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転職するときの職務経歴書にPCスキルはどう書く?PCスキルのレベルって?

転職するときの職務経歴書にPCスキルはどう書く?PCスキルのレベルって?
転職するときに自分のPCスキルをアピールするために、職務経歴書に記載したいけれども、どう書けばいいのか分からず困っていませんか? 転職を希望している職種によって、求められるPCスキルのレベルやアピールするべきポイントは実は大きく異なります。そのため職務経歴書にPCスキルを記載するときには、応募する業界や職種に合わせた内容にすることが大切です。 この記事では、PCスキルの基本的な書き方や、記載するときに避けたい表現、また職種別の記入例も併せてご紹介していきます。

1.職務経歴書にPCスキルを書くときの基本

職務経歴書に自分PCスキルを書くときには、まず応募する企業の募集要項をよく確認して、求められているスキルがどのレベルなのか、またその職種が必要としているスキルはどんなものなのかを把握しましょう。業界や職種によって、求めるPCスキルは違うため、的外れなことを記載しないことが大切です。 職務経歴書はフォーマットが自由なため、PCスキルをどこに記載するかについては明確な決まりはありません。一般的には職務経歴の下の部分に、「活かせる知識・スキル」の欄を設けてそこに記載するか、自己PR欄でアピールするとよいでしょう。

2.職務経歴書に書くPCスキルで避けたい表現

PCスキルは、記載しておけばよいというものではなく、採用担当者が具体的にどのくらいのスキルがあるのかを把握できる内容にする必要があります。そのために避けたほうがよい表現を2つご紹介しますので、参考にしてください。
NG例①
「業務には支障のないレベルで使用できます」
「業務」といっても職種によってさまざまで、これまで自分が行っていた業務とこれから行う業務が同じとは限りませんし、採用担当者にはあなたがどんな業務を行ってきたのかはわかりません。どの程度の、どんなスキルが使えるのかを、もっと具体的に表現する必要があります。
NG例②
「illustratorやPhotoshopでデザインできます」
こちらも「デザインできる」と言われても、簡単なPOPが作れる程度なのか、それともパンフレットや雑誌のページを制作できるレベルなのかがまったく分かりません。これまでどんなものを制作したのか、具体的にわかるように書きましょう。

3.職務経歴書にはPCスキルはこう書こう!職種別記入例

それでは転職のときに提出する職務経歴書へのPCスキルの記入例を、職種別に分けて3つご紹介していきます。

①.事務・総務の場合

  事務や総務では、求められるPCスキルは簡単な書類が作成できる程度のレベルであることがほとんどです。Wordで文書作成ができることはもちろん、Excelでも四則計算や合計を出すSUM関数程度は使えるとよいでしょう。 PCスキルの記入例 ・Word:文書作成:社内文書作成、見積書作成、礼状作成など ・Excel:表作成、関数、簡単なグラフの作成 ・Access:データベースの入力・修正  

②.経理の場合

  経理の場合には、給与計算や会計処理など企業の要となる部分を預かるため、数字やデータを正確に処理する能力が求められます。Excelでは一般事務よりはやや高度な関数を使いこなせるとよいでしょう。 会計ソフトの使用経験などもPCスキルとしてアピールできるため、併せて記載するようにしてください。 PCスキルの記入例 ・会計システム:勘定奉行、弥生会計 ・Excel:ピポットテーブル・VLOOKUP関数やIF関数を利用したフォームの作成 ・Word:文書作成:社内文書作成、見積書作成、提案書作成 ・PowerPoint:会議用資料作成 ・Access:請求書発行  

③.デザイン制作の場合

  デザイン制作の場合には、企業側から見れば「どのソフトをどのレベルまで使用できるのか」が採用を決めるうえでも重要なポイントになります。またソフトはバージョンによってもレベルが異なるため、使用しているバージョンまで記載するようにしましょう。 ソフト名と併せ、そのソフトを使用してどんなものを制作したのかも記載すると、レベル感をイメージしやすくなります。 PCスキル記入例 ・Illustrator CS6:雑誌広告・パンフレットなど ・Photoshop CS6:同上 ・Dreamweaver CS6:レスポンシブデザインまで作成可 ・OS Windows10/Mac OSX操作

4.PCスキルの一般的なレベルとは?

自分のPCスキルが「初級」なのか「中級」なのか、それとも「上級」なのか、どのレベルにあると言えるのかの判断は難しいものです。ここではWordとExcelについて、一般的なレベルの認識をご紹介しますので、自分がどのレベルなのかを判断する参考にしてみてください。

Word

「初級」 ・文字入力に問題がなく、簡単な文書作成ができる ・文字の大きさやフォントの変更、強調や色を変えるなどの装飾、中央揃えなどの簡単なレイアウトができる ・図やワードアートなどの挿入ができる 「中級」 ・初級の操作に加えて、長めの文書作成ができる ・文書内にエクセルの表を挿入できる ・目次や索引を作成するなど、複数ページがある書類を作成できる ・差し込みやページの分割など細かな印刷設定ができる 「上級」 ・初級・中級の操作に加えて、変更履歴やコメント作成など、グループでの文書管理ができる ・マクロなどを利用した文書が作成できる

Excel

「初級」 ・フォーマット化されている表にデータを入力できる ・簡単な表の作成ができ、罫線や色つけなどの装飾を施し見やすくできる ・SUM関数、AVERAGE関数などの基本的な関数が使える ・表を元にした簡単なグラフが作れる 「中級」 ・初級の操作に加えて、より複雑な関数が使える ・VLOOKUP関数などを使用し、複数のシートを使ったデータの集計ができる ・目的に応じた表やグラフの編集ができる 「上級」 ・初級・中級の操作に加えて、ピポットテーブルを使用したデータの分析ができる ・マクロを使用した自動化処理ができる

5.まとめ

転職のときに職務経歴書でPCスキルをアピールする場合には、企業側が求めるレベルと自分のレベルを正確に把握することが大切です。 また、自分のスキルについては、入社後にミスマッチが判明しないように、できるだけ具体的に記載して、相手に伝わるようにしておきましょう。
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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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