年収調査

エア・ウォーターの年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

エア・ウォーターの年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

製造業が生産工程で使用する酸素、窒素など産業ガスの大手です。産業ガスでは日本酸素HDに次ぐ国内2位、医療用酸素で国内首位となっています。

1929年「株式会社ほくさん」として設立。その後大同酸素、共同酸素と合併し、2000年に「エア・ウォーター株式会社」が発足しました。現在は、ものづくりの現場で活躍する産業ガスやケミカル、人々の生命を支える医療、暮らしにかかわるエネルギーや農業・食品、さらには物流、海水、エアゾールなど多様な事業を展開しています。また、毎年多くの中・小規模企業を買収し、グループの事業規模を拡大させています。事業のほとんどは国内ですが、インドなどで産業ガス事業の買収にも乗り出しています。

今回は化学業界の中でも「エア・ウォーター」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

 

1.エア・ウォーターの平均年収は740万円

 

エア・ウォーターの平均年収は740万円

 

2022年のエア・ウォーターの年収の平均は、740万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は666名、平均年齢44.1歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定550~950万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) エア・ウォーターの平均年収 推移(2010年から)

 

 エア・ウォーターの平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 エア・ウォーター 業界平均 上場企業平均
2010年 683万円 701万円  
2011年 686万円 722万円 563万円
2012年 685万円 740万円 570万円
2013年 672万円 725万円 571万円
2014年 659万円 718万円 577万円
2015年 660万円 734万円 588万円
2016年 655万円 745万円 594万円
2017年 647万円 747万円 598万円
2018年 671万円 754万円 605万円
2019年 690万円 771万円 612万円
2020年 687万円 774万円 614万円
2021年 699万円 766万円 603万円
2022年 740万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界のエア・ウォーターの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
エア・ウォーターでは2010年から2022年の13年間で平均年収が57万円(108%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) エア・ウォーターの生涯賃金 推移(2010年から)

 

  エア・ウォーターの生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 エア・ウォーター 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億6519万円 -  
2011年 2億6636万円 2億2450万円 4186万円
2012年 2億6589万円 2億2729万円 3859万円
2013年 2億6107万円 2億2939万円 3169万円
2014年 2億5579万円 2億3185万円 2394万円
2015年 2億5626万円 2億3631万円 1995万円
2016年 2億5420万円 2億3897万円 1523万円
2017年 2億5125万円 2億4046万円 1079万円
2018年 2億6034万円 2億4320万円 1714万円
2019年 2億6799万円 2億4610万円 2189万円
2020年 2億6690万円 2億4481万円 2209万円
2021年 2億7136万円 2億3421万円 3716万円
2022年 2億8724万円 2億3510万円 5215万円

 

エア・ウォーターに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億8,724万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で5,215万円。
おおよそ日本の平均の1.22倍、化学業界の平均値の0.95倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において5千万円以上の収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) エア・ウォーターの平均年収を業界と比較

 

 エア・ウォーターの平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、エア・ウォーターの年収推移を比較しました。

結論、エア・ウォーターは業界平均の0.95倍、上場企業の平均年収と比べると1.22倍の収入を得る事ができています。またエア・ウォーター内でも、平均年収が2010年と比べ57万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) エア・ウォーターの年収カースト

 

エア・ウォーターの年収カースト

 

エア・ウォーターの年収は740万円なので、カーストは“THE 中流層”です。年収カースト全体から見ると中の中に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.エア・ウォーターの給与制度/年収推移

 

エア・ウォーターの給与制度/年収推移

 


2022年のエア・ウォーターの年収の平均は、740万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は666名、平均年齢44.1歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定550~950万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) エア・ウォーターの勤続状況の推移

 

 エア・ウォーターの勤続状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 43.6歳 16.9年
2011年 44.2歳 18.7年
2012年 44.1歳 19.0年
2013年 44.5歳 19.8年
2014年 44.6歳 19.4年
2015年 44.5歳 19.0年
2016年 44.1歳 18.7年
2017年 43.3歳 16.2年
2018年 43.3歳 15.8年
2019年 43.7歳 14.6年
2020年 43.4歳 13.5年
2021年 42.9歳 13.1年
2022年 44.1歳 12.4年

 

エア・ウォーターの平均年齢は約43歳~約45歳、平均勤続年数は約12年~約20年の間で推移しています。

近年平均勤続年数が減少しているのは中途採用数が増えてきたことも一因ではないかと思います。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

エア・ウォーターの数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) エア・ウォーターの年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

エア・ウォーターの年齢別の年収推移

 

年齢 エア・ウォーターの推定年収 上場企業の平均年収
25歳 390万円 406万円
30歳 529万円 509万円
35歳 668万円 572万円
40歳 807万円 621万円
45歳 877万円 647万円
50歳 947万円 739万円
55歳 1,016万円 808万円
60歳 917万円 730万円

 

エア・ウォーターの給与制度は、初任給が 大卒で月給 220,500円、大学院卒で月給 233,000円ですので、初年度は300~350万円ですが
50代半ばで年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は890~1,080万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    -16万円
30歳    +20万円
35歳    +96万円
40歳     +186万円
45歳     +230万円
50歳     +208万円
55歳     +208万円
60歳     +187万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) エア・ウォーターの役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~550万円

主任

28歳〜

550万円〜700万円

係長

32歳〜

700万円〜850万円

課長

37歳〜

850万円〜1,000万円

部長

45歳〜

1,000万円〜1,250万円

(編集部独自に取得しているデータとエア・ウォーターの平均年収を掛け合わせて算出)

 

30前後までほぼ年功序列で、同期との差はつきにくいようですが、近年は実力主義に向けて改革が進められているようです。評価は上司や部署によって差が出るというコメントが見られました。昇進や昇格については昇進試験を受ける必要があります。昇進試験は資格の取得がポイントとなるようです。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) エア・ウォーターの口コミ情報

 

 

20代女性

20代女性
20代女性

給与制度: 家賃補助が手厚く給与は悪くはないがよくもないという印象。

評価制度: 年功序列の色が強い。実績に応じた評価制度は整っておらず評価基準があいまいである。

月給 残業 賞与 年収
490万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 賞与6ヶ月以上。評定によって若干プラスアルファされる。 また住宅補助は65000円ほど出ていた。補助内容は勤務場所により家賃上限がある。また、自宅から1時間半以上かかる場合でないと補助はでない。一度自宅から離れた場合は、暗黙のルールであるが、自宅から1時間半以内でも補助が出ることもある。

評価制度: 目標管理は年1回設定をする。その後、達成状況の確認などが半期に1回ある。飛び抜けた結果を出していなくても、ある程度仕事をしていればそこそこ良い評定をつけてくれた。これは部署や上司にもよると思う。

月給 残業 賞与 年収
25万円 7万円 150万円 550万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 昇給は年に一度。給与は大手メーカーの中でも低くも高くもない水準。賞与が比較的多く支給され、6ヶ月分。 給与の他に借上社宅制度があり、これがかなりありがたい。(住む地域によるが大体、7-8割を会社が5年間負担してくれる。異動があるとリセットされる。)

評価制度: まじめに働いているとそれなりに適切に評価される。 配属される部署次第で激務だったり、ホワイトな環境であったり様々。激務な部署では何をもって評価されるかはわからないものの、ホワイトな部署では働きぶりをきちんと評価してもらえると思われる。

月給 残業 賞与 年収
25万円 5万円 160万円 520万円

 

 

20代女性

20代女性2
20代女性2

給与制度: 毎年少しずつ上がるため、差がつきにくい。家賃補助がかなり多額出るので、ここは大きなメリットだと思う。福利厚生は充実している。

評価制度: 上司の評価によるが、普通に仕事をしていたら悪い評価を付けられることはまずない。

月給 残業 賞与 年収
24万円 1万円 144万円 450万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: 賞与決定は業績を考慮しているが、安定的な水準で支給されており、大きく上がったり、下がったりしない。

評価制度: 評価が高ければ10年強で管理職に昇格することもできる。

月給 残業 賞与 年収
68万円 800万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) エア・ウォーターの福利厚生/待遇

 

エア・ウォーターの福利厚生/待遇

 

エア・ウォーターの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にエア・ウォーターでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

休日・休暇

年休124日(2020年度実績)
完全週休2日制(土・日)、祝日、創立記念日、メーデー、有給休暇、能力開発休暇、特別休暇(慶弔休暇など) ほか

保険

福利厚生・諸制度

退職金制度、住宅取得補助制度、住宅融資制度、財形積立奨励金、持株会 、在宅勤務制度、フレックスタイム制度、時間単位の年次有給休暇制度、借り上げ社宅制度、資格取得奨励金制度、通信教育制度、ジョブリターン制度、ボランティア休暇制度、短時間勤務制度 ほか

 

 

40代女性

40代女性
40代女性

福利厚生: 退職金あり、住宅補助は入社から数年は充実している。寮は数カ所あるが、場所により当たり外れが大きく、長野のみ女性の入寮可。財形貯蓄制度あり。持株会あり。

オフィス環境: 配属先による。大阪本社は新しくはないが、アクセスがとても良く、綺麗に管理されている。会議室はいつも不足してる印象。リフレッシュルームあり。

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 借上社宅は提携不動産が取り扱っている物件なら基本的にどこでも入居可能(職務等級や家族構成によって家賃上限金額は異なる) 。退職金あり、DC制度あり。社員持株会あり。

オフィス環境: 部署による。フリースペースの部署もあれば固定席の部署もある。

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: 確定拠出年金制度、住宅財形(支援金あり)、社員持株会(支援金あり)、借上社宅の提供、持ち家取得支援制度など一通りの福利厚生制度が整っており、水準も平均以上と思われる。

オフィス環境: 主要拠点はフリーアドレスが導入された。休憩スペースはあるが、食堂は設置されていない。

 

 

30代男性

30代男性2
30代男性2

福利厚生: 確定拠出年金(マッチング拠出可)、転勤社員への借上社宅提供(基本5年間・家賃1割程度の自己負担あり)、財形貯蓄制度(奨励金あり)、社員持株会(奨励金あり)など一通りの福利厚生が整備されており、平均以上の水準であると思う。

オフィス環境: 主要なオフィスは最寄り駅が近く、アクセスも悪くない。カフェなど特別な施設はない。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 住宅補助で最初の3-5年はかなり金額負担がでるため他企業に比べればかなり手厚い。

オフィス環境: 全国にあるため、綺麗なところも汚いところもあるが、どちらかというと汚い所の方が多めではあると感じる。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.エア・ウォーターに新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

 

4.エア・ウォーターの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

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