年収調査

カネカの年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

カネカの年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

衣食住から医療まで幅広い事業を展開する企業です。

1949年に旧カネボウから非繊維部門が分離し創業。塩ビ・ソーダ技術を起源に合成繊維、樹脂、食用油脂類、医療機器・医薬、電子材料など多彩な事業を展開しています。生分解性プラスチックの製造では国内メーカーで先行、設備投資を積極化し、感染症対策部門も強化しています。医療・医薬では脳動脈瘤塞栓コイルやアビガン原薬などを扱っています。アフリカの女性に大人気のカネカロン(ファッションウィッグ)なども世界へ届けており、マレーシアでも生産を開始しました。

今回は化学業界の中でも「カネカ」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

 

1.カネカの平均年収は755万円

 

カネカの平均年収は755万円

 

2022年のカネカの年収の平均は、755万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は3,472名、平均年齢41.3歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~1,000万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) カネカの平均年収 推移(2010年から)

 

カネカの平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 カネカ 業界平均 上場企業平均
2010年 691万円 701万円  
2011年 723万円 722万円 563万円
2012年 737万円 740万円 570万円
2013年 728万円 725万円 571万円
2014年 736万円 718万円 577万円
2015年 743万円 734万円 588万円
2016年 747万円 745万円 594万円
2017年 757万円 747万円 598万円
2018年 747万円 754万円 605万円
2019年 753万円 771万円 612万円
2020年 765万円 774万円 614万円
2021年 734万円 766万円 603万円
2022年 755万円 778万円 606万円

 

今回は、化学業界のカネカの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
カネカでは2010年から2022年の13年間で平均年収が64万円(109%)上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円(111%)なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円(108%)です。


化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

 (2) カネカの生涯賃金 推移(2010年から)

 

カネカの生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 カネカ 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億6838万円 -  
2011年 2億8071万円 2億2450万円 5621万円
2012年 2億8607万円 2億2729万円 5877万円
2013年 2億8263万円 2億2939万円 5324万円
2014年 2億8573万円 2億3185万円 5388万円
2015年 2億8867万円 2億3631万円 5235万円
2016年 2億9003万円 2億3897万円 5105万円
2017年 2億9373万円 2億4046万円 5327万円
2018年 2億9023万円 2億4320万円 4703万円
2019年 2億9250万円 2億4610万円 4641万円
2020年 2億9712万円 2億4481万円 5231万円
2021年 2億8510万円 2億3421万円 5089万円
2022年 2億9322万円 2億3510万円 5812万円

 

カネカに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億9,322万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で5,812万円。
おおよそ日本の平均の1.25倍、化学業界の平均値の0.97倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において6千万円近くの収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) カネカの平均年収を業界と比較

 

カネカの平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
大陽日酸 987万円 3億8303万円
住友化学 884万円 3億4306万円
三菱ガス化学 871万円 3億3825万円
信越化学工業 855万円 3億3178万円
三井化学 839万円 3億2571万円
日産化学 815万円 3億1634万円
東ソー 786万円 3億0518万円
三洋化成工業 762万円 2億9586万円
日本触媒 760万円 2億9501万円
カネカ 755万円 2億9322万円
旭化成 751万円 2億9166万円
日本ゼオン 751万円 2億9149万円
JSR 745万円 2億8911万円
エア・ウォーター 740万円 2億8724万円
ダイセル 739万円 2億8702万円
デンカ 732万円 2億8425万円
トクヤマ 722万円 2億8037万円
昭和電工 721万円 2億8003万円
ADEKA 716万円 2億7790万円
クラレ 705万円 2億7363万円
宇部興産 700万円 2億7188万円
上場平均 606万円 2億3510万円

 

今回は、化学業界21社(大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産)の平均と、カネカの年収推移を比較しました。

結論、カネカは業界平均の0.97倍、上場企業の平均年収と比べると1.25倍の収入を得る事ができています。またカネカ内でも、平均年収が2010年と比べ64万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

 (4) カネカの年収カースト

 

カネカの年収カースト

 

カネカの年収は755万円なので、カーストは“THE 中流層”です。年収カースト全体から見ると中の中に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51%でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.カネカの給与制度/年収推移

 

カネカの給与制度/年収推移

 

2022年のカネカの年収の平均は、755万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は3,472名、平均年齢41.3歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~1,000万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) カネカの勤務状況の推移

 

  カネカの勤務状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 40.0歳 17.7年
2011年 40.2歳 17.8年
2012年 40.2歳 17.6年
2013年 40.2歳 17.5年
2014年 40.2歳 17.4年
2015年 40.3歳 17.4年
2016年 40.3歳 17.3年
2017年 40.3歳 17.1年
2018年 40.3歳 17.0年
2019年 40.6歳 17.2年
2020年 40.8歳 17.3年
2021年 41.0歳 17.5年
2022年 41.3歳 17.6年

 

カネカの平均年齢は約40歳~約41歳、平均勤続年数は約17年~約18年の間で推移しています。

これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

カネカの数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

 (2) カネカの年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

カネカの年齢別の年収推移

 

年齢 カネカの推定年収 上場企業の平均年収
25歳 398万円 406万円
30歳 540万円 509万円
35歳 682万円 572万円
40歳 824万円 621万円
45歳 895万円 647万円
50歳 966万円 739万円
55歳 1,037万円 808万円
60歳 936万円 730万円

 

カネカの給与制度は、初任給が 総合職大卒で月給 224,000円、大学院卒で月給 240,400円、博士卒で月給 272,000円ですので、初年度は300~380万円ですが
50代半ばで年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は910~1,100万円になります。

若手のうちは給料はそれほど高くはありませんが、役職に付くと一気に上がります。


日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳     -8万円
30歳     +31万円
35歳      +110万円
40歳      +203万円
45歳      +248万円
50歳      +227万円
55歳      +229万円
60歳      +206万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) カネカの役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

300万円~600万円

主任

28歳〜

600万円〜750万円

係長

32歳〜

750万円〜900万円

課長

37歳〜

900万円〜1,100万円

部長

45歳〜

1,100万円〜1,400万円

(編集部独自に取得しているデータとカネカの平均年収を掛け合わせて算出)

 

 

年功序列な面もありますが、優秀な人は早く昇格していくようです。ただ評価は相対評価なので、年功序列で昇格試験を受けさせる部署もあれば、若手でも積極的に昇格させようとしてくれる部署もあったり と、昇格スピードは部署や上司によってかなり差が出てしまうようです。若いうちの給与はそれほど高くはありませんが、各種手当が充実している、というコメントも見られました。

(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) カネカの口コミ情報

 

20代女性

20代女性
20代女性

給与制度: 昼勤の若手の給料が低い。主任にあがれば給料が大きく上がるが、主任に上がるまでに8~10年くらいかかる。

評価制度: 役職に上がる速度は年功序列。

月給 残業 賞与 年収
25万円 100万円 450万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 組合員の間はほとんど年功序列で差がつかないと思う。各種手当は充実しているが、支給対象外の人にとっては不公平に感じるかもしれない。

評価制度: 個人業績の評価は部署ごとの相対評価で全体の平均値が決まっているようだ。そのため、多くの人が平均値前後に集まり、大きく差がつくことはないと思う。

月給 残業 賞与 年収
28万円 4万円 150万円 630万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 賞与はだいたい基本給の4ヶ月分くらいで後は業績によって変化する。 賞与は年に2回の7月と12月にある。 各種手当ては交代勤務なら夜勤手当て、交代手当、残業手当てはしっかりと貰える。 扶養手当、家賃手当て等もあり手当てはしっかりしている。

評価制度: 評価制度としとは部署によって異なるが自分で進んで仕事も進めていくと評価されやすい感はある。 部署によって所属の人の数が違う為人が少ない部署は評価は上がりやすい、給料はあがりやすい、昇給しやすいと個々の頑張りにもよる部分もあるがどれだけ売り上げを伸ばしている部署でも売り上げていない部署も含めた賞与額になるので致し方ない部分もあるが不公平感は否めない。

月給 残業 賞与 年収
23万円 5万円 100万円 500万円

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

給与制度の特徴: 職位給+成績 ベースアップは基本的に無い。 住宅手当は手厚い。社宅完備で社宅家賃は安い。独身寮(会社所有 あるいは借り上げ)有り。寮費は1万円以下。

評価制度: 目標管理制度。成果の評価と行動(プロセス)の評価を個別に行い総合評価とする。昇格は管理職前に5階級あり、主任昇格から登用試験がある。優秀者の早期登用は可能な制度で事例はある。1on1制度あり。

月給 残業 賞与 年収
1,000万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 昇格すればそれなりに上がる。 製造三交代の給料はかなりいい方だと思う。しかし、大卒院卒の給与は大手他社と比べると見劣りしてしまう。

評価制度: ある程度は年功序列で上がるが係長、課長クラスになるには実力がいる。

月給 残業 賞与 年収
20万円 5万円 100万円 420万円

 

 

40代男性

40代男性2
40代男性2

給与制度: 能力評価と業績評価で決定される。残業は組合もあり満額支給される。

評価制度: ビヘイビアだのコミットメントだの色々と流行りを評価基準に取り入れているが、ほとんどの人は中間の評価になる。

月給 残業 賞与 年収
40万円 10万円 200万円 800万円

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

給与制度: 昇格がないと給料は上がりにくい。 工場勤務とオフィス勤務の給与体系は同じで、地域物価差等を考えるとオフィス勤務が不利。

評価制度: 古くから目標管理制度を取り入れており、運用に慣れている。やや形式化しがちであるが。最終的には印象で評価を決めている感も。

月給 残業 賞与 年収
75万円 300万円 1,200万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) カネカの福利厚生/待遇

 

カネカの福利厚生/待遇

 

カネカの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にカネカでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

住宅手当、通勤手当(一部実費支給)、都市オフィス手当、超過労働手当、交替勤務手当、深夜業手当など

休日・休暇

昼勤務
完全週休2日制(土・日曜日)、祝日、年末年始等(年間休日121~124日)、その他年次有給休暇・慶弔休暇など
三交替勤務
16日間につき4日の休日(年間110日)、その他年次有給休暇・慶弔休暇など

保険

各種社会保険(雇用、労災、健康、厚生年金)

福利厚生・諸制度

企業年金、財産形成貯蓄制度、持株会、財形持家融資制度、社宅、独身寮、保養所、希望グループ保険など

 

 

40代女性

40代女性
40代女性

福利厚生: 年齢制限はあるが独身寮がある。家族がいる人は社宅が準備されている。単身赴任寮がある。また、住宅補助があり、東京本社は最大8万円、大阪は5万円まで補助がある。 持株や財形もある。

オフィス環境: 実務スペースは3フロアーあり、基本フリーアドレス制をとっている。 個人に割り当てられた小さなロッカーに私物やパソコンを入れることができる。 小さなカフェスペースや、ちょっとした打ち合わせやWEB会議用の仕切りスペースがある。 お昼のお弁当はケータリングサービスがあり550〜700円程度で購入できる。 飲み物の自動販売機とセブンの自動販売機がある。 東西の本社は有名ビルの中にあり、トイレは綺麗だと思う。

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 住宅補助は手厚い方かと思う。(上限8万円程度) 他は財形貯蓄、持株会などの制度もあり。

オフィス環境: 東京本社、大阪本社と両本社制をとっている。どちらも都心からのアクセスも良く立地に問題はない。 勤務スペースは在宅も増えてきたことがあり、1人あたりのスペースは多いかと思われる。

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: 住宅補助有り。賃貸や持ち家でも補助が出るので手厚く感じる。通勤手当も有るが、最近はコロナ禍により在宅ワークも職種によるが可能。在宅ワークの場合、1日500円の手当が付く。

オフィス環境: 東京と大阪に本社が有り、オフィスはビルの中なので基本清潔。本社は電車通勤。 各工業所は、工場なので部署によるが古い建物が多い。オフィスも古いので本社勤務に憧れる方はギャップがかなりある。

 

 

30代男性

30代男性2
30代男性2

福利厚生: 住宅補助は非常に良い。寮も安価で用意されており、若い人には良い。ただ、若いうちは給料が安いため、寮に入らざるを得ない。通勤手当はコロナの影響で、出社した分だけ支給に変更された。

オフィス環境: 東西本社の立地は良い。大阪本社は新しいビルで高層階ということもあり、モチベーションは上がる。東京本社は古いビルであり、天井が低く圧迫感がある。六本木エリアということもあり、ランチは高い。会議室は複数あり、充実している。ワークポッドも設置されている。

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 相対的に退職金よりも企業年金(制度)に力を入れている印象(配分が高い)。寮・社宅、持ち株会等、所謂、福利厚生は一通り充実している。

オフィス環境: 工場や研究所は配属部署により多少差異はあるものの総じて良い。東京本社(六本木一丁目)、大阪本社(中之島)は立地も含めて一等地であり、良いと言える。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.カネカに新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

 

4.カネカの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。二人の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も転職。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく採用現場の本音をお届けします。

-年収調査
-, ,