く、長く住む気にはなれない。

オフィス環境: 本社立地は良いが、研究所は駅から遠く、車でしか通えない箇所もあり大変不便。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.日産化学に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

4.日産化学の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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