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転職活動での平均応募社数と各選考の通過率はどれくらい?

転職活動での平均応募社数と各選考の通過率はどれくらい?

転職活動をしている方は、平均で何社くらいの応募で採用になるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

 

転職活動は書類選考を経て1次面接~最終面接と段階があり、各段階をすべて通過した方が採用されます。

ここでは、転職活動されている方が応募する平均会社数と選考ごとの通過率と選考ポイントについてご紹介いたします。

 

1.転職者の平均応募件数は?

 

dodaの調べによると、2019年1月~12月までの間にdodaを通して転職に成功した人のうち、内定までに応募した平均求人数が約20.1社でだったことがわかりました。

転職をされる方の51%が内定1つで転職していますので、20応募→1内定が現在の平均値となります。

 

職種別に見ると以下の通りです。

事務職:24.9社

・営業職:23.9社

・販売職:23.7社

・技術職(建築/土木):14.5社

・医療専門職:13.7社

 

年齢別では年齢層が低いほど応募社数が多く、30代、40代と高くなるにつれ応募する会社数が少なくなります。

ミドルになるにつれて専門性が高くなりますので、募集概要にマッチする採用企業の母数が絞られることが要因です。

※上記を見ても専門性の高い職種は、応募数が少なく内定を獲得されています。

 

2.各選考の通過率と選考ポイント

 

編集渡辺
ここでは第二新卒ではないパターンを紹介します

 

転職活動にはさまざまな選考を進んでいく必要があります。選考ごとに、面接官が見ているポイントがあり、段階ごとの振るい落としを行っています。

大手企業の場合は、一次面接、二次面接と進んでいき、最終面接を合格する3ステップ面接パターン。一次面接と最終面接の2ステップ面接パターンのどちらかになります。

 

3ステップ面接の場合

3ステップ面接の場合は、人事による筆記や性格診断テストがあるのが特徴です。

・一次面接(現場によるスキル・経験・人柄のチェック)

・二次面接(筆記試験/性格診断テスト・人事面談の人物チェック)

・最終面接(ビジョンや人柄のチェック)

※一次と二次の順序が逆の場合もあります。

 

歴史のある企業は筆記試験を採用している企業が多いので、こちらのパターンです。

筆記試験を二次でする理由は、既に書類選考で厳選をしていることから学力による足切りは行わないためです。経験・スキルが合格した場合、学力は40点位でも通過させます。

第二新卒の場合は、一次で筆記試験をする事が多いです。

編集渡辺
過去の私の経験では20点の人でも通過させました。それほどまでにスキルと経験が飛びぬけていたのです。

 

2ステップ面接の場合

2ステップ面接の場合は、筆記がないパターンです

・一次面接(現場によるスキル・経験・人柄のチェック)

・最終面接(ビジョンや人柄のチェック)

 

中途採用の場合、書類選考で厳選されています。そのため、面接を複数回しなくてもスキル・経験・人柄は十二分に把握できます。IT系企業を筆頭に2000年代から台頭してきた業界・企業は2ステップが主流です。

 

各選考の通過率

転職の場合(第二新卒を除く)は書類選考で厳選されているケースが多いため、各面接の通過率は20~50%ほどとなっています。

一般的に一次面接では、スキル・経験・ビジョン・人柄を確認、最終面接では最終面接では企業理念への理解度、キャリアプランなどがチェックポイントとなっています。

 

・書類選考の通過率:10%程度

・現場面接の通過率:20~30%程度

・最終面接の通過率:30~50%程度

 

仮に各面接の通過率を20%と見積もると、採用1社につき、5社の一次選考面接を通過する必要があります。書類選考通過率や各面接通過率を考えますと、採用までに20社ほど応募しないといけないとなります。

DODA調べと同じくらいの社数になります。

 

3.1社ずつ応募がいいか複数同時がいいか

 

転職は今後の生活にかかわる大切な活動です。面接や書類作成などで時間を取られるため、出来るだけ、効率的に活動したいと考える方が多いでしょう。

 

ここでは、1社ずつ応募し不採用なら次の企業へ応募する方法と、複数の会社に同時に応募する場合のそれぞれメリット、デメリットをご紹介いたします。

 

①.1社ずつ応募するメリット・デメリット

転職活動中、1社ずつ応募するメリットは、スケジュール管理がしやすいことです。急に面接の日時を告げられても柔軟に対応できます。

 

また、応募した会社に集中して対策を練ることが可能です。スケジュールにゆとりがあるため、体調を整えながら、じっくりと応募した会社への対策が取り組めます。

 

デメリットとしては、1社ですぐに採用となるとは限らず、不採用が続くと転職活動が長期化してしまうため、モチベーションを上げることが大変になってきます。

 

時間を掛けて転職活動を行いたい方や希望職種が絞れている方は、1社ずつ応募する方法が向いているかもしれません。

 

②.複数同時に応募するメリット・デメリット

複数の企業へ同時に応募するメリットは、時間的に効率的な転職活動が出来ることです。1社が不採用でも同時にエントリーしている企業があれば、他の応募企業から選考通過の返事がもらえる可能性があります。

 

また、転職活動することで、面接に場慣れし、面接官への回答の仕方やコツが見えてくることもあります。

 

デメリットとしては、複数の企業から選考通過の連絡が来た場合、スケジュール調整が難しくなります。また他の企業と混同してしまう、体力面がキツイといった点が挙げられます。

 

4.転職活動で応募から採用までの期間は約1~2カ月

 

転職活動で応募してから書類選考、各面接を通過し採用という流れを考えると、約1~2カ月で採用が決まります。

※金融関係では、人間性をしっかり見るため面接回数が多くなる傾向があり、活動期間が長くなる事もあります。

 

5.まとめ

 

今回は、転職活動での平均的な応募者数や書類選考や面接など、各選考における通過率の傾向をご紹介してまいりました。

 

各選考の通過率は20%~50%ほどで、業種や年代でバラつきが見られます。また転職活動も短期集中で複数の会社へ応募する方法と、選考結果を見ながら1社ずつ応募する長期的な方法があり、どちらも一長一短なので自分に合う方法を選択することがおすすめです。

 

この記事を参考にしつつ、自分で納得のいく方法で転職活動を行って行きましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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