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第二新卒は履歴書でアピール!好印象を与える履歴書を書くポイント

第二新卒は履歴書でアピール!好印象を与える履歴書を書くポイント

新型コロナの影響により日本航空グループ、ANAホールディングスを中心に、2021年4月入社の採用が急速に縮小しました。

 

企業にとって新卒採用は企業の人材ピラミッドを構成するために毎年一定数必要ではあるものの

新卒にこだわる必要はありません。蛇口の栓と同じで不景気の時には栓を締め、景気回復をした際に再度蛇口を緩めばいいのです。

 

こうした時に起こるのが、第二新卒の採用合戦です。

リーマンショック時もそうでした。2022年の4月に向けて第二新卒の採用合戦が既に見込まれています。

 

社会人経験1~3年程度が一般的には第二新卒と呼ばれます。

新卒とは異なり、第二新卒は職歴があるため、履歴書で自身のビジョンをしっかり掲示することが大切です。

しかし新卒とは異なり、中途採用となるとすべての履歴書が採用担当者にすみずみまで読むことはありません。

履歴書を作成する時は、「採用担当者の目に留まる履歴書」を意識する必要があります。

 

そこで今回は第二新卒での転職活動で好印象を残せる履歴書の書き方を紹介します。

 

1.企業の採用担当が「見たい」履歴書とは?

 

履歴書で大切なのは、「この履歴書をもっと詳しく読んでみたい」と思わせることです。そのためには、必要な情報を記入しつつも、全体を見たとき好印象を与えるような履歴書を準備しなければいけません。

 

まず基本的な点として、写真はスピード写真ではなくプロに撮ってもらうようにします。たくさんの履歴書が並べば、目を引くのはプロによるきれいな証明写真です。自分で撮るときと異なり、姿勢や髪型、表情なども整えてくれるので、採用担当者に爽やかで清潔感のあるきちんとした人物という印象を与えられます。

 

また履歴書を選ぶときには、それぞれの記入欄の大きさに注意が必要です。記入できる学歴・職歴が少ないのにその部分の記入欄が広いと空欄の多い履歴書になってしまいます。反対に志望動機をたくさん書きたいのに欄が小さいと、伝えたいことが書けなかったり細かくて読みにくくなったりしてしまうでしょう。

 

市販の履歴書以外にインターネット上のテンプレートなども活用して、自分の書きたいこと・書けることに合ったフォーマットを選ぶと、全体のバランスが良い履歴書を作れます。

 

2.履歴書の書き方で印象をアップさせる

 

一般的に第二新卒とは「新卒での入社から3年以内の転職者」を指します。そのため第二新卒は、自分のやり方や固定概念に染まっていない、社風になじみやすい人材であることが期待されています。

 

またビジネスマナーをわきまえているのはもちろんのこと、転職してくるからには会社に貢献する意欲がどれだけあるのかも見られています。

 

履歴書の書き方で、自分が「会社の求める人物像」であることを印象づけるようにしましょう。

 

①.誤字脱字がないよう正確に記入する

履歴書の書き方が雑で誤字脱字があると、仕事が不正確な人物だと思われてしまうかもしれません。日付、名前、住所など間違えないようにし、フォーマットの指示通りに丁寧に記入することが大切です。

 

履歴書のフォームに「フリガナ」と片仮名で記入されていれば片仮名で、「ふりがな」と平仮名で記入されていれば平仮名でかなを振ります。日付は西暦・和暦のどちらでも構いませんが、履歴書全体を通してどちらかに統一しましょう。

 

住所はマンション名や部屋番号まで正確に記入します。漢字は略字を使わず、旧漢字をそのまま使用し、学校名、会社名の記入もすべて正式名称です。

 

第二新卒かどうかに関わらず注意すべき基本的な部分ですが、こういった細かなポイントを押さえると、ビジネスマナーがしっかりしていると採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

 

②.職歴は上手に空白を埋めてスキル・経験をアピール

第二新卒での転職の場合、職歴が短いため書ける内容は少ないかもしれません。しかし空白が多い履歴書は印象が悪いので、工夫してできるだけ空白を減らすようにします。

 

例えば一般的に学歴は高校卒業から記入しますが、記載できる学歴・職歴のボリュームが少なければ中学卒業から書いても構いません。

 

また職歴欄には、前職の会社名だけでなく、成果・実績も具体的に記載し、前職で身に着けたスキルをアピールしましょう。アピールできる実績が少ない場合は、会社の事業内容、規模や実際に行なってきた業務内容、経験を書くと、空白を埋めつつ、これまでどのような働きをしてきたのかを知ってもらえます。

 

そうすることで採用担当者は、その人物を採用すると会社にどのような益があるのかイメージしやすくなるでしょう。

 

【NG例】

学歴・職歴

平成〇

(株)○○○入社 営業部配属

平成〇

(株)○○○退職

 

【OK例】

学歴・職歴

平成〇

株式会社○○○入社 (事業内容:文房具の開発・販売)

東京支社営業部 配属

新規顧客の開拓、店舗への納品を担当

平成〇

新規開拓数1位を獲得

担当エリアのリーダーに就任

平成〇

店舗でのPR活動を企画

販売促進のためのキャンペーンを企画・運営し、

キャンペーンを実施した都内10店舗にて売り上げの増加を達成する

平成〇

一身上の都合により退職

 

③.志望動機で熱意をみせる

志望動機では、いかにその会社に入りたいのかといった熱意と意欲のアピールが大切です。最初に結論を述べると、導入部で興味が高まり最後まで読んでもらいやすくなります。

 

志望動機は「どんな仕事をやりたいか」だけではなく「どんなことができるのか」、「会社にとってどんな仕事をすべきだと考えているのか」まで書くことで、会社に貢献できる人材であることをアピールします。

 

第二新卒を採用するときは、その人物が社風にマッチするのかも見られているので、志望動機は企業方針と一致するようにすべきです。

 

ただし「御社の企業理念に感銘を受けました」といった上辺だけの志望動機では、採用担当者に熱意が伝わりません。企業理念と自分のキャリアプランを結び付け、自分だけの「この会社でなければいけない理由」を考えましょう。

 

また希望記入欄に給与や休日など待遇面の希望を書いてしまうと、せっかく熱意のこもった志望動機を書いても仕事に対する意欲へマイナス印象を与えます。希望する職種など転職の必要最低限の条件のみにして、後は「貴社規定に従います」と書くことがおすすめです。

 

3.まとめ

 

第二新卒の履歴書は、きちんと記入欄が埋まっていて体裁の整った丁寧な印象を与えることが大切です。転職活動は履歴書の準備から始まっています。採用担当者の目に留まるように、前職の業務内容や経験を具体的に書いて自分をしっかりアピールし、入社に対する熱意を伝えましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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