船井総研ホールディングスの年収は？新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

経営コンサル大手です。

船井総合研究所は1970年に株式会社日本マーケティングセンターとして創業。1988年に世界で初めて上場を達成し、2005年には東証一部に上場しました。中小企業向け成長支援型コンサルに強みがあり、経営コンサルティングの収入が売上構成の約8割を占めています。また、得意領域は住宅・不動産や医療業界向けなどです。子会社でシステムコンサルティングも行っています。2014年7月に持株会社体制へ移行しました。

今回はコンサルティング業の中でも「船井総研ホールディングス」の収入という観点に迫ります。
また、上場している日系コンサルティングファーム9社との比較もしていこうと思います。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

１．船井総研ホールディングスの平均年収は671万円

 

 

2021年の船井総研ホールディングスの年収の平均は、671万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は100人、平均年齢39.8歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定850～950万円程度と予測されます。

 

 

 

　(1) 船井総研ホールディングスの平均年収 推移（2010年から）

 

 

平均年収

船井総研ホールディングス

業界平均

上場企業平均

2010年

569万円

861万円

-

2011年

600万円

876万円

563万円

2012年

632万円

904万円

570万円

2013年

634万円

946万円

571万円

2014年

684万円

1,116万円

577万円

2015年

674万円

1,147万円

588万円

2016年

665万円

1,115万円

594万円

2017年

662万円

1,211万円

598万円

2018年

699万円

1,156万円

605万円

2019年

678万円

1,200万円

612万円

2020年

662万円

1,114万円

614万円

2021年

671万円

1,161万円

603万円

 

今回は、コンサルティング業界の船井総研ホールディングスの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
船井総研ホールディングスでは2010年から2021年の12年間で平均年収が102万円（118％）上昇しています。

コンサルティング業界の12年間の上昇平均は300万円（135％）で、業界全体としても賃金が上昇しています。また上場企業の平均では11年間で40万円（107％）です。

《コンサルティング業界の新型コロナウィルスの影響》
業績自体への影響は軽微！
コンサルティング業界全体としては、クライアント企業の投資抑制による案件の中止や新規案件獲得の低調により2020年などは採用が縮小されたりもしていました。しかし、2021年からは一転し、現在では大手コンサルティングファームから中小系ファームまで売り手市場になっています。
というのも、クライアントからコロナショックを受けた見通しの明確化、直近の景気後退を受けた対策など、「危機対応」を主とする案件への依頼が増えたからです。
以前から「景気に関わらず、これから伸び続ける市場が3つある。それは、教育、物流、そしてコンサルティング業界。」と言われています。コンサルティングファームの実力が問われるのはクライアントの課題が変化する景気後退時。まさにコロナ禍の今と言えます。
コロナ以前から、常駐を含め働く場所を選ばず柔軟に対応できる環境は整備されていたため、環境面・業務面でスムーズにリモートワークに移行できました。ただその半面、リモートでの取り組みを前提としたプロジェクトが増えると、日本に所在するコンサルティングファームに依頼する価値は何か、ということが問われることになるでしょう。

 

 

 

　(2) 船井総研ホールディングスの生涯賃金 推移（2010年から）

 

 

生涯賃金

船井総研ホールディングス

上場企業の平均

上場平均との差額

2010年

2億2108万円

-

-

2011年

2億3289万円

2億2450万円

839万円

2012年

2億4539万円

2億2729万円

1809万円

2013年

2億4817万円

2億2939万円

1878万円

2014年

2億6746万円

2億3185万円

3560万円

2015年

2億6358万円

2億3631万円

2727万円

2016年

2億6014万円

2億3897万円

2117万円

2017年

2億5897万円

2億4046万円

1851万円

2018年

2億7340万円

2億4320万円

3020万円

2019年

2億6507万円

2億4610万円

1898万円

2020年

2億5688万円

2億4481万円

1208万円

2021年

2億6053万円

2億3421万円

2632万円

 

船井総研ホールディングスに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億6,053万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で2,632万円。
おおよそ日本の平均の1.11倍、コンサルティング業界の平均値の0.58倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において収入差が出てしまうのです。

 

 

 

　(3) 船井総研ホールディングスの平均年収を業界と比較

 

 

業界プレイヤー

平均年収

生涯賃金

M&Aキャピタルパートナーズ

2,688万円

10億4383万円

日本M&Aセンター

1,243万円

4億8278万円

野村総合研究所

1,225万円

4億7567万円

シグマクシス

1,170万円

4億5422万円

三菱総合研究所

1,111万円

4億3152万円

ベイカレント・コンサルティング

1,102万円

4億2774万円

ドリームインキュベータ

976万円

3億7907万円

山田コンサルティンググループ

804万円

3億1204万円

船井総研ホールディングス

671万円

2億6053万円

タナベ経営

619万円

2億4046万円

上場平均

603万円

2億3421万円

 

今回は、コンサルティング業10社（M&Aキャピタルパートナーズ、日本M&Aセンター、野村総合研究所、シグマクシス、三菱総合研究所、ベイカレント・コンサルティング、ドリームインキュベータ、山田コンサルティンググループ、船井総研ホールディングス、タナベ経営）の平均と、船井総研ホールディングスの年収推移を比較しました。

結論、船井総研ホールディングスは業界平均の0.58倍、上場企業の平均年収と比べると1.11倍の収入を得る事ができています。

 

 

 

　(4) 船井総研ホールディングスの年収カースト

 

 

船井総研ホールディングスの年収は671万円なので、カーストは“一人暮らし貴族”。

東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収600万円台の企業は527社で、全体の28.63％でした。

上場企業の平均年収は603万円で同じく”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

２．船井総研ホールディングスの給与制度/年収推移

 

 

2021年の船井総研ホールディングスの年収の平均は、671万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は100人、平均年齢39.8歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定850～950万円程度と予測されます。

 

 

 

　(1) 船井総研ホールディングスの勤務状況の推移

 

 

平均年齢

平均勤続年数

2010年

34.1歳

7.1年

2011年

34.5歳

7.5年

2012年

34.8歳

7.5年

2013年

34.5歳

7.5年

2014年

38.6歳

9.1年

2015年

37.8歳

7.6年

2016年

38.8歳

8.4年

2017年

39.2歳

8.9年

2018年

38.7歳

8.3年

2019年

39.0歳

8.7年

2020年

39.2歳

9.4年

2021年

39.8歳

10.2年

 

船井総研ホールディングスの平均年齢はここ12年で約34歳から約40歳へと上がり、平均勤続年数も約7年から約10年と伸び続けています。
船井総研ホールディングスの入社3年以内の離職率は公表されていません。平均年齢、平均勤続年数ともに伸びているのは2014年にホールディングス化したことも一因ではあると思いますが、離職率も下がってきているのではないかと推測されます。

 

コンサルティング業界全体を見ると離職率は平均20％、平均勤続年数は一桁台となっています。

一般的な企業と比べるとコンサルティング業界は離職率は高いです。ただ、離職理由としてはネガティブな理由ではなく、「違う領域にチャレンジしたい」「自分のスキルをさらに磨くためにもっと領域特化したコンサルティングファームに行きたい」「独立して起業したい」などといった自身のキャリアプランの実現・更なるステップアップを図るとても前向きな退職が多いようです。

 

 

 

　(2) 船井総研ホールディングスの年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

 

年齢

船井総研ホールディングスの推定年収

上場企業の平均年収

25歳

353万円

406万円

30歳

480万円

509万円

35歳

606万円

572万円

40歳

732万円

621万円

45歳

795万円

647万円

50歳

858万円

739万円

55歳

922万円

808万円

60歳

832万円

730万円

 

船井総研ホールディングスの給与制度は、初任給が大卒月給：270,000円（固定残業代月73,000円/45時間　含む）ですので、初年度は350～400万円ですが、順調にいけば30代後半に年収700万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は830～980万円になります。

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳　　 　 －53万円
30歳　　  　－29万円
35歳　  　　＋34万円
40歳　　　＋111万円
45歳　　　＋148万円
50歳　　　＋119万円
55歳　　　＋114万円
60歳　　　＋102万円

となり、上場企業の平均よりも少し高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30％ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

　(3) 船井総研ホールディングスの役職別の年収推移

 

役職	年齢	推定年収
役職なし	23歳〜27歳	400万円～550万円
主任	28歳〜	500万円〜700万円
係長	32歳〜	700万円〜900万円
課長	37歳〜	900万円〜1,050万円
部長	45歳〜	950万円〜1300万円

（openworkのデータを参考に編集部作成）

 

 

船井総研ホールディングスは年功序列ではなく成果を出すことで年収が上がる給与体系なので、役職に昇進すると年収が上昇していきます。ただし、課長、部長クラスは狭き門のようです。
評価制度は360°評価の定性評価といくら稼いだ等の定量評価を採用しています。

（openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

 

 

 

　(4) 船井総研ホールディングスの口コミ情報

 

 

 

 

 

 

（openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

 

 

 

　(5) 船井総研ホールディングスの福利厚生/待遇

 

 

船井総研ホールディングスの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に船井総研ホールディングスでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報は情報収集次第追加します。

 

2022年　新卒採用の募集要項

手当	家族手当、通勤手当、資格手当等
休日・休暇	完全週休2日制（土日） 　年間休日：125日 　有給休暇：10日～25日 　休暇制度：年末年始休暇、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇
保険	社会保険完備（健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険（労災））
福利厚生・諸制度	社宅、各種財形貯蓄、保養所制度、社員持株会奨励金、結婚・出産に対する祝い金、お悔やみごとに対する見舞金、産前産後休業、育児休業、介護休業、ホームヘルパー制度、時差出勤制度など

 

 

 

3．船井総研ホールディングスに新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

4．船井総研ホールディングスの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには