日野自動車の年収は？新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

トヨタ傘下の商用車メーカーです。 国内のトラック・バスの開発・製造・販売を手掛ける大手です。高い技術力を背景に、国内大型・中型トラック市場においてトップシェアを誇っています。トヨタ自動車とはSUVの受託生産などで協力し、トヨタ関連事業が売上高の３割強を占めています。海外ではタイやインドネシアなどアジアに強く、海外展開強化のために創業の地である日野工場から茨城県古河市の新工場への移転を進めています。また、電動化や自動運転などの先進技術に対応するため、2018年にドイツのフォルクスワーゲングループと商用車の製造・調達・開発領域で提携をしました。 今回は自動車業界の中でも「日野自動車」の収入という観点に迫ります。 有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。 新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

１．日野自動車の平均年収は620万円

2021年の日野自動車の年収の平均は、620万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は12,784人、平均年齢38.6歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定680～800万円程度と予測されます。

　(1) 日野自動車の平均年収 推移（2010年から）

平均年収

日野自動車

自動車業界の平均

上場企業平均

2010年

534万円

596万円

2011年

559万円

635万円

563万円

2012年

590万円

655万円

570万円

2013年

606万円

655万円

571万円

2014年

618万円

691万円

577万円

2015年

649万円

715万円

588万円

2016年

650万円

724万円

594万円

2017年

653万円

731万円

598万円

2018年

656万円

733万円

605万円

2019年

667万円

741万円

612万円

2020年

653万円

739万円

614万円

2021年

620万円

714万円

603万円

今回は、自動車業界の日野自動車の年収推移をグラフ化しました。 計測は2010年から2021年まで。 日野自動車では2010年から2021年の12年間で平均年収が86万円（116％）上昇しています 自動車業界の12年間の上昇平均は118万円（120％）ですので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では11年間で40万円（107％）です。 自動車業界としては新型コロナウイルスの影響により自動車部品の供給が滞り、また世界的な半導体不足に悩まされ、減産を余儀なくされました。自動車への需要は堅調で買いたい人は多いのに、売る新車を十分作れないという状況になっています。 今後各社とも生産回復に向けて動き出しますが、東南アジアでの感染拡大が収まるまでしばらく影響は避けられない状況といえます。 しかし、基幹産業と位置付けられる自動車事業はコロナ禍に伴う経済対策の対象となっています。特に今は、SDGs（持続可能な開発目標）の広がりでカーボンニュートラルの波が押し寄せていて、電気自動車など新エネルギー車は多くの国で消費者の購入の手助けをする仕組みが整っています。 各社は生産活動を再開、継続するために業務のデジタル化や自動化、サプライチェーンの維持や情報セキュリティの高度化などに取り組む準備を進める方向にあるようです。コロナをきっかけにこれからグループ会社や事業の再編などの変革も進むことが予想されます。

　(2) 日野自動車の生涯賃金 推移（2010年から）

生涯賃金

日野自動車

上場企業の平均

上場平均との差額

2010年

2億0747万円

-

2011年

2億1693万円

2億2450万円

-757万円

2012年

2億2920万円

2億2729万円

190万円

2013年

2億3690万円

2億2939万円

751万円

2014年

2億4183万円

2億3185万円

998万円

2015年

2億5376万円

2億3631万円

1745万円

2016年

2億5443万円

2億3897万円

1545万円

2017年

2億5552万円

2億4046万円

1506万円

2018年

2億5678万円

2億4320万円

1358万円

2019年

2億6096万円

2億4610万円

1487万円

2020年

2億5358万円

2億4481万円

877万円

2021年

2億4073万円

2億3421万円

652万円

日野自動車に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合 2億4,073万円の収入を得る事ができます。 日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で652万円。 日本の平均の1.03倍、自動車業界の平均値の0.87倍となっています。 日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において収入差が出てしまうのです。

　(3) 日野自動車の平均年収を業界と比較

業界プレイヤー

平均年収

生涯賃金

トヨタ自動車

858万円

3億3326万円

本田技研工業

799万円

3億1019万円

スズキ

665万円

2億5829万円

日産自動車

797万円

3億0928万円

マツダ

629万円

2億4415万円

SUBARU

651万円

2億5289万円

三菱自動車

652万円

2億5315万円

いすゞ自動車

759万円

2億9482万円

日野自動車

620万円

2億4073万円

上場平均

603万円

2億3421万円

今回は、自動車業界9社（トヨタ自動車、本田技研工業、スズキ、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車、いすゞ自動車、日野自動車）の平均と、日野自動車の年収推移を比較しました。 結論、日野自動車は業界平均の0.87倍、上場企業の平均年収と比べると約1.03倍の収入を得る事ができています。また2010年より日野自動車内でも平均年収が86万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

　(4) 日野自動車の年収カースト

日野自動車の年収は620万円なので、カーストは“一人暮らし貴族”です。 上場企業の平均年収は603万円で同じく”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。 東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収600万円台の企業は527社で全体の28.63％でした。

２．日野自動車の給与制度/年収推移

2021年の日野自動車の年収の平均は、620万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は12,784人、平均年齢38.6歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定680～800万円程度と予測されます。

　(1) 日野自動車の勤務状況の推移

勤務状況

平均年齢

平均勤続年数

2010年

36.3歳

14.1年

2011年

36.4歳

15.1年

2012年

36.3歳

15.1年

2013年

36.2歳

15.0年

2014年

36.4歳

14.9年

2015年

36.7歳

14.6年

2016年

36.8歳

14.5年

2017年

36.9歳

14.6年

2018年

37.1歳

14.7年

2019年

37.3歳

15.2年

2020年

37.8歳

15.8年

2021年

38.6歳

16.4年

日野自動車の平均年齢、平均勤続年数はここ12年で大きな増減をしておらず、一定といえます。 これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。 これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後　平均勤続年数は18-19年です。 日野自動車もほぼこれに当てはまります。 しかし、2019年にトヨタ自動車の豊田社長が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言しました。ですので、同業界の他企業もこれまでの年功序列の終身雇用から脱終身雇用へと舵を切る可能性はあるといえます。

　(2) 日野自動車の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

年齢

日野自動車の推定年収

上場企業の平均年収

25歳

327万円

406万円

30歳

443万円

509万円

35歳

560万円

572万円

40歳

677万円

621万円

45歳

735万円

647万円

50歳

793万円

739万円

55歳

852万円

808万円

60歳

769万円

730万円

日野自動車の給与制度は、初任給が大卒で月給211,400円ですので、初年度は300-350万円ですが 最大年収を迎える50代の年収は770～920万円になります。 日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は 25歳　　　 －79万円 30歳　　　 －66万円 35歳　　 　－12万円 40歳  　 　 ＋56万円 45歳　　 　＋88万円 50歳　　 　＋54万円 55歳　　 　＋44万円 60歳   　 　 ＋39万円 となり、上場企業の平均よりも少し高い年収となっています。 ※一般的には役職定年が55-58歳になります。 55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。 また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30％ダウンします。 当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。 次は役職ごとの年収をご覧ください。

　(3) 日野自動車の役職別の年収推移

役職	年齢	推定年収
役職なし	23歳〜29歳	350万円～530万円
主任	30歳〜	550万円〜700万円
係長	35歳〜	680万円〜810万円
課長	40歳〜	840万円〜1030万円
部長	50歳〜	1000万円〜1,250万円

（openworkのデータを参考に編集部作成） 近年は実力主義にシフトしようとしているようですが、まだ年功序列の傾向が強いようです。入社からしばらくは横並びで、30歳以降から差が出てきます。また、係長クラス以上は英語力が必要で、TOEICスコアの昇格基準があるようです。相対評価なので、成果を出していても部署によって昇進に差が出るというコメントも多く見られました。 （openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

　(4) 日野自動車の平均年収の口コミ情報

（openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

　(5) 日野自動車の福利厚生/待遇

日野自動車の福利厚生についてご紹介します。 就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。 実際に日野自動車での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。 2021年　新卒採用の募集要項

手当	扶養親族手当、住宅手当、時間外勤務手当 等
休日・休暇	年間休日121日（ゴールデンウィーク、夏期、年末年始連休有） 原則週休2日（月8日以上、弊社就業カレンダーによる） 年次有給休暇、特別休暇（介護/看護休暇、出産休暇、傷病休暇 等）　など
保険	雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険　など
福利厚生・諸制度	通勤費又はテレワーク補助、独身寮、体育館、テニスコート、グランド等各種スポーツ施設、選択式福利厚生制度、財形貯蓄制度、持家融資制度、持株会　ほか

（en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

3．日野自動車に新卒/転職で入社するには

4．日野自動車の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには