企業研究
副業者に的を絞った「ギグパートナー」の募集も、ヤフーの採用情報と就活対策

 

ネットサービス国内最大であり先駆者でもあるヤフー(Yahoo!)は、現在はZホールディングスの一員です。

 

新卒採用、転職者採用に垣根を設けず通年採用を実施しているほか、「ギグパートナー」と呼ばれる枠で副業者の募集も行っています。

 

ヤフー(Yahoo!)の採用情報や対策について見ていきましょう。

 

 

 

1.Zホールディングスとヤフー(Yahoo!)

 

 

少し複雑な話ではありますが、2019年10月に持株会社として誕生したZホールディングスは「旧ヤフー(Yahoo!)」であり、現在のヤフー(Yahoo!)は、Zホールディングスの100%子会社として新しくできたものです。

 

また、Zホールディングスそのものは、ソフトバンクのグループ会社です。

 

ここ数年、Zホールディングス(旧ヤフー(Yahoo!))は積極的に他企業と資本業務提携を行っており、その延長に持株会社Zホールディングスが設立されたという経緯があります。

主な動きは下のようなものです。

 

 

2009年Gyaoを子会社化
2015年文房具通信販売のアスクルを子会社化
2018年ジャパンネット銀行を子会社化
ソフトバンクとの合弁会社「PayPay」設立
2019年6月ソフトバンクの連結子会社に
2019年9月ファッションECサイトZOZOを買収
2019年10月「ヤフー(Yahoo!)」は「Zホールディングス」に名称変更
新「ヤフー(Yahoo!)」に事業譲渡
2020年12月LINEがZホールディングス傘下に(予定)

 

 

 

ソフトバンクが主導した企業買収などもあり様々な経緯を経て、多くの企業がZホールディングスの傘下にあります。

なお、Zホールディングス傘下の他の企業としては、

 

・スポーツナビ

・バズフィードジャパン

 

などもあります。

 

ソフトバンクの狙いとしては、日本・アジアでの「GAFA(=グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)」のような存在を目指しているというものです。

 

 

2.ヤフー(Yahoo!)の各種採用枠

 

 

ヤフー(Yahoo!)が求める人材像は「ヤフーバリューを体現し、常にユーザーのために進化できる人」です。

 

そして採用では、新卒・既卒・転職などの枠組みを設けていないのが特徴です。

その代わりにある採用枠は、

 

・ポテンシャル採用

・キャリア採用

・ギグパートナー

 

という区分です。それぞれについて紹介していきます。

 

 

①ポテンシャル採用

 

対象は「新卒・既卒・就業者(応募時30歳以下かつ入社時18歳以上)」です。

通年採用で、入社時期は4月と10月の年2回が設定されています。

面接は、現在はオンライン形式です。

 

 

②キャリア採用

 

「各ポジションに求められるスキル、資質を有する方」を対象にしています。

他企業のキャリア採用と同じ形式と考えて良いでしょう。

面接は、現在はオンライン形式です。

 

 

③ギグパートナー

 

ヤフー(Yahoo!)の採用の最大の特徴と言って良いでしょう。

原則として出社を伴わない業務委託の形で、副業先としてヤフー(Yahoo!)で働く人材を求めているというものです。出社を伴わない勤務形態を標準としています。

 

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが浸透しているという環境の中で、2020年7月に副業人材を募集してみたところ、100名程度の枠に対して幅広い分野から4500人の申し込みがありました*1。

 

年齢制限はなく、在学中のエントリーも可能(未成年の場合は保護者の同意が必要)というユニークな形式は、幅広く優秀な人材を求めているの枠とも言えるでしょう。

 

・「より創造的な便利を生み出す」ために、自律自走して業務を進められる

・「より創造的な便利を生み出す」ためのスキルや経験を持っている

 

というのが条件です。

 

業務委託という形の契約では「自律自走」は当然の条件とも言えます。

 

初めての副業、という場合にも、最低でも周辺事務や本業との兼ね合いは自分で管理できなければ難しいでしょう。

 

ヤフー(Yahoo!)に限らず一般論で言っても、副業・兼業者と契約を結ぶ企業のメリットは、他業種や他社で得たその人のスキルを持ち込んでくれる、生かしてくれるというものです。それを感じられない人とは契約を結ぼうということにはなりません。

 

どこでどんなスキルを身につけてきて、それがヤフー(Yahoo!)とどうマッチするのかをアピールできなければなりませんし、最初の募集の状況を見ても狭き門です。

数字上の実績よりも、どんなプロジェクトをやってきて、それぞれの中でどのような意見を自分は出してきたのか、というところを語れることが重要です。

 

また、本業の勤め先が就業規則の中で副業を全面禁止しているという場合、発覚するとヤフー(Yahoo!)にも迷惑をかけることになります。そのような人を避けるのは、コンプライアンスを重視する企業であれば当然のことです。

 

 

 

3.募集職種とコース

 

 

キャリア採用やギグワーカーの場合は、本人の持っているスキルと相談、という部分がありますが、新卒などの「ポテンシャル採用」の場合、募集職種とコースが事前に案内されています。

 

①エンジニアコース

 

大きく分けて、アプリケーション・プラットフォーム開発領域、データサイエンス領域、インフラ領域の3つの分野から成り立っています。

 

 

②デザイナーコース

 

コマースサービス領域、メディアサービス領域、PIM(Personal Information Manager)領域、サービス統括領域、インフラシステム領域に分かれています。

 

 

③ビジネスコース

 

大きく分けて、コマース営業、メディア営業という2分野があります。

 

 

 

4.ヤフー(Yahoo!)の面接などへの対策

 

 

面接内容は、他の企業とそう大きく違うわけではありませんが、重要なのはヤフー(Yahoo!)やグループ企業も含めた事業をしっかり理解しているかどうかです。

 

特にEC事業はヤフー(Yahoo!)の売上の大半を占める大黒柱です。

EC市場の近年の動きや、ヤフー(Yahoo!)の中ではどのようなEC事業があるのかは最低限知っておきたい所です。

 

ヤフー(Yahoo!)のサービス一覧はこちらのサイトから見ることができます。

about.yahoo.co.jp/service/

 

そして、現在あるヤフー(Yahoo!)のプラットフォームを用いてどのような事業展開が可能かといったことも考えてみましょう。

なお、特定の資格を持っているかどうかよりも、「ヤフー(Yahoo!)で役立つ人材かどうか」が最も重要視されていますので、企業研究は欠かせません。

 

サービス理解のために、日頃からヤフー(Yahoo!)が展開する各種サービスを利用し、良い点や悪い点について考えておくことも大切です。

 

 

 

5.参考書籍、サイトとまとめ

 

 

ヤフー(Yahoo!)のここまでの躍進についてまとめられた書籍として「ヤフージャパン 市場との対話: 20年間で時価総額50億円を3兆円に成長させたヤフーの戦略」(徳間書店)があります。

経営陣の目線から、いちベンチャーが株式を上場し、巨大企業にまでなった経緯が書かれています。

 

そして、全部門の社員のインタビューをまとめた「Yahoo! JAPAN全仕事 現場200人に聞く、過去→現在→未来」があります。興味のある分野について読んでみると良いでしょう。

 

ヤフー(Yahoo!)の事業や現状についてのIR関連資料は、Zホールディングスのサイトに掲載されています。

 

www.z-holdings.co.jp/ir/

 

ここから、統合報告書や決算発表資料には目を通しましょう。

 

また、Zホールディングスの親会社であるソフトバンクの目標は「日本やアジアのGAFAになる」というものです。

GAFAについての基礎知識、ヤフー(Yahoo!)との比較までできていれば完璧でしょう。

 

「なぜヤフー(Yahoo!)なのか」「それは他の企業でもできるのではないか」といった質問もありますが、それに答えるためにもまずヤフー(Yahoo!)の事業を知り、どんなプラットフォームに目をつけているのか話せるようにしておきましょう。

 

 

参考資料/参考データ
*1「コロナ下の副業ブーム 相次ぐ解禁、副業人材募る企業も」日本経済新聞電子版 2020年11月1日
www.nikkei.com/article/DGXMZO65479880W0A021C2000000

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