多様な企業と戦略的パートナーシップを結び、サービスを全てワンストップで提供する三菱商事系列のコンサルタント会社です。
2008年に設立。2013年12月には東証マザーズに上場し、2017年11月には東証一部へと市場変更しました。2021年10月には持株会社体制に移行し、グループ体制を再編し、コンサルティング事業は新設子会社である株式会社シグマクシスが承継しました。M&A・業務・システムなどの戦略立案から構築や導入までを一貫サポートしています。
今回はコンサルティング業の中でも「シグマクシス」の収入という観点に迫ります。
また、上場している日系コンサルティングファーム9社との比較もしていこうと思います。
有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。
1.シグマクシスの平均年収は1,170万円
2021年のシグマクシスの年収の平均は、1,170万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は548人、平均年齢36.6歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300~1,600万円程度と予測されます。
(1) シグマクシスの平均年収 推移(2014年から)
平均年収 | シグマクシス | 業界平均 | 上場企業平均 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | - | 861万円 | - | ||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | - | 876万円 | 563万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | - | 904万円 | 570万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | - | 946万円 | 571万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 1,041万円 | 1,116万円 | 577万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 992万円 | 1,147万円 | 588万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 1,037万円 | 1,115万円 | 594万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 1,058万円 | 1,211万円 | 598万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 1,150万円 | 1,156万円 | 605万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 1,167万円 | 1,200万円 | 612万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 1,153万円 | 1,114万円 | 614万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 1,170万円 | 1,161万円 | 603万円 |
今回は、コンサルティング業界のシグマクシスの年収推移をグラフ化しました。
計測は2014年から2021年まで。
シグマクシスでは2014年から2021年の8年間で平均年収が129万円(112%)上昇しています。
コンサルティング業界の8年間の上昇平均は45万円(104%)で、業界全体としても賃金が上昇しています。また上場企業の平均では8年間で27万円(105%)です。
《コンサルティング業界の新型コロナウィルスの影響》
業績自体への影響は軽微!
コンサルティング業界全体としては、クライアント企業の投資抑制による案件の中止や新規案件獲得の低調により2020年などは採用が縮小されたりもしていました。しかし、2021年からは一転し、現在では大手コンサルティングファームから中小系ファームまで売り手市場になっています。
というのも、クライアントからコロナショックを受けた見通しの明確化、直近の景気後退を受けた対策など、「危機対応」を主とする案件への依頼が増えたからです。
以前から「景気に関わらず、これから伸び続ける市場が3つある。それは、教育、物流、そしてコンサルティング業界。」と言われています。コンサルティングファームの実力が問われるのはクライアントの課題が変化する景気後退時。まさにコロナ禍の今と言えます。
コロナ以前から、常駐を含め働く場所を選ばず柔軟に対応できる環境は整備されていたため、環境面・業務面でスムーズにリモートワークに移行できました。ただその半面、リモートでの取り組みを前提としたプロジェクトが増えると、日本に所在するコンサルティングファームに依頼する価値は何か、ということが問われることになるでしょう。
(2) シグマクシスの生涯賃金 推移(2014年から)
生涯賃金 | シグマクシス | 上場企業の平均 | 上場平均との差額 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | - | - | - | ||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | - | 2億2450万円 | #VALUE! | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | - | 2億2729万円 | #VALUE! | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | - | 2億2939万円 | #VALUE! | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 4億0734万円 | 2億3185万円 | 1億7549万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 3億8795万円 | 2億3631万円 | 1億5164万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 4億0562万円 | 2億3897万円 | 1億6665万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 4億1405万円 | 2億4046万円 | 1億7359万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 4億4979万円 | 2億4320万円 | 2億0659万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 4億5671万円 | 2億4610万円 | 2億1061万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 4億4759万円 | 2億4481万円 | 2億0279万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 4億5422万円 | 2億3421万円 | 2億2001万円 |
シグマクシスに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
4億5,422万円の収入を得る事ができます。
日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で2億2,001万円。
おおよそ日本の平均の1.94倍、コンサルティング業界の平均値の1.01倍となっています。
日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において2億円以上もの収入差が出てしまうのです。
(3) シグマクシスの平均年収を業界と比較
業界プレイヤー | 平均年収 | 生涯賃金 | |||||||||||||||||||||||||||||
M&Aキャピタルパートナーズ | 2,688万円 | 10億4383万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
日本M&Aセンター | 1,243万円 | 4億8278万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
野村総合研究所 | 1,225万円 | 4億7567万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
シグマクシス | 1,170万円 | 4億5422万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
三菱総合研究所 | 1,111万円 | 4億3152万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
ベイカレント・コンサルティング | 1,102万円 | 4億2774万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
ドリームインキュベータ | 976万円 | 3億7907万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
山田コンサルティンググループ | 804万円 | 3億1204万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
船井総研ホールディングス | 671万円 | 2億6053万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
タナベ経営 | 619万円 | 2億4046万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
上場平均 | 603万円 | 2億3421万円 |
今回は、コンサルティング業10社(M&Aキャピタルパートナーズ、日本M&Aセンター、野村総合研究所、シグマクシス、三菱総合研究所、ベイカレント・コンサルティング、ドリームインキュベータ、山田コンサルティンググループ、船井総研ホールディングス、タナベ経営)の平均と、シグマクシスの年収推移を比較しました。
結論、シグマクシスは業界平均の1.01倍、上場企業の平均年収と比べると1.94倍の収入を得る事ができています。また2014年よりシグマクシス内でも平均年収が129万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。
(4) シグマクシスの年収カースト
シグマクシスの年収は1,170万円なので、カーストは“プチ富裕層”です。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収1000万円以上の企業は27社しかありませんでした。
シグマクシスはその一角。上場企業の中でも1.47%しかない上流階級。
その中でも、シグマクシスは平均年収1,170万円ですので、日本企業の中でもトップクラスであることがわかります。
シグマクシスは、30代半ばで年収1,000万円を超えることが可能なので、金銭的には豊かな暮らしができると断言できます。
2.シグマクシスの給与制度/年収推移
2021年のシグマクシスの年収の平均は、1,170万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は548人、平均年齢36.6歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300~1,600万円程度と予測されます。
(1) シグマクシスの勤務状況の推移
平均年齢 | 平均勤続年数 | ||||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | - | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | - | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | - | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | - | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 36.2歳 | 3.1年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 36.5歳 | 3.6年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 37.1歳 | 3.9年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 37.3歳 | 4.1年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 36.9歳 | 4.2年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 36.8歳 | 4.3年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 37.1歳 | 4.6年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 36.6歳 | 5.0年 |
シグマクシスの平均年齢は約36~37歳、平均勤続年数は約3~5年で推移しています。
コンサルティング業界全体を見ても離職率は平均20%、平均勤続年数は一桁台となっています。
一般的な企業と比べるとコンサルティング業界は離職率は高いです。ただ、離職理由としてはネガティブな理由ではなく、「違う領域にチャレンジしたい」「自分のスキルをさらに磨くためにもっと領域特化したコンサルティングファームに行きたい」「独立して起業したい」などといった自身のキャリアプランの実現・更なるステップアップを図るとても前向きな退職が多いようです。
(2) シグマクシスの年齢別の年収推移
平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。
年齢 | シグマクシスの推定年収 | 上場企業の平均年収 | |||||||||||||||||||||||||||||
25歳 | 616万円 | 406万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
30歳 | 836万円 | 509万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
35歳 | 1,057万円 | 572万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
40歳 | 1,277万円 | 621万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
45歳 | 1,387万円 | 647万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
50歳 | 1,497万円 | 739万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
55歳 | 1,607万円 | 808万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
60歳 | 1,451万円 | 730万円 |
シグマクシスの給与制度は、初年度年俸基準額600万円となっています。
30代半ばに年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,440~1,670万円になります。
日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は歴然
25歳 +210万円
30歳 +327万円
35歳 +485万円
40歳 +656万円
45歳 +740万円
50歳 +758万円
55歳 +799万円
60歳 +721万円
となり、上場企業の平均よりも非常に高い年収となっています。
※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。
当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。
(3) シグマクシスの役職別の年収推移
役職 |
年齢 |
推定年収 |
役職なし |
23歳〜27歳 |
600万円~800万円 |
主任 |
28歳〜 |
800万円〜1,200万円 |
係長 |
32歳〜 |
1,200万円〜1,400万円 |
課長 |
37歳〜 |
1,400万円〜1,700万円 |
部長 |
45歳〜 |
1,700万円〜2,500万円 |
(openworkのデータを参考に編集部作成)
シグマクシスは年俸制で、毎年1回の査定で給与額が決まります。昇給は2~3年に1度が一般的なようです。実力主義で、優秀な人は年齢に関係なく昇格していきます。新卒であれば基本的に職位と連動して昇給します。つまり、昇格しなければ給与水準自体の見直しがない限り、基本的に昇給はしないということになります。
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
(4) シグマクシスの口コミ情報
20代女性
給与制度: 深夜手当が時給数百円程度。残業代や家賃補助を考慮すると他業界に進んだ大学同期よりも使えるお金が少ない。
評価制度: 能力による評価があるのは前提で、能力があったとしてもどのプロジェクトのどの役割にアサインされるかは運によるところが大きいため、メンバーとしてのアサインが続くとAM以上のプロモーションが難しくなってしまうのでは?という懸念がある。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
- | - | - | 600万円 |
20代男性
給与制度: 完全に役職別に給与が固定されており、貢献度評価等は一切行われない。
評価制度: 年度の初めに自分で昇進に向けたエビデンス及び自分が昇進すべき人材であるという事を申請する必要がある。 かなり手間であり、他ファームではあまりそのやり方を聞かないのでやり方は変えるべきだと思う。 また、PLの評価がすべてになり、360度評価ではないため、PLがやめたから評価が判断できず上がれないというような事象が多発する。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
66万円 | - | - | 800万円 |
20代男性
給与制度: 給与はクラスごとの年棒制。他ファームと比べると低い印象で、それを理由に転職していく人も多いと感じる。高めのフィーを顧客からもらっているため、従業員へのペイはもっとあっていいと思う。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
50万円 | - | - | 600万円 |
20代男性
給与制度: 毎年の定性評価。自分のPJT成果をドキュメントに纏め、チームやPJTメンバー以外の評価者が一人ひとりつく。コンサルティング会社の特性上仕方がないことだが、昇進するうえでの社内営業・社内政治ができると、うまく事が進むように思う。他の外資ファームと比べた際のやや低めな給与体系を理由に転職する方が一定数いる。
月給 | 残業 | 賞与 | 年収 | ||||||||||||||||||||||||||||
- | - | - | 550万円 |
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
(5) シグマクシスの福利厚生/待遇
シグマクシスの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にシグマクシスでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。
2022年 新卒採用の募集要項
手当 |
通勤交通費支給 |
休日・休暇 |
完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、年次有給休暇(初年度15日)、プロジェクト休暇(5~10日)、アニバーサリー休暇(1日)、妊娠休暇(有給:20日)、看護休暇(有給:10日)、慶弔休暇等 |
保険 |
各種社会保険完備 |
福利厚生・諸制度 |
【福利厚生】 |
20代女性
福利厚生: 退職金なし、住宅補助みたいな制度あり。持株会は存在しており、2割引きで購入できるのは大きい。
オフィス環境: フリーアドレスで自由。話しやすい。神谷町の駅からも徒歩5分程度であり、クライアント企業へも行きやすい
20代男性
オフィス環境: 執務スペースは経営陣を除いては原則フリーアドレスで、空いていれば自由に使用可能。PC用の電源もついており、仕事をする上で困ることは特にない。 会議室は相当数あるが、社員数の増加に伴って予約が取れないこともしばしばある。昨今は在宅で勤務する社員も増えた。オフィス中央にコーヒーメーカー等が設置されたカフェスペースがあり、昼食時やセミナーの際に使用されている。本社オフィスは神谷町駅から徒歩5分、六本木一丁目駅から徒歩10分程度。 建物 は外観・内観ともに古さを感じることはない。
20代男性
福利厚生: 社内の持株会があったり借り上げ社宅制度があったりする。また子育てを奨励しており、子供が生まれるごとにお祝い金をくれたり、共働きの家庭には会社から手当てが出る。
オフィス環境: フリーアドレスで好きなところに着席してよい。元々リモートワークを推進していたことからコロナの打撃もさして受けず、社員各自が自由な場所で働いている。
40代男性
福利厚生: 社員持株会があるのはありがたかった。募集要項にも書いてあると思うが、退職金はない。
オフィス環境: ベンチャーの様な雰囲気。食堂はないが開けたカフェスペースがある。 またサブのオフィスは完全にカフェとなっていて、軽食やソフトドリンクが無料で飲める。
(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
3.シグマクシスに新卒/転職で入社するには
4.シグマクシスの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには