年収調査

大陽日酸の年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

大陽日酸の年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

窒素、酸素など製造業が生産工程で使用する産業ガスの国内首位の企業です。

2004年10月に産業ガス業界で当時国内最大手の日本酸素(株)と同4位の大陽東洋酸素(株)が 合併し、誕生しました。大陽日酸は、鉄鋼、化学、エレクトロニクスに半導体、非鉄・金属、自動車、医療、食品、さらには宇宙・航空分野など全ての産業に産業ガスを提供し、事業の発展を遂げてきました。1980年には米国、シンガポールに進出。現在ではアメリカ、東南アジアを中心として世界18カ国で事業を展開しています。2020年10月、持株会社体制移行に伴い、「日本酸素ホールディングス(株)」が発足し、国内の事業会社として「大陽日酸(株)」が継承しました。

今回は化学業界の中でも業界トップの「大陽日酸」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

1.大陽日酸の平均年収は987万円

 

大陽日酸の平均年収は987万円

 

2022年の大陽日酸の年収の平均は、987万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,467名、平均年齢44.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定900~1,150万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 大陽日酸の平均年収 推移(2010年から)

 

大陽日酸の平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 大陽日酸 業界平均 上場企業平均
2010年 773万円 701万円  
2011年 839万円 722万円 563万円
2012年 859万円 740万円 570万円
2013年 809万円 725万円 571万円
2014年 804万円 718万円 577万円
2015年 824万円 734万円 588万円
2016年 848万円 745万円 594万円
2017年 842万円 747万円 598万円
2018年 859万円 754万円 605万円
2019年 848万円 771万円 612万円
2020年 822万円 774万円 614万円
2021年 960万円 766万円 603万円
2022年 987万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界の大陽日酸の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
大陽日酸では2010年から2022年の13年間で平均年収が213万円(128%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) 大陽日酸の生涯賃金 推移(2010年から)

 

大陽日酸の生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 大陽日酸 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 3億0029万円 -  
2011年 3億2592万円 2億2450万円 1億0142万円
2012年 3億3364万円 2億2729万円 1億0635万円
2013年 3億1411万円 2億2939万円 8472万円
2014年 3億1225万円 2億3185万円 8039万円
2015年 3億1998万円 2億3631万円 8366万円
2016年 3億2937万円 2億3897万円 9040万円
2017年 3億2673万円 2億4046万円 8627万円
2018年 3億3364万円 2億4320万円 9044万円
2019年 3億2929万円 2億4610万円 8320万円
2020年 3億1904万円 2億4481万円 7424万円
2021年 3億7278万円 2億3421万円 1億3857万円
2022年 3億8303万円 2億3510万円 1億4793万円

 

大陽日酸に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
3億8,303万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で1億4,793万円。
おおよそ日本の平均の1.63倍、化学業界の平均値の1.27倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において1億円以上もの収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) 大陽日酸の平均年収を業界と比較

大陽日酸の平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、大陽日酸の年収推移を比較しました。

結論、大陽日酸は業界平均の1.27倍、上場企業の平均年収と比べると1.63倍の収入を得る事ができています。また大陽日酸内でも、平均年収が2010年と比べ213万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) 大陽日酸の年収カースト

 

 大陽日酸の年収カースト

 

大陽日酸の年収は987万円なので、カーストは“脱 中流層”。あと少しで“プチ富裕層“に手が届きます。

東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収900万円台の企業はたった42社で全体の2.28%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.大陽日酸の給与制度/年収推移

 

大陽日酸の給与制度/年収推移

 

2022年の大陽日酸の年収の平均は、987万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,467名、平均年齢44.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定900~1,150万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) 大陽日酸の勤務状況の推移

 

 大陽日酸の勤務状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 41.3歳 16.7年
2011年 41.6歳 16.9年
2012年 41.8歳 17.0年
2013年 42.0歳 17.2年
2014年 42.4歳 17.6年
2015年 41.3歳 17.7年
2016年 42.8歳 18.0年
2017年 42.8歳 18.2年
2018年 43.5歳 16.9年
2019年 42.7歳 16.7年
2020年 43.3歳 16.6年
2021年 44.2歳 16.9年
2022年 44.5歳 17.8年

 

大陽日酸の平均年齢は約41歳~約45歳、平均勤続年数は約17年~約18年の間で推移しています。

これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

大陽日酸の数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) 大陽日酸の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

大陽日酸の年齢別の年収推移

 

年齢 大陽日酸の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 520万円 406万円
30歳 705万円 509万円
35歳 891万円 572万円
40歳 1,077万円 621万円
45歳 1,169万円 647万円
50歳 1,262万円 739万円
55歳 1,355万円 808万円
60歳 1,223万円 730万円

 

大陽日酸の給与制度は、初任給が修士了 240,500円、大卒 225,500円、高専卒 197,500円ですので、初年度は270~350万円ですが
40代で年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,200~1,400万円になります。

年功序列の傾向が強く、30代までは評価の差があまりつかないため、給与差も小さいようです。


日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳   +114万円
30歳   +196万円
35歳   +319万円
40歳   +456万円
45歳   +522万円
50歳   +523万円
55歳   +547万円
60歳   +493万円

となり、上場企業の平均よりもかなり高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) 大陽日酸の役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~600万円

主任

28歳〜

700万円〜800万円

係長

32歳〜

800万円〜950万円

課長

37歳〜

1,000万円〜1,200万円

部長

45歳〜

1,200万円〜1,500万円

(編集部独自に取得しているデータと大陽日酸の平均年収を掛け合わせて算出)

 

 

年功序列の傾向が強い企業です。30歳前後で最初の昇進試験があるので、資格取得等、自己研鑽にきちんと取り組んでいれば高い評価も得られ、出世に繋がります。賞与もかなりもらえるため、年収に対する満足度は高いようです。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) 大陽日酸の口コミ情報

 

 

40代女性

40代女性
40代女性

給与制度: 実務職に関しては、お給料もう少し高ければ良いのになとは思うが、のんびり自由に働かせてもらっている手前、このくらいで充分貰えているような気もする。 残業すれば残業代は入る。

月給 残業 賞与 年収
18万円 0万円 100万円 320万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 学部卒だと5年目、10年目 院卒だと3年目、8年目で給与が上がる。 その後は管理職になったらさらに上がる。 その他年次ごとの昇給は月数千円程度で年収に与えるインパクトはほとんどない。

評価制度: 年度始めに定めた目標に対しどの程度達成したかで評価されるが、良くも悪くもほぼ皆同じような評価になる。売り上げ、利益に大きく貢献した場合には良い評価になるようだが、若手のうちは評価差によって生まれる給与差は小さい。

月給 残業 賞与 年収
24万円 6万円 140万円 500万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 30代後半までは評価などあってないようなもの。綺麗に均され9割同じ評価。 賞与はかなり良いと思われる。住宅手当もかなり手厚い。 仕事内容の割にこれだけ貰えたら嫌でも我慢して働くのではないか。

月給 残業 賞与 年収
28万円 4万円 300万円 1,000万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: 入社8年目程度で昇格試験を受け、合格すると700万位になる。合格率は90%位なので落ちる方が目立つが、小論文の準備に時間を要する。 社宅制度などは充実しており、家族帯同の場合、借り上げ社宅で2万円位の自己負担で14万までの賃貸を借りられる。

評価制度: ほぼほぼ真ん中の評価をつけられる。

月給 残業 賞与 年収
35万円 5万円 240万円 800万円

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

給与制度: 課長にも段階があり、残業が多い一般社員より低いケースもあるのかも。部長級にならないと、目に見えてよくはならない。

評価制度: 上長により変わる。運次第。 必ずしも成果と比例していない。

月給 残業 賞与 年収
60万円 0万円 300万円 1,000万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) 大陽日酸の福利厚生/待遇

 

 

大陽日酸の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に大陽日酸での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

通勤手当、時間外・住宅・単身赴任・資格手当他

休日・休暇

年間休日数124日(2022年)、完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、メーデー、創立記念日、有給休暇(初年度12日、4年目20日)、夏期休暇

保険

各種社会保険

福利厚生・諸制度

独身寮(個室・冷暖房完備)、社宅、財形貯蓄制度、住宅融資制度、住宅補給金制度、持株制度、外部カウンセリング制度、直営保養所(伊豆高原、木曽駒、湯布院)、資格取得奨励制度 他

 

 

40代女性

40代女性
40代女性

福利厚生: 総合職の方々は福利厚生とても良いと思う。 ただ、実務職に対してはそこまででもないかなと思う。 家賃補助は制度としてはあるが、実質無いようなものだった。(総合職の人は普通に貰えるようだ。)

オフィス環境: 本社は昨年レイアウト変更があり、新しくなった為、わりときれい。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 退職金は並。財形、持株会は普通。 転勤したほうが住宅の金銭的負担が少ない。持ち家比率が高いかも。

オフィス環境: 本社だけはやたら贅沢。

 

 

40代男性

40代男性2
40代男性2

福利厚生: 保養所あり、住宅手当あり。

オフィス環境: 本社はおしゃれになった。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.大陽日酸に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.大陽日酸の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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