企業研究
キヤノンの採用人数や企業情報を詳しく解説!DNAは「自発・自治・自覚」の「三自の精神」

 

新型コロナ感染防止やインターネットの進化により、日本のモノづくり産業のビジネス構造には変化の波が押し寄せています。

 

キヤノンは日本だけでなく、世界で活躍しているグローバル企業ですが、つねに時代の先を行く新しいビジネスを展開しているのが特長です。

 

今回は、世界の複写機・プリンター市場で上位のシェア率を誇る「キヤノン」について、採用情報を中心に解説をしていきます。

 

これから、キヤノンに就活することを検討している方は、ぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

1.キヤノンの概要

 

ここでは、キヤノンの概要について簡単に解説をしていきます。

 

①キャノンの企業理念

キヤノンの企業理念は「自発・自治・自覚」の「三自の精神」というもの。

 

キヤノンの企業DNAには「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」があり、進取の気性と、技術による差別化をめざす姿勢を深く浸透させながら、社会に新しい提案をしています。

 

「三自の精神」の内容は下記の通りです。

 

a.自発

何事にも自ら進んで積極的に行う。

 

b.自治

自分自身を管理する。

 

c.自覚

自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する。

 

これらの精神に基づいた企業DNAを重要な指針とし、次の世代にしっかりと継承していくことを重要視しています。*1

 

②カリスマ経営者である御手洗冨士夫氏(みたらい ふじお)の存在が大きい

キヤノンと言えば、日本経済団体連合会の名誉会長である(2020年6月2日時点)「御手洗冨士夫氏」の存在なしには語れません。*2

 

氏は代表取締役会長兼社長 CEOとして、現在もキヤノンの経営トップの地位にあります。(2021年1月時点)*3

創業者の御手洗毅氏は伯父にあたり、1995年にキヤノン社長に就任以降、20年以上にわたってキヤノングループを牽引。

アメリカ仕込みの合理的経営をキヤノンにも適用し、「透明度の高い経営」を推進しています。*4

 

 

2.キヤノンの採用情報・従業員データ・待遇面

 

ここでは、キャノンの採用情報・従業員データ・待遇面などについて詳しく解説をしていきます。

 

①キャノンの新卒採用情報

キヤノンで募集されている新卒向けの職種は、営業職と技術職です。

ここでは、採用情報をご紹介していきましょう。

 

【採用情報】

職種営業職、技術職
応募資格大学、大学院、高等専門学校を卒業(修了)見込み
募集学科不問
初任給修士了:24万4,200円
学部卒:22万6,000円
高専卒:19万9,300円
勤務時間9時~17時30分(休憩60分)
休日休暇週休2日制 土・日(祝日のある週は土曜出社の場合あり)、祝日
福利厚生財産形成:従業員持株会制度、財産形成貯蓄制度など
社会保険:雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険など
その他:保養所、共済会

図1 参考)キヤノン「採用情報|新卒採用|新卒基本採用情報」を参考に筆者作成

 

②従業員のデータ

キヤノンの2019年における従業員データは下図2の通りです。

 

【キヤノンの従業員データ】

従業員数全体25,891人(平均年齢43.1歳・平均勤続年数19.5年)
男性21,794人(平均年齢43.2歳・平均勤続年数19.5年)
女性4,097人(平均年齢42.5歳・平均勤続年数19.3年)
一般社員 離職率NA
3年後新卒 離職率4.50%

平均年収

(総合職 平均43.1歳)

778万円

図2 参考)就職四季報 総合版 2021年 「キヤノン」P319を参考に筆者作成

 

 

図2のデータを参照すると、キヤノンの平均年齢は全体で43.1歳、平均勤続年数は19.5年となっています。

男女別では、男性の平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は19.5年。女性の平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は19.3年となっており、ほぼ同じです。

従業員数は、男性が全従業員数の約84%を占めており、女性より多めです。

総合職の平均年収(平均43.1歳)は778万円となっています。

 

③入社後の休暇・育休の実態

キャノンに入社した後の、有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図3の通りです。

夏季休暇は有給で取得し、有給取得率は71%、育休取得者数は216名で、男性の取得者は27名となっています。

 

【キヤノンに入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇連続5日
年末年始休暇連続5日
有給取得15.8/20日
育休期間と取得者数・3歳になるまで
・取得者数は216名(男性は78名)

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「キヤノン」P319を参考に筆者作成

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

ここでは、キヤノンが求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

①求める人材像

キヤノンが求める人材像は「進取の気性に溢れ、未知のものにチャレンジする気概に満ちた人」です。*5

 

②エントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【3月~7月】

  1. ES提出(3月~)
  2. 面接(複数回、6月)
  3. 内々定 *6

 

③新卒採用試験情報

試験において重視される科目は「面接」です。

 

【選考ポイント】

過去のESテーマには、

総合職「学生時代で最も力を入れて取り組んだこと2つ(各400字)」

技術職「当社で実現したいこと(500字)、学生時代に学んだ専門分野(500字)」

などが出題されました。*7

 

④採用数と採用実績校

キヤノンにおける各年度の採用数をまとめた表がこちらです。(下図4)

 

【採用数】

年度文理別採用実績
2018年440名(文系64 理系376)
2019年475名(文系79 理系396)
2020年522名(文系80 理系442)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「キヤノン」P319を参考に筆者作成

 

採用実績校は非公開です。

 

 

4.デジタルカメラと複写機・プリンターが主軸

 

①一眼レフ、 コンパクトのデジタルカメラで国内1位の売上高

わが国のデジタルカメラの主要メーカーの売上高ランキングは、下図5の通りです。

キヤノンは、一眼レフとコンパクトで1位、ミラーレスで2位となっています。

ミラーレスでは、一眼レフカメラのツートップであるキヤノンとニコンが、ソニーの追随に場所を明け渡した形です。

ただ、デジタルカメラは、スマートフォンに押されているうえにイベント中止など、新型コロナの影響もあり伸び悩みが続いています。

今後はハイアマチュア・プロ向けの高級機種で、スマートフォンと競合しない市場での戦いが必須です。*8

 

【デジタルカメラ主要メーカーの売上高ランキング】

順位企業名売上高種類別 国内順位
1位キヤノン8,064億円・一眼レフ 1位
・コンパクト 1位
・ミラーレス 2位
2位ソニー3,841億円・ミラーレス 1位
・コンパクト 2位
3位富士フイルム3,326億円・ミラーレス3位
4位ニコン2,258億円・一眼レフ 2位
・コンパクト 3位
5位オリンパス436億円

図5 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「デジタルカメラ」 P83を参考に筆者作成

 

②複写機・プリンターの売上でも国内トップ3

キヤノンは、複写機・プリンターでも大手であり、国内トップ3の中にランクインされています。

下図6は、わが国の「複写機・プリンターの主要メーカーにおける売上高ランキング」です。

キヤノンは国内だけでなく、世界の複写機・プリンター市場においても上位の位置にあり、グローバルにビジネスを展開しています。

売上高も1兆7,026億円を叩き出し、日本を代表する複写機・プリンターのメーカーです。

 

しかし、新型コロナ感染対策で在宅勤務が急増。そのため、オフィスでの事務機器需要は落ち込む傾向です。

また、インターネットの進化により、ペーパーレス化も加速するなど、マイナス要因が目立ちます。

これからのビジネスモデルには、オフィスのIT支援サービスに注力しており、その売り上げはオフィスプリントを上回りました。

 

将来的にテレワークや業務効率化のためにもITツールは必要なため、ニーズに合ったITサービスを提供できるかどうかが、業績を向上させる鍵と言えます。*9

 

【複写機・プリンター主要メーカーの売上高ランキング】

※LBP(レーザープリンター)IJP(産業用インクジェットプリンター)

順位企業名売上高種類別 順位
1位リコー2兆85億円・複合機 世界1位
・LBP 世界4位
・IJP 世界6位
・商業印刷機 世界1位
2位ゼロックス+富士ゼロックス連合(1)ゼロックス 9,755億円
(2)富士ゼロックス 9,583億円
・複合機(1)世界4位(2)世界6位
・LBP(1)世界3位(2)世界8位
・商業印刷機(1)世界2位(2)世界5位
3位キヤノン1兆7,026億円・複合機 世界2位
・LBP 世界2位
・IJP 世界3位
・商業印刷機 世界4位
4位シャープ1兆1,313億円
5位OKI923億円

図6 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「複写機・プリンター」 P84を参考に筆者作成

 

 

5.キヤノンのまとめ

 

今回は、キヤノンの採用情報について、詳しく解説をしていきました。

 

世界は今、IoTやAIに代表されるイノベーションが急速に進んでいます。

デジタル時代に最適なサービスを提供することが求められ、ビジネス構造に大きな変化が起きているのです。

 

キヤノンは、創業期から受け継がれる「自発・自治・自覚」の「三自の精神」のもと、これからも時代を先取りし、ますます発展していく企業と言えます。

 

参考資料/参考サイト

*1 参考)キヤノン「企業理念・キヤノンスピリット | キヤノングローバル

*2 参考)一般社団法人 日本経済団体「 名誉会長 | 経団連について

*3 参考)キヤノン「役員一覧 | キヤノングローバル

*4 参考)在任19年。社長の任期はなぜ、長いほうがいいのか【1】 -対談:キヤノン会長兼社長 御手洗冨士夫×田原総一朗 (3ページ目)

*5・6 参考)就職四季報 総合版 2021年 「キヤノン」P319

*7 参考)就職四季報 総合版 2021年 「キヤノン ESテーマ」P994

*8 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「デジタルカメラ」 P83

*9 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「複写機・プリンター」 P84-85

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