年収調査

日本ゼオンの年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

日本ゼオンの年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

古河系で合成ゴム大手の化学メーカーです。

1950年設立。当初は米国B.F.グッドリッチ・ケミカルとの塩化ビニール樹脂合弁生産をしていました。その後、川崎工場で日本初の合成ゴムの量産を開始し、同分野ではJSRに次ぐ国内2位となりました。2013年にシンガポールで合成ゴム新プラントの稼働を開始し、2015年にはインドへ進出するなど、生産・販売・技術の拠点を世界中に構えています。自動車タイヤ用の合成ゴムや、エンジン周りに使われる特殊合成ゴム、スマートフォンやTV画面に使われる光学フィルムや、カメラのレンズ、シャンプーや香水に使用される香料など、生活を支える幅広い製品を生産しています。

今回は化学業界の中でも「日本ゼオン」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

1.日本ゼオンの平均年収は751万円

 

日本ゼオンの平均年収は751万円

 

 

2022年の日本ゼオンの年収の平均は、751万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は2,107名、平均年齢40歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~1,000万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日本ゼオンの平均年収 推移(2010年から)

 

日本ゼオンの平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 日本ゼオン 業界平均 上場企業平均
2010年 628万円 701万円  
2011年 664万円 722万円 563万円
2012年 712万円 740万円 570万円
2013年 704万円 725万円 571万円
2014年 694万円 718万円 577万円
2015年 718万円 734万円 588万円
2016年 707万円 745万円 594万円
2017年 710万円 747万円 598万円
2018年 711万円 754万円 605万円
2019年 736万円 771万円 612万円
2020年 736万円 774万円 614万円
2021年 724万円 766万円 603万円
2022年 751万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界の日本ゼオンの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
日本ゼオンでは2010年から2022年の13年間で平均年収が123万円(120%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) 日本ゼオンの生涯賃金 推移(2010年から)

 

 日本ゼオンの生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 日本ゼオン 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億4392万円 -  
2011年 2億5779万円 2億2450万円 3329万円
2012年 2億7653万円 2億2729万円 4923万円
2013年 2億7351万円 2億2939万円 4413万円
2014年 2億6945万円 2億3185万円 3760万円
2015年 2億7876万円 2億3631万円 4244万円
2016年 2億7457万円 2億3897万円 3560万円
2017年 2億7564万円 2億4046万円 3518万円
2018年 2億7609万円 2億4320万円 3289万円
2019年 2億8588万円 2億4610万円 3979万円
2020年 2億8595万円 2億4481万円 4115万円
2021年 2億8112万円 2億3421万円 4691万円
2022年 2億9149万円 2億3510万円 5640万円

 

日本ゼオンに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億9,149万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で5,640万円。
おおよそ日本の平均の1.24倍、化学業界の平均値の0.97倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において5千万円以上の収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) 日本ゼオンの平均年収を業界と比較

 

 日本ゼオンの平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、日本ゼオンの年収推移を比較しました。

結論、日本ゼオンは業界平均の0.97倍、上場企業の平均年収と比べると1.24倍の収入を得る事ができています。また日本ゼオン内でも、平均年収が2010年と比べ123万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) 日本ゼオンの年収カースト

 

 日本ゼオンの年収カースト

 

日本ゼオンの年収は751万円なので、カーストは“THE 中流層”です。年収カースト全体から見ると中の中に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.日本ゼオンの給与制度/年収推移

 

日本ゼオンの給与制度/年収推移

 

2022年の日本ゼオンの年収の平均は、751万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は2,107名、平均年齢40歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~1,000万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 日本ゼオンの勤続状況の推移

 

日本ゼオンの勤続状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 40.3歳 17.8年
2011年 40.1歳 17.3年
2012年 39.5歳 16.2年
2013年 39.0歳 15.5年
2014年 39.5歳 15.7年
2015年 39.8歳 16.2年
2016年 39.5歳 15.6年
2017年 39.3歳 15.3年
2018年 39.9歳 15.8年
2019年 40.5歳 16.3年
2020年 40.8歳 16.6年
2021年 41.0歳 16.7年
2022年 40.0歳 15.2年

 

日本ゼオンの平均年齢は約39歳~約41歳、平均勤続年数は約15年~約18年の間で推移しています。

これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

日本ゼオンの数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) 日本ゼオンの年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

 日本ゼオンの年齢別の年収推移

 

年齢 日本ゼオンの推定年収 上場企業の平均年収
25歳 396万円 406万円
30歳 537万円 509万円
35歳 678万円 572万円
40歳 819万円 621万円
45歳 890万円 647万円
50歳 961万円 739万円
55歳 1,031万円 808万円
60歳 931万円 730万円

 

日本ゼオンの給与制度は、初任給が 総合職大卒で月給 233,350円、大学院卒で月給 250,050円、博士卒で月給 281,000円ですので、初年度は300~400万円ですが
50代半ばで年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は910~1,100万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    -10万円
30歳    +28万円
35歳     +106万円
40歳     +198万円
45歳     +243万円
50歳     +222万円
55歳     +223万円
60歳     +201万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) 日本ゼオンの役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~600万円

主任

28歳〜

600万円〜750万円

係長

32歳〜

750万円〜900万円

課長

37歳〜

900万円〜1,100万円

部長

45歳〜

1,100万円〜1,300万円

(編集部独自に取得しているデータと日本ゼオンの平均年収を掛け合わせて算出)

 

 

昇給は年に一度4月に行われます。若いうちの昇給幅は小さいようですが、配偶者加算給・家族給・家賃補助等、福利厚生が充実しているためカバーできるようです。3年に一度昇格試験があり、昇格するには、筆記試験・論文・面接をそれぞれ受ける必要があります。昇格すると給与は一気に上がるようです。ただ、昇格試験の難易度は比較的高い為、通常業務とは別に試験の準備・対策が必要となってくるようです。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) 日本ゼオンの口コミ情報

 

20代女性

20代女性
20代女性

給与制度: 少なくはないが多くもない。 都内勤務で一人暮らしだと少なく感じるが、実家暮らしであれば十分だと思う。 若いうちの昇給幅は小さい。

評価制度: 自分の水準にあった課題を与えられるので、評価を受けることは難しくない。 評価が上がっても若手だと給料への反映はあまりない。

月給 残業 賞与 年収
500万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

評価制度: 上司に年2回面談を行い目標に達成できたかの評価をしてもらう。が、入社5年目までは評価が良くても給料はあまり上がらない。30代あたりから給料が一気に上がる傾向がある。

月給 残業 賞与 年収
28万円 5万円 40万円 450万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 給与体系は年功序列である階級以上となるまでは同僚との差がつかない。 同業他社と比較し、平均となるような給与体系を目指しているため、決して高給ではないが低い給与ともならないような金額となっている。 若手のうちは首都圏と地方で給与が違うため、同様の仕事内容であっても地方配属の方が月数万円低くなることがある。 家賃補助や配偶者給などの手当てはある。

月給 残業 賞与 年収
500万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: 職階、職級によって決まる。 昇格しないと給料は上がらないため、査定、昇格審査が何よりも重要。

評価制度: 基本的には昇格審査によって上がれるかどうか。審査はそれなりに大変で準備は仕事とは別にする必要があり準備時間が取れるかどうかが重要。そして上司の助けも必要。 そして課題の達成評価で次年度上がるかどうかの査定もある。

月給 残業 賞与 年収
50万円 200万円 800万円

 

 

30代男性

30代男性2
30代男性2

給与制度: 世間一般と比較すれば恵まれている。化学業界の中で比較しても悪くないレベルである。 総合職の給与については、20代の給与レベルは低め、30代中盤から生活に余裕ができ、40代手前頃から胸を張れるレベルに。そして40代後半以降ある職階に達するともう一段階上がるチャンスがある。

評価制度: 業績評価とプロセス評価を混合した評価制度は存在しているが、評価者および被評価者それぞれが正しく制度を理解して運用されているか、は疑問である。

月給 残業 賞与 年収
42万円 3万円 180万円 720万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) 日本ゼオンの福利厚生/待遇

 

日本ゼオンの福利厚生/待遇

 

日本ゼオンの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に日本ゼオンでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

配偶者加算給・家族給・時間外・休日・深夜勤務手当・家賃補助等

休日・休暇

年間123日《完全週休2日制(年数回の土曜出勤日有)》
祝日、その他会社が定める休日(創立記念日、GW休日、夏期休日、年末年始等)
年次有給休暇(初年度10日、2年目14日、以降1年に2日ずつ増加し最高22日)等

保険

社会保険完備(雇用保険、労災保険、健康保険、年金保険)

福利厚生・諸制度

育児休業制度・介護休業制度
積み立て貯蓄制度・従業員持ち株会
社宅・寮・保養所(箱根、伊豆)
運動施設・各種同好会(各種運動系、文化系)
住宅支援制度
ベネフィット・ステーション(映画館、レジャー、旅行、グルメなどお得に利用できる会員制の福利厚生サービス)

 

 

20代女性

20代女性
20代女性

福利厚生: ボーナス、退職金、財形貯蓄、社員寮、社員食堂、ジム、社員持株会、自動車保険、無料駐車場、売店、自販機

オフィス環境: コロナ対策もしっかりしていて仕切りはしっかりしている。 消毒液やウエットティッシュもあちこちに完備されており外部の方々と会うときにはフェイスシールドをして話をしたりしている。 フェイスシールドは貸し出しもしている。

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 借り上げ社宅制度があり、独身なら自由に選んだ部屋を借り上げ社宅として住むことができる。ほかの福利厚生も非常に充実している。

オフィス環境: 様々な工場が全国に展開されているが、常に新しい施設が毎年のように建設されている。

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: 退職金、住宅補助、独身寮、財形、持株会、各種あり。

オフィス環境: コロナ以降在宅勤務推奨。工場は別。

 

 

40代女性

40代女性
40代女性

福利厚生: 持株会の制度や確定拠出年金の制度があり、奨励金が出る。 住宅補助に関しては一部年齢制限がつく形となるが、転居をともなう異動があれば再度補助が出るようになる。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.日本ゼオンに新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

4.日本ゼオンの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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