総合不動産大手の野村不動産は「プラウド」シリーズの分譲マンションのほか、オフィスビル、都市再開発などを手掛けています。
また「健康経営優良法人」として経済産業省の「ホワイト500」の認定を受けているほか、ダイバーシティ経営企業100選を受賞するなど、働きやすさをアピールしている企業でもあります。
野村不動産の採用情報、就活にあたっての対策などをみていきましょう。
2.野村不動産の募集職種と初任給、選考フローなど
野村不動産の募集職種は2種類の総合職があります。ひとつは全国勤務(海外含む)、もうひとつは首都圏勤務です。
事業展開
住宅事業 | 首都圏中心にした「PROUD」ブランドのマンション分譲、戸建て住宅などの展開。 |
オフィスビル事業 | オフィスビルの企画開発からテナント誘致、運営・管理までを手掛ける。 |
商業施設事業 | 地域型ショッピングセンターの開発。 |
物流施設事業 | 物流用地の情報収集、開発から竣工後の運営管理までを提供。 |
再開発、複合開発事業 | 駅前などの再開発事業。 |
その他の事業 | 海外事業、ホテル事業、シニア事業リノベーション事業、CRE(企業が保有する不動産)や不動産投資法人など |
初任給
修士了:254,000円
大学卒:240,000円
選考フローはプレエントリーの後に会社説明会・社員訪問があり、その後にES提出・適性検査・PR動画の提出へと進みます。
書類選考ののち、3回の面接を経て内々定です。
なお、2019~2020年の間に実施されたそれぞれのフローの具体的な内容については以下のような体験談があります。
1次面接:個人面接(1対1)ーESの深堀りや軸について。
2次面接:個人面接(1対1)ー人事部長クラスとの面接。ESと大学時代に経験したことの深堀り、周りからなんと言われるか、短所と長所、この世に野村不動産がなかったらどこに行きたいか。
3次面接:集団面接(学生2対面接官5)ー役員が4人。交互にESから気になっている部分、志望動機を聞かれた。意外と和やかな雰囲気。
<引用「就活NEXT 未来を変える会社2022-2023」日経HR p114>
「この世に野村不動産がなかったら」とはユニークな質問ですが、面接では全体的にコミュニケーション能力が重視されています。思わぬ質問が飛んでくることは知っておきましょう。
2.野村不動産の社風
野村不動産は
「安心・安全で快適な街をつくり、そこに住まい、集う人々のくらしや時を豊かにすることで、よりよい“あした”を創り出していく」
という約束のもと、以下のような企業理念を掲げています。
あしたを、つなぐ
私たちは、人、街が大切にしているものを活かし
未来(あした)につながる街づくりとともに
豊かなときを人びとと共に育み
社会に向けて、新たな価値を創造し続けます。
不動産事業は最終的に「ひとの生活」を創るものであるという原点を押さえておきましょう。特に野村不動産はマンション分譲に強みを持ち、生活そのものを支える存在でもあります。
オフィスビルや商業施設も同様に、長期的には人の暮らしを創るものです。そうした視線から野村不動産の事業を眺めることは重要です。
また、社風としては自由闊達で、立場を超えて互いの意見や考え方を尊重する空気があります。その意味では器の大きい企業とも言えるでしょう。
若いうちから大きな仕事を任せる文化があり、チャレンジ精神の高い人にはやり甲斐のある場所でもあるでしょう。
但しその分、自分で考えてしっかりとそれを伝える能力が求められます。
また、不動産業界の仕事はひとつひとつが大きなプロジェクトですから、忍耐強くやり抜く力も求められます。
それに沿った自分のエピソードを語るのも良いでしょう。
3.コロナ禍で社員からの評判が上がった
ところで、コロナ禍において、あるランキングが雑誌に掲載されています*2。
会社に対する社員の満足度の変化を示したものです。
野村不動産は
「コロナ禍に社員の評価を上げた企業ランキング」
「コロナ時代に社員の一体感が高まったランキング」
で1位を獲得。そして
「コロナ時代に社員のモチベーションを上げた企業ランキング」
では3位に入っています。
コロナへの対策で、野村不動産についてはこのようなクチコミが紹介されています。


主体性を重視する土壌が育っていることもこうした対応に繋がっていると考えられます。
4.野村不動産への就活にあたって参考にしたいサイトとまとめ
まず、野村不動産の事業全体と経営戦略をチェックしておきましょう。統合レポートと中期経営計画がダウンロードできます。
「統合レポート・アニュアルレポート」:リンク
「中期経営計画」:リンク
また、中期経営計画の背景について語られているのがこちらです。
「一人ひとりの未来のために。」:リンク
進行中のものも含めた主なプロジェクトも紹介されているので、近場であれば立ち寄ってみるのも良いでしょう。これらを企画・土地取得の段階から創る仕事だということを想像してみましょう。就活を意識しながら眺めてみると、また違った気づきがあるかもしれません。
「物件紹介」:リンク
とにかく「自主性」を大切にするのが野村不動産です。
優柔不断な態度に終始しないように注意しましょう。自分が持つ意見は内容よりも「発する態度」を大切に考えて下さい。
採用サイトには情報がかなり豊富に掲載されています。
野村不動産が持つ「軸」とはどのようなものか、時代をどのように捉えビジネス展開をしようとしているのか、そしてそこに自分がどうマッチするのかしっかりとアピールしましょう。