年収調査

本田技研工業の年収が799万円?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

本田技研工業の年収は1000万円を超える?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

オートバイの販売台数・売上高は世界首位、自動車の販売台数は世界第7位の自動車メーカーです。

 

1948年設立。2輪事業を皮切りに、1963年に4輪事業に参入しました。2輪は世界シェア3割強と断トツの首位を維持しています。4輪も世界ブランドに成長し、北米や中国では高いブランド力を持っています。近年は自動運転や電動化・バッテリー領域でGMとの外部提携をし、開発を進め、2030年に4輪販売の3分の2を電動車とする目標を掲げています。また、二足歩行ロボット「ASIMO」や小型ジェットHondaJetなど様々な分野においてモノを創りを展開しています。

 

今回は自動車業界の中でも業界トップに君臨する「本田技研工業」の収入という観点に迫ります。

 

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

1.本田技研工業の平均年収は799万円

 

本田技研工業の平均年収は858万円

 

本田技研工業の年収は、日本でも代表する自動車メーカーのため、東証一部上企業の中でも年収は上位クラス。

2021年の本田技研工業の年収の平均は、799万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は35,781人、平均年齢44.9歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定900~1,100万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 本田技研工業の平均年収 推移(2010年から)

 

本田技研工業の平均年収 推移(2010年から)

本田技研工業の平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 本田技研工業 自動車業界の平均 上場企業平均
2010年 698万円 596万円  
2011年 732万円 635万円 563万円
2012年 747万円 655万円 570万円
2013年 722万円 655万円 571万円
2014年 766万円 691万円 577万円
2015年 768万円 715万円 588万円
2016年 773万円 724万円 594万円
2017年 776万円 731万円 598万円
2018年 809万円 733万円 605万円
2019年 820万円 741万円 612万円
2020年 817万円 739万円 614万円
2021年 799万円 714万円 603万円

 

 

今回は、自動車業界の本田技研工業の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
本田技研工業では2010年から2021年の12年間で平均年収が101万円(115%)上昇しています
自動車業界の12年間の上昇平均は118万円(120%)ですので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では11年間で40万円(107%)です。

自動車業界としては新型コロナウイルスの影響により自動車部品の供給が滞り、また世界的な半導体不足に悩まされ、減産を余儀なくされました。自動車への需要は堅調で買いたい人は多いのに、売る新車を十分作れないという状況になっています。
今後各社とも生産回復に向けて動き出しますが、東南アジアでの感染拡大が収まるまでしばらく影響は避けられない状況といえます。
しかし、基幹産業と位置付けられる自動車事業はコロナ禍に伴う経済対策の対象となっています。特に今は、SDGs(持続可能な開発目標)の広がりでカーボンニュートラルの波が押し寄せていて、電気自動車など新エネルギー車は多くの国で消費者の購入の手助けをする仕組みが整っています。
各社は生産活動を再開、継続するために業務のデジタル化や自動化、サプライチェーンの維持や情報セキュリティの高度化などに取り組む準備を進める方向にあるようです。コロナをきっかけにこれからグループ会社や事業の再編などの変革も進むことが予想されます。

 

 

 

 (2) 本田技研工業の生涯賃金 推移(2010年から)

 

本田技研工業の生涯賃金 推移(2010年から)

本田技研工業の生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 本田技研工業 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億7086万円 -  
2011年 2億8418万円 2億2450万円 5968万円
2012年 2億9012万円 2億2729万円 6282万円
2013年 2億8229万円 2億2939万円 5290万円
2014年 2億9962万円 2億3185万円 6776万円
2015年 3億0064万円 2億3631万円 6432万円
2016年 3億0240万円 2億3897万円 6342万円
2017年 3億0365万円 2億4046万円 6319万円
2018年 3億1636万円 2億4320万円 7316万円
2019年 3億2075万円 2億4610万円 7465万円
2020年 3億1714万円 2億4481万円 7234万円
2021年 3億1019万円 2億3421万円 7598万円

 

本田技研工業に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
3億1,019万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で7,598万円。
おおよそ日本の平均の1.32倍のゆとりある生活が送れることを意味します。自動車業界の平均値よりも1.12倍ですので、同業界内でも好待遇を約束される企業といえます。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において7千万円以上もの収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) 本田技研工業の平均年収を業界と比較

 

本田技研工業の平均年収を業界と比較

本田技研工業の平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
トヨタ自動車 858万円 3億3326万円
本田技研工業 799万円 3億1019万円
スズキ 665万円 2億5829万円
日産自動車 797万円 3億0928万円
マツダ 629万円 2億4415万円
SUBARU 651万円 2億5289万円
三菱自動車 652万円 2億5315万円
いすゞ自動車 759万円 2億9482万円
日野自動車 620万円 2億4073万円
上場平均 603万円 2億3421万円

 

今回は、自動車業界9社(トヨタ自動車、本田技研工業、スズキ、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車、いすゞ自動車、日野自動車)の平均と、本田技研工業の年収推移を比較しました。

結論、本田技研工業は業界平均と比べても1.12倍、上場企業の平均年収と比べると約1.32倍の収入を得る事ができています。また2010年より本田技研工業内でも平均年収が101万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) 本田技研工業の年収カースト

 

本田技研工業の年収カースト

本田技研工業の年収カースト

 

本田技研工業の年収は799万円なので、カーストは“THE中流層”です。

とはいえあと1万円で平均年収800万円台に入りますので、ほぼ“勘違い富裕層”のランクといっても良いかと思います。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51%、平均年収800万円台の企業は112社で全体の6.08%でした。

 

 

 

2.本田技研工業の給与制度/年収推移

 

本田技研工業の給与制度・年収推移

 

本田技研工業の年収は、日本でも代表する自動車メーカーのため、東証一部上企業の中でも年収は上位クラス。

2021年の本田技研工業の年収の平均は、799万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は35,781人、平均年齢44.9歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定900~1,100万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 本田技研工業の勤務状況の推移

 

本田技研工業の勤務状況の推移

本田技研工業の勤務状況の推移

 

勤務状況 平均年齢 平均勤続年数
2010年 43.3歳 22.1年
2011年 43.3歳 22.1年
2012年 43.6歳 22.5年
2013年 44.3歳 23.0年
2014年 44.5歳 23.3年
2015年 44.8歳 23.5年
2016年 45.0歳 23.8年
2017年 45.0歳 23.7年
2018年 44.9歳 23.5年
2019年 45.6歳 24.1年
2020年 45.5歳 23.8年
2021年 44.9歳 22.5年

 

本田技研工業の平均年齢、平均勤続年数は12年で大きな増減をしておらず、一定といえます。

これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

本田技研工業もこれに当てはまります。
しかし、2019年にトヨタ自動車の豊田社長が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言しました。ですので、同業界の他企業もこれまでの年功序列の終身雇用から脱終身雇用へと舵を切る可能性はあるといえます。

 

 

 

 (2) 本田技研工業の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

本田技研工業の年齢別の年収推移

本田技研工業の年齢別の年収推移

 

年齢 本田技研工業の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 421万円 406万円
30歳 571万円 509万円
35歳 722万円 572万円
40歳 872万円 621万円
45歳 947万円 647万円
50歳 1,022万円 739万円
55歳 1,097万円 808万円
60歳 991万円 730万円

 

本田技研工業の給与制度は、初任給が大卒で月給222,300円ですので、初年度は300-350万円ですが
最大年収を迎える50代の年収は980~1190万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    +15万円
30歳    +62万円
35歳     +150万円
40歳        +251万円
45歳        +300万円
50歳        +283万円
55歳        +289万円
60歳        +261万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) 本田技研工業の役職別の年収推移

 

役職 年齢 推定年収
役職なし 23歳〜29歳 400万円~600万円
主任 30歳〜 660万円〜810万円
係長 35歳〜 760万円〜920万円
課長 40歳〜 870万円〜1,260万円
部長 50歳〜 1,300万円〜1,460万円

(openworkのデータを参考に編集部作成)

 

主任級まではほぼ年功序列で昇格・昇給します。40前後で管理職になれるかなれないかで、その後が大きくかわるようです。*
管理職になれなければ給料は頭打ちです。社員が非常に多く平均年齢も高いため、管理職になれるのは一部のようです。*

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) 本田技研工業の平均年収の口コミ情報

20代男性

20代男性
20代男性
給与制度: 定期昇給は5000円/年ぐらいあるが、正直税金の方が高くなってくので手取りは変わらないor減る。 コロナになり在宅が増えてからは、在宅手当が付くようになった。 夏と冬のボーナスの際に、頑張ってた人は追加報酬が貰える。 評価制度: 毎年、夏と冬のボーナス前に上司と2wayを実施し半年ごとに自分の仕事へ対する評価を受ける。 新人のうちは何をやっても必ず平均の評価しかつけられない決まりがあるらしいので、仕事の出来る若手にとっては納得いかないかもしれない。
月給 残業 賞与 年収
26万円 4万円 140万円 500万円

 

20代男性

20代男性2
20代男性2
給与制度: 同年代の平均と比べれば十分貰えていると感じる。 評価制度: 基本的には年功序列。
月給 残業 賞与 年収
25万円 6万円 140万円 520万円

 

30代女性

30代女性
30代女性
給与制度: 住宅手当については転勤をしないと十分には貰えない。昇格すると100万〜150万程度昇給する。
月給 残業 賞与 年収
      600万円

 

30代男性

30代男性
30代男性
給与制度: 基本は年功序列です。最近変わりつつあるが、またまだ日本企業。 評価制度: 階段方式。頑張っても昇進の翌年は必ず、普通評価。
月給 残業 賞与 年収
50万円 10万円 200万円 920万円

 

30代男性

30代男性2
30代男性2
給与制度: 現状は年功序列の色が強いが、徐々に成果主義にしようとする傾向はある。 評価制度: 2WAYでフィードバックを行いながら次のステップに向けて説明をしてくれる。
月給 残業 賞与 年収
45万円 10万円 240万円 1000万円

 

40代男性

40代男性
40代男性
給与制度: 給与はいいほうだと思う。そのぶん住宅等の手当が薄いと思う。 評価制度: 割と公平な評価だと思う。1人の組合員に対して複数の管理職で多面的に見るようになっている。ただし管理職の目に留まりにくい活躍だと難しい。
月給 残業 賞与 年収
50万円 - 500万円 1100万円
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
 
 

 (5) 本田技研工業の福利厚生/待遇

 

本田技研工業の福利厚生・待遇

 

本田技研工業の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に本田技研工業での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

 

2021年 新卒採用の募集要項

手当 時間外勤務手当、住宅手当、育児・介護手当、通勤手当、在宅勤務手当 他
休日・休暇 年間休日121日 <週休2日制(弊社カレンダーによる)、5月・8月の連休・年末年始休暇など>、 その他年次有給休暇、特別休暇などあり
保険 記載なし
福利厚生・諸制度 ・制度/退職年金、互助会、特別見舞金、財形貯蓄、住宅共済会など ・施設/社宅、独身寮、保養所、健康管理センター、スポーツ施設など

上記のほかにも本田技研工業には一人ひとりのライフイベントに合ったサポート体制を整備し、様々な補助支援制度があります。

 

20代男性

20代男性
20代男性
給与制度: 福利厚生: 中途入社には、家賃補助があり部屋の広さと利便性、築年数から算出された金額の補助がでる。 私の場合7万の新築に2万で住めている。 また、既婚であったり、子供がいるとその人数に応じて家賃補助が上がっていく。 中途入社の際の交通費や引っ越し代も全額負担してもらえる。 持ち株会については、5%の奨励金が出る。 寮もあるようだが、新卒の子が優先のようで、中途入社は家賃補助で対応している。 オフィス環境: オフィスについては、開放感があり天井が高く新しい。 適度に、休憩スペースや観葉植物もあり、とても働きやすい。 オフィス内には、コーヒーセットや軽食もおいてあり、快適に仕事ができる。 社内には図書館を保持しており、ツールの使い方を書いた書物やビジネス書、雑誌を借りることができる。 またスタバやドトール等のカフェもあり、社内カフェではICカードで100円でコーヒーが飲める。

 

20代男性

20代男性2
20代男性2
福利厚生: 福利厚生の制度は一通り揃っていて、困ることはない。 退職金あり、住宅補助あり、寮・社宅あり、財形貯蓄あり、社員持株会あり、イデコあり、社内託児所あり。 オフィス環境: 一般的なオフィス形態。部署ごとにフロアがあり、係、グループごとに島が分かれていて1人1席のデスクがあるスタイル。 フロアの各所にミーティングテーブルがあり、打ち合わせはそこか、会議室で行う。 立地は駅徒歩10分で周囲に社員専用駐車場や駐輪場があり通勤は便利。

 

30代男性

30代女性
30代女性
福利厚生: 新卒入社では独身寮に入寮することができ、中途入社の場合でも、前職で社宅に入居しており退去を余儀なくされた場合等は借上社宅が提供される。社宅対象者は自己負担がかなり少なくなるため生活に余裕があるが、対象外の人に対する補助はほぼなく不公平を感じる一因となっている。 オフィス環境: 本社ビルは古いものの清潔に保たれている。和光ビルはまだ新しく開放感があり、仕事する環境としては最高。社食も美味しく種類が豊富。

 

30代男性

30代男性
30代男性
福利厚生: 住宅補助は正直少なく、20代で一人暮らしの場合は苦しい時期が続くと思う。 オフィス環境: コロナの影響で基本は在宅勤務が推奨されるようになり、非常に働きやすい環境になった。 現在の私の部署では、オフィス内のデスクは従業員数の50%しか用意されておらず、フリーアドレスになっている。 コロナ収束後も在宅勤務をメインとして業務を行う方向性になる予定。 ただし、実車を扱う必要のある業務の場合には、一週間のほとんどで出社している。

 

40代男性

40代男性
40代男性
オフィス環境: 栃木事業所は田舎に立っているので、お昼ご飯に会社の近くのレストランに行くみたいなことはできない。少し離れると社員がたくさん暮らす街があり、住民が多いこともあって結構発展している。 また、電車等も近くにないので自動車で通勤する人が多い。バイクや自転車で通勤する人もいるし、通勤バスが駅から出ているので、それを利用する人もいる。 田舎なので住んでいて不便に感じることもあるが、自然は豊かで温泉などの観光地もあるので、アウトドアが好きな人は楽しいと思う。 また、東京に比べると物価が安く、広い部屋を低い家賃で借りることができる。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.本田技研工業に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

    

4.本田技研工業の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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