昭和電工の年収は？新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

1908年発祥の総合化学メーカーです。

大分の臨海部で石油化学の基幹プラントを操業し、石油化学のほか、アンモニアやアクリロニトル等の化学品、アルミニウム、電炉向け黒鉛電極、ハードディスク（HD）記録媒体、レアアース磁石合金など幅広い事業を展開しています。素材特性を生かした材料設計から機能評価、モジュール部品化を含むプロセス技術に至る機能設計技術を高め、2017年にはドイツのSGLカーボン社の黒鉛電極事業を買収し、世界トップになりました。また、2023年には昭和電工マテリアルズと統合し、更なる成長が期待されています。

今回は化学業界の中でも「昭和電工」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

 

１．昭和電工の平均年収は721万円

 

 

2022年の昭和電工の年収の平均は、721万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は3,365名、平均年齢41.1歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定540～940万円程度と予測されます。

 

 

 

 

　(1) 昭和電工の平均年収 推移（2010年から）

 

 

平均年収

昭和電工

業界平均

上場企業平均

2010年

664万円

701万円

2011年

651万円

722万円

563万円

2012年

702万円

740万円

570万円

2013年

696万円

725万円

571万円

2014年

656万円

718万円

577万円

2015年

694万円

734万円

588万円

2016年

695万円

745万円

594万円

2017年

703万円

747万円

598万円

2018年

719万円

754万円

605万円

2019年

760万円

771万円

612万円

2020年

815万円

774万円

614万円

2021年

795万円

766万円

603万円

2022年

721万円

778万円

606万円

 

今回は、化学業界の昭和電工の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
昭和電工では2010年から2022年の13年間で平均年収が57万円（109％）上昇しています。
化学業界の13年間の上昇平均は76万円（111％）なので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では12年間で43万円（108％）です。

化学業界においても新型コロナウィルスの影響は少なくはありません。エネルギー・原材料などの価格の高止まり、物流の停滞、労働力不足などです。主要な国内化学メーカーの2020年度の業績は軒並み大幅な減益となりました。しかし、化学業界の回復は速く、取扱製品にもよりますが需要が急拡大し、2021年からは過去最高ともいえるくらいの好業績となりました。石油化学製品の価格上昇や半導体製品の需要拡大などが要因の一つとして考えられます。ただ、もともと石油化学製品は好・不況の影響を受けやすい為、昨年度の化学業界の増収増益は石油化学市況の高騰による影響を受けた一時的なものとなるでしょう。

世界中でカーボンニュートラルを目指す現在、化学業界に対する期待は大きいです。温室効果ガスを多く排出する化学業界にとっては今後どのようにしてカーボンニュートラルを実現していくのか、各社の動向に注目が集まるでしょう。

 

 

 

　(2) 昭和電工の生涯賃金 推移（2010年から）

 

 

生涯賃金

昭和電工

上場企業の平均

上場平均との差額

2010年

2億5773万円

-

2011年

2億5283万円

2億2450万円

2833万円

2012年

2億7275万円

2億2729万円

4546万円

2013年

2億7023万円

2億2939万円

4084万円

2014年

2億5476万円

2億3185万円

2291万円

2015年

2億6939万円

2億3631万円

3308万円

2016年

2億7001万円

2億3897万円

3103万円

2017年

2億7314万円

2億4046万円

3268万円

2018年

2億7898万円

2億4320万円

3578万円

2019年

2億9525万円

2億4610万円

4915万円

2020年

3億1648万円

2億4481万円

7167万円

2021年

3億0855万円

2億3421万円

7434万円

2022年

2億8003万円

2億3510万円

4493万円

 

昭和電工に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億8,003万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年時点で4,493万円。
おおよそ日本の平均の1.19倍、化学業界の平均値の0.93倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において5千万円近くの収入差が出てしまうのです。

 

 

 

　(3) 昭和電工の平均年収を業界と比較

 

 

業界プレイヤー

平均年収

生涯賃金

大陽日酸

987万円

3億8303万円

住友化学

884万円

3億4306万円

三菱ガス化学

871万円

3億3825万円

信越化学工業

855万円

3億3178万円

三井化学

839万円

3億2571万円

日産化学

815万円

3億1634万円

東ソー

786万円

3億0518万円

三洋化成工業

762万円

2億9586万円

日本触媒

760万円

2億9501万円

カネカ

755万円

2億9322万円

旭化成

751万円

2億9166万円

日本ゼオン

751万円

2億9149万円

JSR

745万円

2億8911万円

エア・ウォーター

740万円

2億8724万円

ダイセル

739万円

2億8702万円

デンカ

732万円

2億8425万円

トクヤマ

722万円

2億8037万円

昭和電工

721万円

2億8003万円

ADEKA

716万円

2億7790万円

クラレ

705万円

2億7363万円

宇部興産

700万円

2億7188万円

上場平均

606万円

2億3510万円

 

今回は、化学業界21社（大陽日酸、住友化学、三菱ガス化学、信越化学工業、三井化学、日産化学、東ソー、三洋化成工業、日本触媒、カネカ、旭化成、日本ゼオン、JSR、エア・ウォーター、ダイセル、デンカ、トクヤマ、昭和電工、ADEKA、クラレ、宇部興産）の平均と、昭和電工の年収推移を比較しました。

結論、昭和電工は業界平均の0.93倍、上場企業の平均年収と比べると1.19倍の収入を得る事ができています。また昭和電工内でも、平均年収が2010年と比べ57万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 

　(4) 昭和電工の年収カースト

 

 

昭和電工の年収は721万円なので、カーストは“THE 中流層”です。年収カースト全体から見ると中の中に位置しています。
東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収700万円台の企業は304社で全体の16.51％でした。

上場企業の平均年収は606万円で”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

２．昭和電工の給与制度/年収推移

 

 

2022年の昭和電工の年収の平均は、721万円（有価証券報告書調べ）、従業員数は3,365名、平均年齢41.1歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定540～940万円程度と予測されます。

 

 

 

　(1) 昭和電工の勤続状況の推移

 

 

平均年齢

平均勤続年数

2010年

41.5歳

19.7年

2011年

40.2歳

17.9年

2012年

39.8歳

17.3年

2013年

39.4歳

16.7年

2014年

39.5歳

16.7年

2015年

40.0歳

17.1年

2016年

40.2歳

17.2年

2017年

40.1歳

16.9年

2018年

40.0歳

16.6年

2019年

39.9歳

16.3年

2020年

40.1歳

16.3年

2021年

40.2歳

16.3年

2022年

41.1歳

17.1年

 

昭和電工の平均年齢は約39歳～約42歳、平均勤続年数は約16年～約20年の間で推移しています。
これは定年退職以外の退職が少ないということです。

これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後　平均勤続年数は18-19年です。
昭和電工の数値もそれに近いものであり、安定して働ける企業といえます。

 

 

 

　(2) 昭和電工の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

 

年齢

昭和電工の推定年収

上場企業の平均年収

25歳

380万円

406万円

30歳

516万円

509万円

35歳

651万円

572万円

40歳

787万円

621万円

45歳

855万円

647万円

50歳

923万円

739万円

55歳

991万円

808万円

60歳

894万円

730万円

 

昭和電工の給与制度は、初任給が　大卒で月給　230,000円、修士了で月給　250,000円、博士了で月給　308,000円ですので、初年度は300～420万円ですが 最大年収を迎える50代の年収は870～1,060万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳　　　  　－26万円
30歳　　　　　＋7万円
35歳　　  　　＋79万円
40歳　    　　＋166万円
45歳　    　　＋208万円
50歳　　    　＋184万円
55歳　　    　＋183万円
60歳　　　    ＋164万円

となり、上場企業の平均よりも高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30％ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

　(3) 昭和電工の役職別の年収推移

 

役職	年齢	推定年収
役職なし	23歳〜27歳	300万円～550万円
主任	28歳〜	550万円〜750万円
係長	32歳〜	750万円〜900万円
課長	37歳〜	900万円〜1,100万円
部長	45歳〜	1100万円〜1,300万円

（編集部独自に取得しているデータと昭和電工の平均年収を掛け合わせて算出）

 

毎年1回昇級試験があり、最初は簡単な昇級試験をクリアできれば上がっていきますが主任クラスあたりから試験の難易度が上がるようです。また、今までは相対評価でしたが、今後絶対評価になるようです。若手でも実力・成果が飛び抜ければきちんと評価され上に上がることは出来ますが、年功序列の傾向がまだ残っていて、管理職には一定の年齢にならないと上がれない、役職が付かないと昇給額は少ない、というコメントもありました。

（openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

 

 

 

　(4) 昭和電工の口コミ情報

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

（openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

 

 

 

　(5) 昭和電工の福利厚生/待遇

 

 

昭和電工の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に昭和電工での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年　新卒採用の募集要項

手当	各事業所にて単身寮、社宅（社有または借上げ）あり。 単身寮、社宅入居以外の方への住居に関する補助はない。基幹職層を対象としたマイホーム取得補助制度（期限・上限あり）はあり。
休日・休暇	年間休日122日(完全週休2日制、祝日、年末年始など)、 年次有給休暇、積立休暇、特別休暇(結婚、出産、忌引など)、リフレッシュ休暇、夏季休暇
保険	雇用・労災・健康・厚生年金保険
福利厚生・諸制度	独身寮・社宅(事業所ごとに完備)、保養所、健康保険組合契約施設、財形貯蓄、従業員持株会制度など

 

 

 

 

 

 

 

 

（en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成）

 

 

 

3．昭和電工に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

4．昭和電工の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには