曳船業務を行う海運会社です。神奈川県横浜市に本社があります。
1947年、日本初の民間曳船業者として創業。横浜・川崎・千葉・東京港など東京湾全域を営業エリアとしています。東京湾を横断する久里浜−金谷間のカーフェリー、横浜港での観光船などのほか、旅客船に付随した売店・食堂も併営しています。また国外では中国・香港で現地企業と合弁で曳船会社を経営しています。近年はe5ラボ社とリチウムイオン電池と水素燃料電池を併用した電気推進曳船の開発にも力を入れています。
今回は海運業の中でも「東京汽船」の収入という観点に迫ります。
有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。
1.東京汽船の平均年収は922万円
2021年の東京汽船の年収の平均は、922万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は陸上49名 海上186名の合計235名、平均年齢39.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定810~1,070万円程度と予測されます。
(1) 東京汽船の平均年収 推移(2010年から)
平均年収 | 東京汽船 | 業界平均 | 上場企業平均 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 899万円 | 902万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 935万円 | 862万円 | 563万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 942万円 | 895万円 | 570万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 914万円 | 856万円 | 571万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 918万円 | 865万円 | 577万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 909万円 | 903万円 | 588万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 898万円 | 923万円 | 594万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 899万円 | 912万円 | 598万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 949万円 | 888万円 | 605万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 981万円 | 900万円 | 612万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 956万円 | 910万円 | 614万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 922万円 | 915万円 | 603万円 |
今回は、海運業の東京汽船の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
東京汽船では2021年の平均年収は2010年に比べて23万円の上昇(103%)となっています。
海運業の平均年収は12年間で13万円の上昇(101%)、また上場企業の平均年収は11年間で40万円の上昇(107%)となっています。
日本は海に囲まれた島国で、輸出入の99%以上(重量ベース)を海運が担っています。海運企業は近年、厳しい業績が続いていましたが、新型コロナの影響で巣ごもり需要により注文が増え、荷物の量は急増しました。また、感染者が増えたことによって港湾の作業員が不足し、港湾が混雑しコンテナ不足、スペース不足に陥りました。その結果海上運賃が高騰し、業界全体としては順調に業績を伸ばしつつあります。
(2) 東京汽船の生涯賃金 推移(2010年から)
生涯賃金 | 東京汽船 | 上場企業の平均 | 上場平均との差額 | ||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 3億4890万円 | - | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 3億6307万円 | 2億2450万円 | 1億3857万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 3億6587万円 | 2億2729万円 | 1億3857万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 3億5760万円 | 2億2939万円 | 1億2821万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 3億5901万円 | 2億3185万円 | 1億2716万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 3億5572万円 | 2億3631万円 | 1億1941万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 3億5146万円 | 2億3897万円 | 1億1248万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 3億5181万円 | 2億4046万円 | 1億1135万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 3億7141万円 | 2億4320万円 | 1億2821万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 3億8366万円 | 2億4610万円 | 1億3756万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 3億7127万円 | 2億4481万円 | 1億2646万円 | ||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 3億5795万円 | 2億3421万円 | 1億2374万円 |
東京汽船に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
3億5,795万円の収入を得る事ができます。
日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で1臆2,374万円。
おおよそ日本の平均の1.53倍、業界の平均値の1.01倍となっています。
日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において1億円以上もの収入差が出てしまうのです。
(3) 東京汽船の平均年収を業界と比較
業界プレイヤー | 平均年収 | 生涯賃金 | |||||||||||||||||||||||||||||
商船三井 | 1,026万円 | 3億9837万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
共栄タンカー | 993万円 | 3億8573万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
日本郵船 | 955万円 | 3億7080万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
東京汽船 | 922万円 | 3億5795万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
川崎汽船 | 907万円 | 3億5205万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
飯野海運 | 901万円 | 3億4979万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
乾汽船 | 898万円 | 3億4847万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
NSユナイテッド海運 | 872万円 | 3億3869万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
川崎近海汽船 | 764万円 | 2億9665万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
明治海運 | 681万円 | 2億6457万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
上場平均 | 603万円 | 2億3421万円 |
今回は、海運業10社(商船三井、共栄タンカー、日本郵船、東京汽船、川崎汽船、飯野海運、乾汽船、NSユナイテッド海運、川崎近海汽船、明治海運)の平均と、東京汽船の年収推移を比較しました。
結論、東京汽船は業界平均の1.01倍、上場企業の平均年収と比べると1.53倍の収入を得る事ができています。
(4) 東京汽船の年収カースト
東京汽船の年収は922万円なので、カーストは上流階級の“脱 中流層”です。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収900万円台の企業は42社で全体の2.28%でした。
上場企業の平均年収は603万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。
2.東京汽船の給与制度/年収推移
2021年の東京汽船の年収の平均は、922万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は陸上49名 海上186名の合計235名、平均年齢39.2歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定810~1,070万円程度と予測されます。
(1) 東京汽船の勤務状況の推移
平均年齢 | 平均勤続年数 | ||||||||||||||||||||||||||||||
2010年 | 39.6歳 | 16.1年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2011年 | 40.0歳 | 16.1年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2012年 | 39.3歳 | 16.0年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2013年 | 38.6歳 | 15.3年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2014年 | 38.3歳 | 14.7年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2015年 | 38.0歳 | 14.4年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2016年 | 37.5歳 | 13.9年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2017年 | 37.1歳 | 13.6年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2018年 | 37.4歳 | 14.0年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2019年 | 38.0歳 | 14.8年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2020年 | 38.5歳 | 15.3年 | |||||||||||||||||||||||||||||
2021年 | 39.2歳 | 15.8年 |
ここ12年間東京汽船の平均年齢は37~40歳、平均勤続年数は約14~16年の間で推移しています。平均年齢、平均勤続年数とも12年間で大きな増減をしておらず、一定といえます。
これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。
東京汽船もそれに近い数値であり、安定して働ける企業といえます。
(2) 東京汽船の年齢別の年収推移
平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。
年齢 | 東京汽船の推定年収 | 上場企業の平均年収 | |||||||||||||||||||||||||||||
25歳 | 486万円 | 406万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
30歳 | 659万円 | 509万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
35歳 | 833万円 | 572万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
40歳 | 1,006万円 | 621万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
45歳 | 1,093万円 | 647万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
50歳 | 1,180万円 | 739万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
55歳 | 1,266万円 | 808万円 | |||||||||||||||||||||||||||||
60歳 | 1,143万円 | 730万円 |
東京汽船の推定年収を日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は
25歳 +80万円
30歳 +150万円
35歳 +261万円
40歳 +385万円
45歳 +446万円
50歳 +441万円
55歳 +458万円
60歳 +413万円
となり、上場企業の平均よりもかなり高い年収となっています。
※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。
当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。
(3) 東京汽船の役職別の年収推移
役職 |
年齢 |
推定年収 |
役職なし |
23歳〜27歳 |
300万円~650万円 |
主任 |
28歳〜 |
670万円〜870万円 |
係長 |
32歳〜 |
900万円〜1,060万円 |
課長 |
37歳〜 |
1,080万円〜1,320万円 |
部長 |
45歳〜 |
1,250万円〜1,600万円 |
(編集部独自に取得しているデータと東京汽船の平均年収を掛け合わせて算出)
東京汽船の評価制度や昇給、昇進についての詳細のデータがありませんので、情報収集次第追記します。
(4) 東京汽船の口コミ情報
情報収集次第追加します。
(5) 東京汽船の福利厚生/待遇
東京汽船の福利厚生/待遇についての詳細のデータがありませんので、情報収集次第追記します。
20代男性
福利厚生: 退職金のみ。
オフィス環境: 船勤務なので陸上の仕事とはまた違ったものがある。
30代男性
福利厚生: 退職金・財形・持株会程度。住宅補助は1~2万円だが、その分給料が高めだと思う。
オフィス環境: 立地はいいがそれだけ。
(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
3.東京汽船に新卒/転職で入社するには
4.東京汽船の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには