三井不動産の年収は1,000万円を超える？新卒/転職に役立つ企業研究、平均年収・給与制度、生涯賃金とを徹底分析編

オフィスビル、商業施設、ホテルなど、幅広く不動産商品を取り扱う総合デベロッパーです。

オフィスビル賃貸は日本橋を本拠に東京都心５区中心に展開。霞が関ビルディング、東京ミッドタウンなどを保有しています。2019年には本社機能を有する日本橋室町三井タワーが開業しました。商業施設は「三井アウトレットパーク」「ららぽーと」が軸となっており、分譲マンション事業でも業界トップクラスです。

今回は不動産業界の中でも業界トップに君臨する「三井不動産」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

１．三井不動産の平均年収は1,274万円

三井不動産の平均年収は1,274万円

三井不動産の年収は、日本でも代表する総合不動産会社のため、東証一部上企業の中でも年収はトップクラス。

2022年度の三井不動産の年収の平均は、1,274万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は1,973人、平均年齢40.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300～1,500万円程度と予測されます。

　(1) 三井不動産の平均年収 推移（2010年から）

三井不動産の平均年収 推移（2010年から）

今回は、総合不動産会社　三井不動産の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。

三井不動産では2010年から2022年の13年間で平均年収が171万円（115％）上昇しています。
不動産業界の13年間の上昇平均は205万円（122％）です。また上場企業の平均では12年間で57万円（110％）です。

新型コロナウイルスが日本国内に上陸してから、新築マンションの内見率は8割以上も減少しています。内見率の減少に比例して、物件の成約数も大幅に減少する可能性があります。しかし賃貸物件においてはレジデンス（住居系）には影響は出ていないようです。
賃貸物件の中ではオフィスや店舗などテナントには影響が出ています。商業施設やホテル、不動産仲介店舗の休業のほか、外出自粛によって貸駐車場や貸会議室の利用も減少しました。しかしその売り上げも改善傾向にあり、不動産取引そのものは大きな痛手は負ってないようです。

　(2) 三井不動産の生涯賃金 推移（2010年から）

三井不動産の生涯賃金 推移（2010年から）

三井不動産に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
4億9,458万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年度時点で2億5370万円。
おおよそ日本の平均の2.05倍のゆとりある生活が送れることを意味します。不動産業界の平均値よりも1.12倍ですので、同業界の中でも好待遇を約束される企業といえます。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において2億円もの収入差が出てしまうのです。

　(3) 三井不動産の平均年収を業界と比較

三井不動産の平均年収を業界と比較

今回は、不動産業界9社（三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産、東急不動産、ヒューリック、東京建物、平和不動産、ダイビル）の平均と、三井不動産の年収推移を比較しました。

結論、三井不動産は業界平均と比べても1.12倍、上場企業の平均年収と比べると約2.05倍の収入を得る事ができています。また三井不動産内でも2010年より平均年収が171万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

　(4) 三井不動産の年収カースト

三井不動産の年収カースト

三井不動産の年収は1,274万円なので、カーストは“富裕層”です。

東京商工リサーチが日本の上場企業3235社を調査した所、平均年収1,000万円以上の企業は66社しかありませんでした。

三井不動産はその一角。上場企業の中でも2.0％しかない上流階級。
日本企業の中でもトップクラスであることがわかります。

三井不動産は、早ければ28歳前後で年収1,000万円を超えますので、金銭的には豊かな暮らしができると断言できます。

２．三井不動産の給与制度/年収推移

三井不動産の給与制度/年収推移

三井不動産の年収は、日本でも代表する総合不動産会社のため、東証一部上企業の中でも年収はトップクラス。

2022年度の三井不動産の年収の平均は、1,274万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は1,973人、平均年齢40.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300～1,500万円程度と予測されます。

　(1) 三井不動産の勤続状況の推移

三井不動産の勤続状況の推移

三井不動産の平均年齢、平均勤続年数はここ14年間で大きな増減をしておらず、一定といえます。

これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後　平均勤続年数は18-19年です。

三井不動産においては平均勤続年数が11～12年となっていますが、3年以内の離職率は極めて少ないので、中途採用も積極的に行っている事による影響だと思われます。実際、企業HPには正社員の中途採用比率は2022年度で50.0％と記載されています。

　(2) 三井不動産の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

三井不動産の年齢別の年収推移

三井不動産の給与制度は、初任給が総合職大卒で月給255,000円、院了290,000円、業務職大卒で210,000円ですので、初年度の年収は約300-400万円ですが
30代前半に年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,570～1,790万円になります。

年功序列で昇格・昇給しますので、新卒入社された人はほぼ全員が1000万円プレイヤーになる見込みです。

日本で管理職（課長職級）になるのは40歳で70％と言われています。
そのため産休や休職、一般職への転換などがない限りは、40代で1500万円に到達します。

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は歴然、

25歳　　　＋342万円
30歳　　　＋463万円
35歳　　　＋586万円
40歳　　　＋708万円
45歳　　　＋769万円
50歳　　　＋830万円
55歳　　　＋891万円
60歳　　　＋805万円

となり、三井不動産は、日本の上場企業の中でもトップレベルの年収を得る事が可能です。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30％ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

　(3) 三井不動産の役職別の年収推移

（openworkのデータを参考に編集部作成）

入社してすぐの出世はかなわないものの、基本的に定期的に出世してくので、向上心を持ってコツコツと目の前の仕事をこなしていけば、成績に応じて出世することが可能です。*

総合職で入社すると、早い人では20代の後半で、平均でも30歳前後で年収1,000万円に到達します。契約社員や事務職員とは給与に大きな差があるため、20代後半～30歳ごろに三井不動産全体の平均年収に到達します。

基本的には年功序列制度ですが、社員個人の能力も高く評価する仕組みが構築されています。在職15年を超えて順調に出世していくと40歳前後には年収1,500万円に到達します。*

（*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

　(4) 三井不動産の平均年収の口コミ情報

20代女性

20代女性

給与制度： 給与は全体的に高く、仕事の内容より年功序列な部分が多い。ボーナスも不景気と思えないほどもらえるため不満はない。

評価制度： 評価については上司の主観による部分が大きいため、適切に評価されるかは上司次第になっている。

月給

残業

賞与

年収

－

－

－

900万円

20代男性

20代男性

給与制度： 固定給＋残業代＋賞与年2回。

評価制度： 初めは年次によって固定給が決まり皆ほぼ横並び。差がつき始めるのは10年目以降かと思うがそれでもその差は大きくない。普通に仕事をこなしていれば5年目で1000万は超えるし、10年目以上なら1500万を超えてくる。一応評価制度はあるがほとんどの社員がB、昇給等は起きないと考えて良い。

月給

残業

賞与

年収

40万円

5万円

120万円

950万円

20代男性

20代男性2

給与制度： ボーナスが年に2回、基本給×○ヶ月/回で貰える。人事評価により多少の増減がある。

評価制度： 若手の内はフラットで、一律で評価される。4~5年目以降、同期内に差が生まれ始める。

月給

残業

賞与

年収

－

－

－

850万円

30代男性

30代男性

給与制度： 多少の評価による違いはあるが、40歳頃までは年功序列で上がっていく。基本給は高く、家族を持つと家族手当もあり充実している。家賃補助もあり。

評価制度： 職場と人事の評価によって決まっているとおもわれる。年２回の上司との面談と、年１回の人事面談がある。上司からは評価のフィードバックがある。

月給

残業

賞与

年収

80万円

－

380万円

1,850万円

20代男性

20代男性

給与制度： 貰いすぎていると感じるほど若手から高待遇。 福利厚生も整っている。

評価制度： 30代まで差がつきにくい。

月給

残業

賞与

年収

35万円

25万円

280万円

1,000万円

（openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

　(5) 三井不動産の福利厚生/待遇

三井不動産の福利厚生・待遇

三井不動産の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に三井不動産での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

2023年　新卒採用の募集要項

20代男性

20代男性

福利厚生: 住宅補助あり、寮あり、出張手当あり。

オフィス環境: オフィスは新しく非常に綺麗。

20代男性

20代男性2

福利厚生: 住宅補助、寮あり。通勤費用は全負担してくれる。

オフィス環境: 部署によるが、決まったデスクはなく好きなところで働く。

20代女性

20代女性

オフィス環境: 新本社ができて数年しかたっていないため、建物はすごく綺麗。駅直結なので、雨の日でも安心。フリーアドレスで席は固定ではない。

20代女性

20代女性2

福利厚生: 家族手当、高金利の社内預金、持株会、カフェテリアポイント、育児・介護補助ポイント、リゾートホテル社員割など多種多様な福利厚生がある。若手向けの寮もある。

オフィス環境: オフィス環境は最高。綺麗で広く最新設備の揃ったオフィス。無料のカフェスペースの他、社内しっかりしたカフェも複数ある。

（en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）